すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

京大入試カンニング事件への違和感

2011-03-05 10:52:51 | 世の中のこと

最近、マスコミに登場しすぎ、で、
「あ~あ、この人の『脳と仮想』を読んだ時は感動したのになぁ」
と、私の中で残念な人化していた、
脳科学者の茂木健一郎氏が、いいことを言っている。

茂木健一郎氏、カンニング事件で「クズ新聞、クズ大学」と批判(yahooニュースより抜粋)

 「京都大学が被害届けを出し、『偽計業務妨害罪』でカンニングをした学生が逮捕されるに至ったことに、強い違和感を覚えるものである」として、その違和感の理由について語っている。

 「第一は『大学の自治』『学問の自由』」「今回の事件において、京都大学の関係者が『被害届け』を出してしまったことは、『大学の自治』の点から疑問である。日本の大学が、大きく変質してしまったことを感じる」「第二に、教育者の立場からの配慮に欠けているという点である」と指摘。

 また「京都大学にあこがれ、志願をしてきた学生が、心の弱さから「カンニング」をしてしまった。その時に大学側がとるべき対応は、入試で不合格にすると同時に、前途ある若者が未来に向き合えるような配慮をすることではないか。『偽計業務妨害罪』という罪名の下に、『警察に突き出す』ことが、大学人のやるべきことだとは私は思わない。」と述べている。

 最後に「今回のカンニング事件を通して、日本の大学入試のあり方、そこで問われている学力の質、さらには事件を一斉に報道したメディアの体質などについても様々な問題が提起されていると考える」と結んでいる。


まったく同感。
特にマスコミに対して、非常に違和感を持つ。
熊本で起きた幼女死体遺棄で大学生が逮捕された事件と同列で扱っている、
マスコミの、その感性にほとほと嫌気がさす。

この二人が同じわけがない。
大学生が起こした事件として、同列で語れるようなものではないのに。
安直過ぎる。

逮捕されたから?
警察という絶対権力が動けば、「逮捕」されたら、
同じ種類の悪になるの?

SMAPの草なぎくんが泥酔して裸になって逮捕されたときに、
某公共放送のニュースのオープニングでの映像演出は、
極悪人の逮捕劇さながらだった。
あの時の違和感に似ている。
その後、世論の違和感が彼を救ったのが、本当に救いだったけどね。

自分の頭で考える、
自分の心に問う。
そのくせをつけて、自分を磨かないと、
私たちの価値観は、あらゆる権力にのっとられてしまう。

茂木さんを、見直した。




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