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ΓΝΩΘΙ ΣΑΥΤΟΝ-購書&購盤日記-

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《お知らせ》カトリック福山教会第4回パイプオルガン定期演奏会

2010-08-11 05:26:07 | Weblog
カトリック福山教会第4回パイプオルガン定期演奏会

■日時:2010年9月19日(日) 17:00開演

■会場:カトリック福山教会聖堂(福山市昭和町7-26)

■曲目:前奏曲とフーガ BWV552  (J.S.バッハ)                                             
    シャコンヌ BuxWV160 (ブクステフーデ)
    パッサカリア BWV582 (J.S.バッハ)他

■演奏:仲谷沙弥香

■入場料:無料(駐車場有 約40台)

■主催:カトリック福山教会 (084)923-0614
 カトリック福山教会では、市民のみなさまにパイプオルガンに親しんでいただくために、エリザベト音楽大学在学生による、演奏会を催してきました。
 今回演奏する仲谷沙弥香さんは、同大学を卒業後、アメリカ、ボストンのニューイングランド音楽院で学び、現在は、日本キリスト教団福山延広教会、同福山東教会で奏楽を担当しています。同時に我がコンセール・ジャズ大衆舎のメンバーでもあります。今回の演奏会では、彼女がもっとも大事にしている、ドイツバロックの巨匠、ブクステフーデとバッハをとりあげます。
 演奏会は1時間程度のものですが、私たちの街ではなかなか聴くことの出来ない、パイプオルガンの音を聴いていただくには絶好の機会です。加えて、バロック期のポリフォニー音楽を愉しむのにも最良のプログラムであると思います。(コンセール・ジャズ大衆舎主宰)
 
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《お知らせ》武久源造 チェンバロ/フォルテピアノ・リサイタル

2010-08-03 05:07:28 | Weblog
武久源造 チェンバロ/フォルテピアノ・リサイタル

古楽界の鬼才による福山・尾道二夜連続演奏会
三台の名器で奏でる、偉大なるバロック鍵盤音楽の世界

◎第一夜 福山
 チェンバロ:カークマン工房モデル(18世紀後半イギリス)によるフィリップ・タイヤー作(1991)

■日時:2010年8月2日(月) 開場18:30 開演19:00

■会場:日本キリスト教団福山延広教会(tel.084-923-0094 福山市本町1-6)

■曲目:
 モーツァルト:きらきら星による変奏曲
 フローベルガー:組曲 イ短調
 クリスティアン・バッハ:ソナタ 作品5の2 ニ長調
 ラモー:雌鳥
 他

■出演:武久源造

■会費:3,000円(高校生以下1,000円)(80名限定)

■チケット取扱い:延広教会・スガナミ楽器

■主催:日本キリスト教団福山延広教会・コンセールジャズ大衆舎

■お問い合わせ先/延広教会 仲谷(tel.090-5374-4485)


◎第二夜 尾道
 チェンバロ:ミートケ作(18世紀中葉ドイツ)を参考にした久保田彰作(2007)
 フォルテピアノ:ゴットフルート・ジルバーマン(1747ドイツ)モデルによる深町研太作(2007)

■日時:2010年8月3日(火) 開場18:30 開演19:00

■会場:なかた美術館(tel.0848-20-1218尾道市潮見町6-11)

■曲目:
 バッハ=武久源造:シャコンヌ
 バッハ:イタリア風協奏曲
 クープラン:「恋する鶯」、「恋やつれ」
 他

■出演:武久源造

■会費:3,500円(130名限定) 

■主催:NPO法人おのみちアート・コミュニケーション

■チケット取扱い:なかた美術館・ビサン ゼセッション・マスハラ楽器

■お問い合わせ先/ビサン ゼセッション 大崎(tel.0848-37-5317) 

