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《読書》田丸昇『将棋界の事件簿-現役プロ棋士の実話レポート-』毎日コミュニケーションズ

2005-11-03 06:18:10 | 読書

●〔81〕田丸昇『将棋界の事件簿-現役プロ棋士の実話レポート-』毎日コミュニケーションズ 2005
(2005.10.30読了)
 この本の紹介には「元将棋連盟理事、元将棋世界編集長が伝える、将棋界で起きた騒動、事件の顛末。当事者だけが知る真実を今ここに記す。」とあります。
 私の興味の中心は、将棋連盟棋士という体制内の人物である著者がどこまで裏側まで突っ込んで書いてくれるかということでした。結果は、ギリギリまで突っ込んで書いているかなーという感じでした。さすがに『噂の真相』的裏話は無理でした。この本に載っている事件はほとんど知っているものばかりでしたが、ちょこちょこっと新しい事実も知ることができました。
 全体的にバランスも良く読みやすい本なので、この方面(どの方面だ)に興味がある初心者(?)の人にはオススメでしょう。
 この本の第5章では「わが修業時代の思い出」として、自分の半生が綴られています。田丸八段は谷川治恵女流四段と結婚し、離婚しているのですが、残念ながらその経緯は載っていませんでした。
 なお、棋士のエッセイとしては、少し古いですが、木村義徳『ボクは陽気な負け犬-強いばかりが人生じゃない-』KKベストセラーズ(ワニの本)1983が面白いと思います。「要するに、日本将棋連盟とは個人タクシーの組合のごとし」というフレーズが印象に残っています。

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