بسم الله الرحمان الرحيم
وَ مِن شَرِ حَاسِدٍ إذَا حَسَدَ
ー『また、嫉妬する者の嫉妬の悪(災厄)から。(ご加護を乞い願う)』(113:5)
と「黎明章(الفلق)」の最後の聖句にも出てくる「妬み」について
日本語で「羨ましいなあ」という言葉はアラビア語ではその言葉の奥に秘められた感情がポジティブかネガティブかによって使用する語句が違うそうです。
ポジティブなのは「غِبْطَة(ギブタ)」と言い、「○○さんは凄いなあ。私もそうなれたら、そうできたら」という意味です。
ネガティブなのは「حَسَدُ(ハサド)」で、「○○さん◇◇が優れているのは面白くない。◇◇がなくなってしまうか、駄目になってしまうといいのに。そして私こそ◇◇が優れているべきだ」とやや呪い気味な「妬み」です。
「羨ましい」という言葉の中にどこのくらい前者が含まれ、後者が含まれているか、思った本人さえも自覚してない場合があります。知らずに「そのネガティブな感情」が相手の「不幸」をもたらすかもしれませんので、必ず「مَا شَاءَ اللهُ لاَ حَوْلَ وَ لاَ قُوَّةَ إلاَّ بَاللهマーシャーアッラー、ラー ハウラ ワ ラー クウワタ イッラー ビッラー(アッラーが望んだこと。アッラー以外に力も権能もありません)」と言い、言った当人と言われた相手の両方を「悪」からアッラーに守ってもらいます。
見知らぬ人がすれ違いざまに「妬み」の「悪」を投げてくるかもしれないと、イスラーム圏では考えています。ですので、アッラーのご加護を願って、日の出前と日没前にはアッラーを想い、ドゥ’アーをし、聖クル’アーンの最後の三節を三回読誦します。
ー「アブドッラー(رضى الله عنه)によると、アッラーのみ使いは(صلى الله عليه و سلم)夕刻になると、常に次のようにお唱えになった。『「私たちは夕刻を迎えました。そして、アッラーの支配する土地全ても夕刻を迎えています。アッラーを賛美します。アッラーの他に神はなく、アッラーは唯一者であられる。アッラーに比肩すべきものはありません』私が思うに、預言者は次の言葉も唱えられた。『アッラーこそ主権者、アッラーこそ賛美されるべき御方、また全能者であられる。主よ、この夜がよい夜であるよう、またこれに続く夜々がよい夜であるようお守りください。主よ、私が怠惰にならぬよう、(耄碌しないよう)虚栄の悪にそまらないようお守り下さい。主よ、業火の災い、墓中での災いからお守り下さい(*1)』そして、朝になるとアッラーのみ使いは(صلى الله عليه و سلم)、次のようにお唱えになった。『私たちは朝を迎えました。アッラーの支配する全ての土地も朝を迎えました(*2)』と」
サヒーフムスリム第三巻 620p
*1
アムサイナー ワ アムサ=ル=ムルク リ=ッ=ラー、
ワ=ル=ハムドゥ リ=ッ=ラー、
ラー イラーハ イッラ=ッ=ラーフ ワハダフ ラー シャリーカ ラ(フ)、
ラフ=ル=ムルク ワ ラフ=ル=ハムドゥ、
ワ フワ ’アラー クッリ シャイイン カディール、
ラッビ アスア・ルカ ハイラ マー フィー ハーディヒ=ッ=ライラ、
ワ ハイラ マー バ’アダハー、
ワ ア’ウーズ ビカ ミン シャッリ マー フィー ハーディヒ=ッ=ライラ、
ワ シャッリ マー バ’アダハー、
ラッビ ア’ウーズ ビカ ミナ=ル=カサリ ワスー・イ=ル=キバル、
ラッビ ア’ウーズ ビカ ミン ’アザービ フィ=ン=ナーリ
ワ ’アザービ フィ=ル=カブル
*2
アスバフナー ワ アスバハ=ル=ムルク リ=ッ=ラー・・・・
ドゥ’アー
そして「純正章」「黎明章」「人々章」を三回ずつ言います。
アッラーのご加護と祝福がありますように