※福山・尾道両公演を鑑賞いただける、お得なチケット(5,500円)も用意しています。

●武久源造
 東京芸術大学大学院音楽研究科修了。チェンバロ、ピアノ、オルガンを中心に各種鍵盤楽器を駆使して中世から現代まで幅広いジャンルにわたり、様々なレパートリーを持つ。特にブクステフーデ、バッハなどのドイツ鍵盤作品では、その独特で的確な解釈に内外から支持が寄せられている。また、器楽曲・歌曲・合唱などの作曲、編曲作品を発表し好評を得ている。
 1985年秋、淡野弓子氏率いる音楽グループ"ムシカ・ポエティカ"に属する東京ハインリヒ・シュッツ合唱団と共に東西ドイツ13都市で公演し、ブクステフーデのオルガンソロに見せたユニークな解釈に各紙の賞賛を集める。1991年「国際チェンバロ製作家コンテスト」(アメリカ・アトランタ)および、1997年と2001年に古楽コンクール(山梨)に審査員として招かれる。
 ソロ演奏を中心に毎年数多くのリサイタルおよびコンサートに出演。独自の解釈と躍動感あふれる演奏、多くのアイディアが盛り込まれたコンサートは毎回好評を得て、多方面での話題となっている。また、指揮・編曲活動にも力を注いでおり、2000年に器楽・声楽アンサンブル「コンヴェルスム・ムジクム」を結成し、活動の幅を広げている。
 2002年から毎年、韓国からの招請により「コンヴェルスム・ムジクム韓国公演」、ソロリサイタル、韓国の音楽家とのアンサンブル、大学での特別講義や講座などを行い、両国の音楽文化の交流に大きな役割を果たしている。
 1991年よりプロデュースも含め20作品以上のCDをALM RECORDSよりリリース。中でも「鍵盤音楽の領域」(Vol.1?6)、チェンバロによる「ゴールトベルク変奏曲」、「バッハ・ミーツ・ジルバーマン・ピアノ」ほかの作品が「レコード芸術」誌の特選盤となる快挙を成し遂げている。
 2002年に河合隼雄氏との対談を含むエッセイ集「新しい人は新しい音楽をする」(アルク出版企画)を出版。各方面から注目を集め、好評を得ている。
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《お知らせ》コンセール・ジャズ大衆舎よりのご挨拶(1)

2010-08-02 13:52:23 | Weblog
 いつもコンセール・ジャズ大衆舎を応援して下さいまして、まことにありがとうございます。当舎の古楽シリーズも、去る5月15日(土)の前田りり子(バロック・フルート)・大塚直哉(チェンバロ)の演奏会で、6回目を終えました。演奏会は、演奏がいくら立派であっても、それを受けとめて下さる聴き手の存在が無ければ、成立しません。というよりも、良質の聴き手が集って下さることによって、演奏者の妙技はますます冴え、演奏会はより輝きを加えるのです。聴き手のみなさまの存在が、演奏会の存続を可能とするのみならず、演奏会の質を高めているのです。みなさまが演奏会に聴きに来て下さるということは、すぐれて創造的な行為であると言うことができるのです。私たちがわずか2年の間に小規模ながら6回の演奏会を成功させることができたのは、これは驚異というより奇跡に近いと考えてもいいくらいです。それほど、聴きに来て下さったみなさまに負うところがたいへん大きいのです。

前田りり子・大塚直哉
 さて、5月15日の演奏会を少しだけ振り返ってみます。前田りり子の機知に富んだ演奏とプラグラム構成、そして語りについては、昨年11月のソロ・リサイタルを聴いていただいた方はご存じのはずですが、チェンバロをしたがえた当夜の演奏会でも、その力量はいかんなく発揮されました。「バッハ家の音楽」というテーマで集められた珠玉の曲集は、18世紀後半の、父ヨハン・セバスチャンの複雑な多旋律の音楽から、息子カール・フィリップ・エマヌエル、ヨハン・クリスチャンらの単旋律と伴奏の音楽へと変遷していく様子が、端的に示されました。また、当時のフルートでは明瞭に音を出すことが出来ない調で書かれた曲をあえて取り上げ、作曲者が意図した、くぐもった、憂鬱な雰囲気を演出してみせました。もしこれが、どんな調でも均一な音を出すことのできる現代のフルートであったなら、作曲者の意図した効果は霧消するに違いありません。チェンバロとのバランスも絶妙であって、主従のスムーズな交代、陰影ある曲の進行など、オリジナル楽器だから味わえる幾多の発見が、聴きに来て下さったみなさまの心を静かにうったことでしょう。
 それから、大塚直哉のチェンバロ独奏による『シャコンヌ』もこの演奏会の大きな聴きものでした。言うまでもなく、『シャコンヌ』はヨハン・セバスチャン・バッハのヴァイオリン独奏曲の傑作ですが、大塚直哉は、オリジナル譜にはもちろん存在しない対旋律や通奏低音や装飾音を巧みに付加し、華麗な『シャコンヌ』に仕立て上げました。この演奏で大塚直哉が使った楽譜は、ヴァイオリンのオリジナルニ短調を4度下のイ短調に移調したもので、さまざまな「付加」はすべて即興によるものだったのです。大塚直哉の力量も大したものでした。
 こうして、チェンバロのお披露目もかねた演奏会は、さまざまな余韻を残して終了しました。私たちにとっても、聴きに来て下さったみなさまにも、心のどこかに深く長く記憶される演奏会であったに違いありません。

