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《読書》柳原秀基『新・システム管理者の眠れない夜【ほんとうに価値のあるシステムを求めて】』IDG

2006-09-01 18:05:51 | 読書

●〔62〕柳原秀基『新・システム管理者の眠れない夜【ほんとうに価値のあるシステムを求めて】』IDG 2006
(2006.08.27読了)

 内容は以下の通り。
本書を涙なくして読めない「システム管理者」って多いはずです。Windowsシステム活用情報誌「月刊 Windows Server World」に10年にわたって連載されたエッセイをまとめた最新作です。2003年刊行の「システム管理者の眠れない夜」の続編になります。ビジネスマンの誰もが電子メールを使い、パソコンから会社のコンピュータシステムにアクセスする。そんな当たり前のIT環境を日々守ってくれているのがシステム管理者です。情報システムとそれに振り回される人々の姿を、泥臭く、ときには笑いをまじえた軽妙な語り口で読ませます。システム管理を生業にしている人だけでなく、一般ユーザーにもぜひ読んで欲しい1冊。

 私も前の職場ではシステム管理者のような仕事をしていたことがあります(著者と較べれば木星と冥王星ぐらいの差がありますが)。その関係もあって、著者の前著である『システム管理者の眠れない夜-本当に価値のあるシステムを求めて-』IDG(2000)及び同書の【新装改訂版】(2002)を読みました。大変に面白かったので本書も即買い・即読みでした。期待通りでした。
(著者が新人にシステム管理者の心得を説く場面)
筆者「ネクタイは何本持ってんの?」
新人「3本です」
筆者「もうちょい、欲しいなあ。これからユーザーのところに足を運ぶことが多くなるやろ。ユーザーの中でも、特に女性はそういところはよう見てるんやで」
新人「やっぱり、そうなんですか」
筆者「そや。前の会社で、毎日ずーっと同じネクタイの人がおったんやん。職場の女性から“気色悪い”とまで言われてたんやでえ。本人にはきこえんところでやったけどな。とにかく、ネクタイとワイシャツは毎日変えていきや。あと、かかとがすり減った靴を履いて行ってもあかん。ユーザーとお近づきになるには、とにかく清潔第一やで」
新人「給料、安いんですよー。今月は残業を多めにつけていいですか?」(知人の顔を見る)(pp.153~154)

 一見、システム管理とは関係ない話のようですが、「ユーザーがどのような職場環境や人間関係の中で働いているのかを知らなければ、システム管理者が提供した情報システムが活用されているのか、それとも嫌々使われているのかということもわからないのである。(p.152)」ということを説いているわけです。

 システム管理にはコンピュータ同士のネットワークだけでなく、人間同士のネットワークが極めて大きな要素になっているということは、私も感じていることです(と、エラソーに言えるほどシステム管理の仕事をしていた訳ではありませんが……)。

※柳原秀基関連資料置場

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