ECHOES

Punk Rock Life

トタン屋根の上の猫/石井明夫& The Joker

2016-02-21 14:19:07 | Weblog

自分が聴いている音楽は、いわゆる一般的な人達が良く知るバンド、シンガーでは無い場合が多い。

別にそれは狙ってそうしてるわけではなくて、雑誌などのマスメディアで情報を得る気はあまり無く、自然に自分の前に現れた音楽を聴いて、出会い頭で好きになったり興味を持たなかったりした結果。

自分は若い頃に雑誌でボブ・ディランやストーンズのことを知り好きになったけど、60年代のイギリスやアメリカでは自然の流れでそういう音楽が入って来た人は当たり前だけどいる。
そういう人は、後に大きなバンドやシンガーにならず知る人ぞ知るバンドだったとしても聴き続けているのだと思う。

有名で大きな収益を得るバンドではなくて広く知られてなくても、素晴らしい音楽はたくさんあるわけです。

この2年弱、とても好きになりライブにも時々行くのが石井明夫というシンガー。

何枚かのCDと7インチシングルが出ているのだけど、このシングルでやっと全てが手元に揃った。

バクシーというバンド編成でライブをやったり、時にはソロ、パーカッションを加えた編成であったり、フットワーク良くライブを多くこなしているので実際のライブに接するチャンスも多い。

テレビの向こう側、高いステージの上ではなくて、自分と同じ高さのストリートに立って、抵抗や、希望や、喜びを歌う石井明夫はストレートに聴き手の心に入りこんでくる。
ボブ・ディランと違ってわかりやすい日本語の歌詞だし(笑)

昨年、仕事上のトラブルに巻き込まれた時、ずっと聴いていたのが彼の歌。

俺がこういう事を書くとベタで気持ち悪いけど、石井明夫の歌で気持ちが助けられたのは確かなこと。
良い音楽ってそういう一面ももっているのです。

トタン屋根の上の猫は1990年にリリースされたシングル。
四半世紀前の石井明夫の声は今より若いけど、力強さは今も変わらないな。

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