بسم الله الرحمان الرحيم
السلام عليكم
「子供のためのイスラーム礼儀作法」を翻訳なさったシスターのご了承とご協力により、満月通信アネックスにても、紹介できる運びとなりました。
ジャザーハッラーフ ハイラー
子供のためのイスラームの礼儀作法(1)眠りからの目覚め
ビスミッラーヒッラハマーニッラヒーム(慈悲あまねき慈愛深きアッラーの御名において)。
私たちは毎晩眠り、朝になると目を覚まします。
昼寝をする人もいます。
この毎日の当たり前の出来事である「私たちが眠り、そしてその後に目覚める」ということは、至高のアッラーのお力を示す輝かしいみしるしの1つです。
眠りからの目覚めは「死後の復活」の奇跡に似ています。
クルアーンには次のように書かれています:
((アッラーは魂を、その死に臨んで召し上げ給う。また、死ななかった者もその眠りにおいて。そして、死が定められた者を引き留め、別のものは定めの期限まで送り返し給う。まことに、この中には熟考する民への印がある。))(39:42)
また次のように書かれています。
((かれこそはおまえたちのために夜を衣とし、眠りを休息とし、昼を散開となし給うたお方。))(25:47)
私たちは「眠りからの目覚め」によって毎日をスタートさせます。
今回は、眠りから目覚めた時に私たちムスリムが何をすべきかを一緒に勉強しましょう。
そして自分の出来ることから少しずつ習慣づけていきましょう。
1‐ファジュルの前、またはファジュルの時間内に早起きしよう。
これは、アッラーから与えられる心の平安や静けさを得たり、健康的な習慣を身に付け、イバーダート(礼拝などの崇拝行為)や勉強のための清らかなすがすがしい時間を過ごすためです。
アッラーを畏れる者たちの特徴についてクルアーンには次のように述べられています:((夜のほんのわずかを眠り、黎明に、彼らは赦し請いをしていた。))(51:17-18)
アッラーの使徒(彼に祝福と平安あれ)は仰りました:
「仕事や用事を朝早く行いなさい。早朝に行う事には祝福と成功があります。」(アッタバラーニーの伝承)
2‐目覚めた時、心と頭と口に最初に上るものが、至高のアッラーとその唯一性のズィクル(念じること)であり、また預言者(彼に祝福と平安あれ)が口にしたドゥアーであるよう心がけよう。
クルアーンには次のように述べられています:
((そしておまえの主の御名を朝に夕に念唱せよ。))(76:25)
預言者(彼に祝福と平安あれ)は目覚めた時に次のように仰りました:
「アルハムドゥリッラーヒッラズィー アハヤーナー バァダ マー アマータナー
ワ イライヒンヌシュール。」(アルブハーリーの伝承)
これは、「私たちを死なせた後に生き返らせ、また死後、かれのみもとに私たちを復活させるお方アッラーに称えあれ。」という意味のドゥアーです。
3-目覚めたらすぐに、タハーラ、ウドゥー、礼拝をしよう。
これらの行為をズィクルとドゥアーの後の1日を開くものとし、他のことに気を奪われないようにしましょう。
預言者は仰りました:「あなた方が寝るとシャイターンはそれぞれの結び目が「夜は長いから眠りなさい」という3つの結び目をあなた方の頭の後ろに結びつけます。そして目覚め、その者が至高のアッラーを念唱すれば1つ目の結び目は解け、ウドゥーをすれば2つ目の結び目が解け、礼拝をすれば最後の結び目が解けます。こうしてその者の心はよい状態となり活動的となって、そうでなければ心は悪い状態となって怠け者となります。」
4-目覚めた後、色々なことを考えたり空想に浸ったりしないように、寝床に留まったり、そこでゴロゴロしないようにしよう。
ふとんやベッドの中でゴロゴロしているうち、また眠りに落ちてしまうかもしれません。そして礼拝をするのが遅れてしまうかもしれません。
5-寒さや疲れ、そして眠気のために礼拝を怠らないようにしよう。
朝まで疲れや眠気が残らないように、夜は早く寝ることも大切ですね。
6-ファジュル後にすぐ、また眠らないようにしよう。また時間があるからといって礼拝を後回しにしないようにしよう。
時間があるからといって礼拝を後回しにするのは、ムスリムが礼拝を出来ないようにするためのシャイターンの囁きによるものです。
そしてなるべくファジュルの後は日が昇るまでズィクルをしたり、クルアーンを読んだりして過ごしましょう。ファジュルから日の出までの時間は1時間強です。1つのことに集中するのが難しければ、時間を幾つかに区切ってクルアーン・ズィクル・勉強・その他のことをしてみましょう。