و السلام
وَ مِن شَرِ حَاسِدٍ إذَا حَسَدَ
ー『また、嫉妬する者の嫉妬の悪(災厄)から。(ご加護を乞い願う)』(113:5)
と「黎明章(الفلق)」の最後の聖句にも出てくる「妬み」について
日本語で「羨ましいなあ」という言葉はアラビア語ではその言葉の奥に秘められた感情がポジティブかネガティブかによって使用する語句が違うそうです。
ポジティブなのは「غِبْطَة(ギブタ)」と言い、「○○さんは凄いなあ。私もそうなれたら、そうできたら」という意味です。
ネガティブなのは「حَسَدُ(ハサド)」で、「○○さん◇◇が優れているのは面白くない。◇◇がなくなってしまうか、駄目になってしまうといいのに。そして私こそ◇◇が優れているべきだ」とやや呪い気味な「妬み」です。
「羨ましい」という言葉の中にどこのくらい前者が含まれ、後者が含まれているか、思った本人さえも自覚してない場合があります。知らずに「そのネガティブな感情」が相手の「不幸」をもたらすかもしれませんので、必ず「مَا شَاءَ اللهُ لاَ حَوْلَ وَ لاَ قُوَّةَ إلاَّ بَاللهマーシャーアッラー、ラー ハウラ ワ ラー クウワタ イッラー ビッラー(アッラーが望んだこと。アッラー以外に力も権能もありません)」と言い、言った当人と言われた相手の両方を「悪」からアッラーに守ってもらいます。
見知らぬ人がすれ違いざまに「妬み」の「悪」を投げてくるかもしれないと、イスラーム圏では考えています。ですので、アッラーのご加護を願って、日の出前と日没前にはアッラーを想い、ドゥ’アーをし、聖クル’アーンの最後の三節を三回読誦します。
ー「アブドッラー(رضى الله عنه)によると、アッラーのみ使いは(صلى الله عليه و سلم)夕刻になると、常に次のようにお唱えになった。『「私たちは夕刻を迎えました。そして、アッラーの支配する土地全ても夕刻を迎えています。アッラーを賛美します。アッラーの他に神はなく、アッラーは唯一者であられる。アッラーに比肩すべきものはありません』私が思うに、預言者は次の言葉も唱えられた。『アッラーこそ主権者、アッラーこそ賛美されるべき御方、また全能者であられる。主よ、この夜がよい夜であるよう、またこれに続く夜々がよい夜であるようお守りください。主よ、私が怠惰にならぬよう、(耄碌しないよう)虚栄の悪にそまらないようお守り下さい。主よ、業火の災い、墓中での災いからお守り下さい(*1)』そして、朝になるとアッラーのみ使いは(صلى الله عليه و سلم)、次のようにお唱えになった。『私たちは朝を迎えました。アッラーの支配する全ての土地も朝を迎えました(*2)』と」
サヒーフムスリム第三巻 620p
*1
アムサイナー ワ アムサ=ル=ムルク リ=ッ=ラー、
ワ=ル=ハムドゥ リ=ッ=ラー、
ラー イラーハ イッラ=ッ=ラーフ ワハダフ ラー シャリーカ ラ(フ)、
ラフ=ル=ムルク ワ ラフ=ル=ハムドゥ、
ワ フワ ’アラー クッリ シャイイン カディール、
ラッビ アスア・ルカ ハイラ マー フィー ハーディヒ=ッ=ライラ、
ワ ハイラ マー バ’アダハー、
ワ ア’ウーズ ビカ ミン シャッリ マー フィー ハーディヒ=ッ=ライラ、
ワ シャッリ マー バ’アダハー、
ラッビ ア’ウーズ ビカ ミナ=ル=カサリ ワスー・イ=ル=キバル、
ラッビ ア’ウーズ ビカ ミン ’アザービ フィ=ン=ナーリ
ワ ’アザービ フィ=ル=カブル
*2
アスバフナー ワ アスバハ=ル=ムルク リ=ッ=ラー・・・・
ドゥ’アー
そして「純正章」「黎明章」「人々章」を三回ずつ言います。
アッラーのご加護と祝福がありますように
و السلام