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《お知らせ》コンセール・ジャズ大衆舎よりのご挨拶(2)

2010-08-01 13:57:55 | Weblog
カークマン・チェンバロ
 さて、5月15日(土)の演奏会にお出でいただいた方々はすでにご存じのことですが、ちょっとびっくりするようなニュースがあります。
 なんとチェンバロを購入したのです。
 バロック期の室内楽の演奏会を継続していくには、チェンバロが必要であることは言を俟ちません。しかしながら、チェンバロは総じて高価でかつ繊細な楽器なので、演奏会のたびに借り受けることは困難です。どうしたものかと頭を悩ませていたところへ、信頼できる筋から、この楽器の話が舞い込んで来ました。中古ではありますが、十分な機能をもち、当舎でもまあなんとか購入出来る価格でした。
 このチェンバロのオリジナルモデルは、18世紀後半すなわちC.P.E.バッハ、モーツァルト、ハイドン等が活躍していた時代の、ロンドンのカークマン工房のものです。18世紀後半は、長く鍵盤楽器の王者として君臨してきたチェンバロが、新しく台頭してきたフォルテピアノ(現代のピアノの始祖)にその座を明け渡そうとしていた時代です。したがって、その時代の特徴が、このチェンバロにも見ることが出来ます。二段の手鍵盤をもち、その音は強く伸びがあり、楽曲にくっきりとした輪郭を与えます。バッハ等ドイツ系の構築感のある音楽には力を発しそうです。チェンバロといえば、美しい装飾を期待する向きもありますが、この楽器には、現代のピアノのように、華美な装飾はありません。産業革命期イギリスならではの質実剛健の風貌と言えましょう。この楽器を復元したのは、フィリップ・タイアーというアメリカ人で、タイアー作のチェンバロはこの楽器を含め日本に十台ほど入っているとのことです。この楽器のもう一つの大きな特徴は、着脱可能な2オクターヴ半の足鍵盤を備えていることです。ということは、オルガン曲をもこのチェンバロでカヴァー出来るということになります。
 この楽器は、延広教会に常置し、演奏会で使用するほかに、教会の礼拝等でも使っていただくことにしています。

武久源造リサイタルを
 さて、それはそれとして、きちんとみなさまに告知する形でチェンバロ独奏の演奏会を催したい、聴いてみたい、と思うのが当然の気持ちです。17世紀と18世紀にはチェンバロ独奏用に書かれた名品が数限りなく存在するのですから。
 そこで急遽決定したのが、武久源造の演奏会というわけです。もっとも急遽というにはいささか語弊があります。むしろ、どうしてもこれはやっておかなければならない、それもまず初めにおさえておかなければならない、そんな演奏会なのです。
 なぜなら、このチェンバロを私たちに紹介してくれたのが、他ならぬ武久源造であったからなのです。先に触れた、日本に十台ほどあるカークマン=フィリップ・タイアー・チェンバロは、すべて武久源造の紹介によるものであり、武久源造ほどこの楽器を弾き込み、その特性を熟知している演奏家は他にいないのです。武久源造は、自分が所有している一台を用い、各方面から絶賛を浴びた『バッハ/ゴールトベルク変奏曲』(ALM)を録音しています。また武久源造が、2000年に福山で演奏した『ゴールトベルク変奏曲』にもフィリップ・タイアーの楽器が使用されたのです。
 このチェンバロをあらためてみなさまに披露させていただくのに、その弾き手には武久源造のほかに考えられないことがご理解いただけるでしょう。

 このたびの演奏会は、チラシにあるとおり、尾道での公演とセットになるものです。演奏曲も、それぞれに違うものを用意しました。しかも、タイプの違う3台の楽器を弾き分けるのですから、これは要注目の二夜と言えましょう。
 みなさまどうぞお聴き逃しのないように、お友達をさそってお出で下さるようお願い申し上げます。私たちは、マスな宣伝媒体をもちません。みなさまの美意識をこそ信頼申し上げます。
2010年夏
       コンセール・ジャズ大衆舎