預言者は次のように仰られました:「集団でファジュルの礼拝をし、それから座って日が昇るまでズィクルをし、それから2ラカートの礼拝をした者には、ハッジとウムラをしたのと同じくらいの報奨がある。」(アッティルミズィーの伝承)
アッラーを畏れる者たちの特徴についてクルアーンには次のように述べられています:((彼らは寝床に留まらず、畏れながら、また期待しながら彼らの主に祈り、われらが彼らに糧と恵んだものから費やす。))(32:16)
7-眠りから目覚めた後に口をすすぎ、正しい方法でスィワーク(歯を磨くための小枝)か歯ブラシと歯磨き粉で歯を磨こう。
これは口と歯を清潔に保つための習慣です。できればスィワークを使うのがいいと言われています(虫歯を防ぐ成分が含まれているそうです)。
アッラーの使徒(彼に祝福と平安あれ)は眠りから起きるとスィワークで口を磨いていました。
8-起きた後は自分以外の家族や近所の人たちに迷惑をかけないように静かに行動しよう。
一般に人々が寝ている時間に行動するときは静かに行動しましょう。
ムスリムは人が寝ている時間(夜中からファジュル前後にかけて)礼拝することを命じられていることがありますが、それは他人に迷惑をかけていいということではありません。
9-特に寒い季節の寝起きは、上着を着ずに暖かいところから寒いところへ急に移動しないようにしよう。
急に暖かいところから寒いところへ移動する事は体によくありません。
10-他の人を起こす時には「ラー イラーハ イッラッラー」か「アッサラート ハイルン ミナンナウム(礼拝は眠りよりよい)」という言葉で優しく小さな声で起こそう。
大声を出したり、眠っている人を激しく揺さぶったりして驚かせないようにしましょう。もし相手が起きるのを嫌がったらしばらく放っておいて、少し後にまた起こしてみましょう。
11-起きた後に寝室のドアや窓を開け空気を入れ替える。
新鮮な空気を吸って、心と体をすっきりさせましょう。
12-「ビスミッラー」と言って、風を通した後にベッドや布団などの寝床を整えよう。
寝巻きなどを置きっぱなし、脱ぎっぱなしにしないようにしましょう。毎日のこと、自分のことは自分でできるようになりましょう。
アッラーのご加護と祝福がありますように
والسم
السلام عليكم
「子供のためのイスラーム礼儀作法」を翻訳なさったシスターのご了承とご協力により、満月通信アネックスにても、紹介できる運びとなりました。
ジャザーハッラーフ ハイラー
子供のためのイスラームの礼儀作法(1)眠りからの目覚め
ビスミッラーヒッラハマーニッラヒーム(慈悲あまねき慈愛深きアッラーの御名において)。
私たちは毎晩眠り、朝になると目を覚まします。
昼寝をする人もいます。
この毎日の当たり前の出来事である「私たちが眠り、そしてその後に目覚める」ということは、至高のアッラーのお力を示す輝かしいみしるしの1つです。
眠りからの目覚めは「死後の復活」の奇跡に似ています。
クルアーンには次のように書かれています:
((アッラーは魂を、その死に臨んで召し上げ給う。また、死ななかった者もその眠りにおいて。そして、死が定められた者を引き留め、別のものは定めの期限まで送り返し給う。まことに、この中には熟考する民への印がある。))(39:42)
また次のように書かれています。
((かれこそはおまえたちのために夜を衣とし、眠りを休息とし、昼を散開となし給うたお方。))(25:47)
私たちは「眠りからの目覚め」によって毎日をスタートさせます。
今回は、眠りから目覚めた時に私たちムスリムが何をすべきかを一緒に勉強しましょう。
そして自分の出来ることから少しずつ習慣づけていきましょう。
1‐ファジュルの前、またはファジュルの時間内に早起きしよう。
これは、アッラーから与えられる心の平安や静けさを得たり、健康的な習慣を身に付け、イバーダート(礼拝などの崇拝行為)や勉強のための清らかなすがすがしい時間を過ごすためです。
アッラーを畏れる者たちの特徴についてクルアーンには次のように述べられています:((夜のほんのわずかを眠り、黎明に、彼らは赦し請いをしていた。))(51:17-18)
アッラーの使徒(彼に祝福と平安あれ)は仰りました:
「仕事や用事を朝早く行いなさい。早朝に行う事には祝福と成功があります。」(アッタバラーニーの伝承)
2‐目覚めた時、心と頭と口に最初に上るものが、至高のアッラーとその唯一性のズィクル(念じること)であり、また預言者(彼に祝福と平安あれ)が口にしたドゥアーであるよう心がけよう。
