人には寂しいという感情が
常に付き纏う
独りでいる時だけに留まらず
街中を歩く人の群れの中での孤独
気心の知れた集団の中に突然の孤独
私はここにいるよと
存在を自己主張する欲求の顕れで
欲求が達成されることがなくて
齎(もた)されるのか
みんな自分本意で
誰の存在感も感じない事に
気が付いた時に湧出して
孤独の洞窟に迷い込むからなのか
誰かの存在を感じる事で
喩え近くに誰もいなくても
その瞬間は寂しさから解放され
楽しかった思い出の余韻に浸る事で
その瞬間は寂しさから解放され
誰かの為に役立てるように
あれこれの試行錯誤をしている時に
その瞬間は寂しさから解放される
寂寥感は生命が助け合う為の
機動力になる
ただ寂しいと思う感情が
思いやりを発信して
人と繋がる鎖となるように
努力する為の
エネルギーになる
寂寥感を上手に手のひらで
転がしてコントロールしていけば
氷に細工を施しオブジェになるように
自分の魅力になる
孤独は自分を見つめて
磨くためのタイムゾーン