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《お知らせ》武久源造の音楽

2010-07-31 21:01:03 | Weblog
 コンセールジャズ大衆舎主宰のN氏の文章です。
武久源造の音楽には…
 武久源造の音楽には、徹底した細部へのこだわりと、がっしりと充実した構築感がある。しかしまた、時にそれらを破壊するかのような自由な発想の跳躍がある。その三つのベクトルが、武久源造の音楽をこの上なく魅力的なものとしていると感じる。そんな希有な音楽の創造者である武久源造が「盲人」であるということに、驚嘆と同時に不思議な納得を覚えるのはなぜだろうか。
 武久源造は、その著書『新しい人は新しい音楽をする』(アルク出版2002)の冒頭で、自分が盲人であることを正面から語っている。
 音楽家はあくまでも音楽で自己を表現するべきであり、その障害を特化したり場合によってはそれをセールスポイントとすべきではない。武久源造は、そんなへんな色気をもってファンを取り込もうというヘボな音楽家などではむろんない。
武久源造の盲人としての自己表出は、自らの芸術的な立ち位置を確かめるためのものだ。目が見えないゆえの弱点よりも、目が見えないゆえの、感覚・感性の洗練、知識の蓄積、深く鋭い思惟と洞察、そして、世界や宇宙と自己を繋ぐ信仰…を、熱く語るのだ。
 そう、武久源造は、自分の位置から世界をどう認識するか、というところから音楽を発想する。そうしなければ音楽は無効だ、いまを生きる人々に何か新しい価値を提示することは不可能だと考えるからだ。
その原点は自己が盲人であるということに他ならない。ただ、盲人の音楽家がすべてそのような発想から音楽に取り組むのではない。私は、何人かの盲人音楽家のエッセイを読んだ。多くは、自己の触れ得た部分、確かめ得た部分を温め、それを世人が価値を認めたというもののように思える。その点で、世界や宇宙を視野におさめた上で発想される、武久源造の音楽のスケールの巨大さはあまりにも特異だ。
しかし同時にこれは盲人にしか発想しえないものだとも感じられる。あくまでも、自分が触れ得たもの、そしてそこから考えたものが基本であり、彼の発想の原点はそれ以上でも以下でもない。それは、大きな限定かもしれないが、反対に武久源造ほど確かな地場を持っている音楽家はいないだろう。武久源造の語りには、クラシック音楽の故郷であるヨーロッパに対する無批判な羨望はない。盲人であること、それから東京の荻窪に居を構えている自己の日常を大切にする。私は、武久源造のこの立ち位置の認識が好きだ。ヨーロッパも日本も、バロック時代も現代も、等距離に視野におさめることができるのは、武久源造が無類の勉強家であっただけでなく、彼が盲人であったところによるに相違ない。彼の音楽に説得力があるのは、そのへんに秘密があるのではないか。武久源造の孤独だが充実した精神の営みは、なぞらえるなら、敗戦直後にちっぽけな日本の片隅で、皇国青年であった自己を世界認識の欠如という視点から批判した、吉本隆明の営みに近いように思う。
 ところが一方で、武久源造の音楽には、知的に構築された建造物を一気に破壊してしまうかのような、発想の自由で大胆な跳躍がある。楽器の選択や奏法、装飾法、即興などにおいてそれがみられる。
 現代の古楽演奏家は、作曲家が生きた時代の楽器を用い、その時代の演奏法や様式美の再現-それは前例がないのだから「再現」といいつつも純粋に創造的行為と言っていいだろう-に切磋琢磨している。武久源造は、その営みを基調としながらも、そこに留まることを諒としない。それは、武久源造がいまを生きているということに意識的であるからだ。
 表現しようとすること、それはある種衝動的な欲求ではないか。そのインパクトが、300年も昔のバロック音楽を演奏しながらも、いまを生きる私たちにこの上ない自由を感じさせてくれる源泉になっているように思うのだ。いまここに私たちは生きている、それをこれほど生々しく感じさせる音楽が、他にあっただろうか。

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《お知らせ》シリーズ「古楽に目覚めよ!」Vol.6 ご挨拶

2010-04-03 05:59:04 | Weblog
めくるめくポリフォニーの迷宮 シリーズ「古楽に目覚めよ!」Vol.6
 ~バッハ父子のフルートとチェンバロのための音楽~