クルアーンには次のように述べられています:
((そしておまえの主の御名を朝に夕に念唱せよ。))(76:25)
預言者(彼に祝福と平安あれ)は目覚めた時に次のように仰りました:
「アルハムドゥリッラーヒッラズィー アハヤーナー バァダ マー アマータナー
ワ イライヒンヌシュール。」(アルブハーリーの伝承)
これは、「私たちを死なせた後に生き返らせ、また死後、かれのみもとに私たちを復活させるお方アッラーに称えあれ。」という意味のドゥアーです。
3-目覚めたらすぐに、タハーラ、ウドゥー、礼拝をしよう。
これらの行為をズィクルとドゥアーの後の1日を開くものとし、他のことに気を奪われないようにしましょう。
預言者は仰りました:「あなた方が寝るとシャイターンはそれぞれの結び目が「夜は長いから眠りなさい」という3つの結び目をあなた方の頭の後ろに結びつけます。そして目覚め、その者が至高のアッラーを念唱すれば1つ目の結び目は解け、ウドゥーをすれば2つ目の結び目が解け、礼拝をすれば最後の結び目が解けます。こうしてその者の心はよい状態となり活動的となって、そうでなければ心は悪い状態となって怠け者となります。」
4-目覚めた後、色々なことを考えたり空想に浸ったりしないように、寝床に留まったり、そこでゴロゴロしないようにしよう。
ふとんやベッドの中でゴロゴロしているうち、また眠りに落ちてしまうかもしれません。そして礼拝をするのが遅れてしまうかもしれません。
5-寒さや疲れ、そして眠気のために礼拝を怠らないようにしよう。
朝まで疲れや眠気が残らないように、夜は早く寝ることも大切ですね。
6-ファジュル後にすぐ、また眠らないようにしよう。また時間があるからといって礼拝を後回しにしないようにしよう。
時間があるからといって礼拝を後回しにするのは、ムスリムが礼拝を出来ないようにするためのシャイターンの囁きによるものです。
そしてなるべくファジュルの後は日が昇るまでズィクルをしたり、クルアーンを読んだりして過ごしましょう。ファジュルから日の出までの時間は1時間強です。1つのことに集中するのが難しければ、時間を幾つかに区切ってクルアーン・ズィクル・勉強・その他のことをしてみましょう。
預言者は次のように仰られました:「集団でファジュルの礼拝をし、それから座って日が昇るまでズィクルをし、それから2ラカートの礼拝をした者には、ハッジとウムラをしたのと同じくらいの報奨がある。」(アッティルミズィーの伝承)
アッラーを畏れる者たちの特徴についてクルアーンには次のように述べられています:((彼らは寝床に留まらず、畏れながら、また期待しながら彼らの主に祈り、われらが彼らに糧と恵んだものから費やす。))(32:16)
7-眠りから目覚めた後に口をすすぎ、正しい方法でスィワーク(歯を磨くための小枝)か歯ブラシと歯磨き粉で歯を磨こう。
これは口と歯を清潔に保つための習慣です。できればスィワークを使うのがいいと言われています(虫歯を防ぐ成分が含まれているそうです)。
アッラーの使徒(彼に祝福と平安あれ)は眠りから起きるとスィワークで口を磨いていました。
8-起きた後は自分以外の家族や近所の人たちに迷惑をかけないように静かに行動しよう。
一般に人々が寝ている時間に行動するときは静かに行動しましょう。
ムスリムは人が寝ている時間(夜中からファジュル前後にかけて)礼拝することを命じられていることがありますが、それは他人に迷惑をかけていいということではありません。
9-特に寒い季節の寝起きは、上着を着ずに暖かいところから寒いところへ急に移動しないようにしよう。
急に暖かいところから寒いところへ移動する事は体によくありません。
10-他の人を起こす時には「ラー イラーハ イッラッラー」か「アッサラート ハイルン ミナンナウム(礼拝は眠りよりよい)」という言葉で優しく小さな声で起こそう。
大声を出したり、眠っている人を激しく揺さぶったりして驚かせないようにしましょう。もし相手が起きるのを嫌がったらしばらく放っておいて、少し後にまた起こしてみましょう。
11-起きた後に寝室のドアや窓を開け空気を入れ替える。
新鮮な空気を吸って、心と体をすっきりさせましょう。
12-「ビスミッラー」と言って、風を通した後にベッドや布団などの寝床を整えよう。
寝巻きなどを置きっぱなし、脱ぎっぱなしにしないようにしましょう。毎日のこと、自分のことは自分でできるようになりましょう。
アッラーのご加護と祝福がありますように
والسم