■日時:2010.5.15(土)18:00開演

■会場:日本キリスト教団 福山延広教会

※詳細はこちら

《 ご 挨 拶 》


 去る2月14日(日)の「鈴木秀美と仲間たち/珠玉の室内楽(ベートーヴェン「七重奏曲」、シューベルト「八重奏曲」)」には、予想を上まわる大勢の、そしてなによりも熱意溢れる、聴衆のみなさまが集って下さいました。心より感謝とお礼を申し上げます。みなさまの熱気が伝わったゆえか、演奏もたいへん熱気溢れるものでした。後日演奏者たちと話をする機会をもちましたが、彼らは「福山がいちばんよかった」「熱かった」と声を揃えて語っておりました。これは社交辞令などではありません。コンサートは、演奏者と聴衆で創るものです。それが最も理想的な状態であったのが、私たちの街福山での演奏だったのです。このグループのコンサートは、仙台、東京、名古屋、大阪、そして福山の5つの都市で開催されましたが、個人レベルで運営したのは私たちだけでした。いささか身の丈にあわぬものを引き受けてしまったと幾度も後悔したものですが、コンサートを終えてみて、引き受けてよかったとスタッフ一同心から喜んでいるところです。

 私たちは、作曲家自身が生きていた時代の楽器を用い、当時の演奏法や習慣を前提とする「古楽」を、私たちの街で紹介するという活動を積み上げて参りました。これまでのコンサートへお出で下さった方々も、初めての方々も、「古楽」の面白さ、素晴らしさを充分に堪能なさったのではないでしょうか。かく言う私自身もかつては「現代楽器」で演奏されるものを、当たり前のものと信じて疑うことなく享受して参りました。ところが、ひとたび「オリジナル楽器」の魅力に触れて、ひと味もふた味も違う、音楽のほんとうの姿を発見する喜びを感じているのです。

 さて、私たちの「古楽」を紹介するコンサートシリーズも、この度で6回目です。

 内容は、「フルートとチェンバロによるバッハ父子の音楽」です。

 フルート奏者の前田りり子は、昨年11月に来福し、ソロでルネサンスから近代にいたるまで絶え間なく変貌をし続けたフルート8本によって、その楽器と音楽の変遷をたどる演奏とレクチャーを披露してくれました。今回は、チェンバロの名手、大塚直哉をむかえ、レパートリーをバッハ父子に絞り、アンサンブルによって、後期バロックから初期古典派の音楽への変遷をたどります。複雑なポリフォニー(複数のメロディを同時進行で絡ませる音楽)を自家薬籠中とした父ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685~1750)から、旋律と伴奏という役割分担を試行した、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714~1788)へ、と。

 それから、ヴァイオリン独奏曲として有名な、ヨハン・セバスチャン・バッハの「シャコンヌ」が、チェンバロ独奏で披露されるのも、このコンサートの大きな聴きものと言えるでしょう。

 どうぞみなさま、音楽の新しい発見の旅に集ってみませんか。

2010年春 コンセールジャズ大衆舎 

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《雑記》柳家喬太郎「三味線栗毛/錦木検校」の謎

2010-03-13 06:20:30 | Weblog
 前にツタヤで「柳家喬太郎 名演集2」を借りました。演目は「金明竹」と「錦木検校」なのですが、メディアマーカーに登録しようとしてamazonで検索すると「柳家喬太郎 名演集2 金明竹/三味線栗毛」と出てきます。いろいろ検索してみると、いくつかのサイトではそのように示されます。曲目詳細ではちゃんと「錦木検校」となっているのですが…。
 調べてみると、「三味線栗毛」と「錦木検校」は同じ噺とのこと。でもねえ。

◎柳家喬太郎 名演集2
 1.金明竹
 2.錦木検校
ポニーキャニオン PCCG-00890

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《お知らせ》めくるめくポリフォニーの迷宮 バッハ父子のフルートとチェンバロのための音楽

2010-03-10 08:23:37 | Weblog

めくるめくポリフォニーの迷宮 シリーズ「古楽に目覚めよ!」Vol.6
 ~バッハ父子のフルートとチェンバロのための音楽~


■日時:2010.5.15(土)18:00開演

■会場:日本キリスト教団 福山延広教会(福山市本町1-6 084-923-0094)

■曲目:
 C.P.E.バッハ 通奏低音付きフルート・ソナタ ニ長調 Wtq. 131
 J.S.バッハ  シャコンヌ イ短調 (無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番BWV 1004より) チェンバロ独奏による
 J.S.バッハ オブリガートチェンバロ付きフルート・ソナタ ロ短調 BWV1030
 C.P.E.バッハ オブリガートチェンバロ付きフルートソナタ ト短調 BWV1020
 J.C.バッハ  オブリガートフルート付きチェンバロ・ソナタ ニ長調
 J.S.バッハ 通奏低音付きフルート・ソナタ ホ短調 BWV1034


■出演:
 ○前田りり子:フラウト・トラヴェルソ
桐朋学園大学、オランダ・デン・ハーグ王立音楽院・同大学院で学ぶ。有田正広、W.ハーゼルゼット、B.クイケン各氏に師事。山梨古楽コンクール(1996)、ブルージュ国際古楽コンクール(1999)で最高位入賞。ルネッサンス・フルートからロマンティック・フルートまでを駆使して、国内外で幅広いソロ・室内楽のコンサートを行うほか、「バッハ・コレギウム・ジャパン」「リベラ・クラシカ」「東京クラシカル・プレーヤーズ」「ラ・フェート・ギャラント」「ソフィオ・アルモニコ」などで演奏している。3枚のソロ・アルバム他、録音多数。演奏のみならず、講演、執筆、教育など多岐に渡り活躍。著作として『フルートの肖像』(東京書籍2006)がある。東京芸術大学非常勤講師。

※りりこの部屋

 ○大塚直哉:チェンバロ
東京芸術大学大学院チェンバロ専攻、アムステルダム音楽院チェンバロ科およびオルガン科修了。「アンサンブル コルディエ」「バッハ・コレギウム・ジャパン」などのアンサンブルにおける通奏低音奏者として、またチェンバロ、オルガン、クラヴィコードのソリストとして活躍するほか、これらの楽器に初めて触れる人のためのワークショップを各地で行っている。チェンバロのソロCD「トッカーレ[触れる]」(ALM RECORDS)のほか録音多数。現在、東京芸術大学、神戸松蔭女子学院大学ほか 非常勤講師、宮崎県立芸術劇場オルガン事業アドヴァイザー

※大塚直哉


■入場料:一般3,000(高校生以下のお子様同伴の場合、お子様お一人に限り無料)
     夫婦・カップル・成人親子4,000(一般券をご購入のうえ残額を当日ご精算下さい。)
     高校生以下1,000

■チケット取扱い:スガナミ楽器、延広教会、市内のお洒落なカフェ、ギャラリーにて

■お問い合せ:コンセール・ジャズ大衆舎と仲間たち
 090-8062-4863 chopin-in-salsa@kba.biglobe.ne.jp

■協力:ミュゼッタ(尾道)・福山笛の会・福山風音の会・福山リコーダーアンサンブル・藤原音楽事務所・福山バッハゾリステン
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《雑記》メディアマーカー

2010-03-02 08:26:41 | Weblog
メディアマーカー(MediaMarker)は、情報メディアの記録・管理・共有ができるWebサービスです。

本やDVDといったアマゾン取扱品をはじめ、Webサイトのブックマーク、独自アイテムなど、
あらゆる情報メディアが一括管理できます。

また、ケータイやiPhoneアプリからも利用可能で、
外出先で見つけた本を登録したり購入済み書籍をチェックすることもできます。
そのほかにも、物々交換や中古本の一括検索、twitter連携など、
便利な機能がたくさん用意されています。


 上記の通り、メディアマーカーは買った本やCD、読んだ本を記録してくれるサイトです。
 私がこのブログでやろうとしていることをほとんどやってくれます。
 amazonの検索とも連動していて、登録もとっても簡単です。
 最近、ちょっとハマッてます。

※メディアマーカー

※画像はiPhoneアプリ。
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《お知らせ》鈴木秀美と仲間たち~オリジナル楽器で聴く珠玉の室内楽~

2010-02-14 04:44:53 | Weblog
鈴木秀美と仲間たち~オリジナル楽器で聴く珠玉の室内楽~

■日時:2010年2月14日(日)18:30開場 19:00開演

■会場:ふくやま芸術文化ホール(リーデンローズ)小ホール

■曲目:ベートーヴェン:七重奏曲変ホ長調 作品20
    シューベルト:八重奏曲ヘ長調 D.803

■出演:ヴァイオリン:若松 夏美、グーヤ・マルティニーニ
    ヴィオラ:成田 寛
    チェロ:鈴木 秀美
    コントラバス:今野 京
    ファゴット:村上 由紀子
    クラリネット:ロレンツォ・コッポラ
    ホルン:ディレーノ・バルディン

■入場料:一般3,000円 高校生以下1,000円

■チケット取扱い:リーデンローズ・チケットセンター、スガナミ楽器、延広教会他

■お問い合せ:コンセール・ジャズ大衆舎
       090-8062-4863(湯谷) chopin-in-salsa@kba.biglobe.ne.jp

 私もお手伝いしています。
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