すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

好きもあれば、嫌いもある。

2014-09-06 11:10:44 | 心理メソッド・生き方
辻仁成氏とミポリンの離婚騒ぎで、最初に形勢不利だったのは、辻氏の方でしたね。

「中性化する夫に、妻失望」みたいな感じだったかな。新聞の広告の見出しでしか見てないからわからないけれど、週刊誌なんかは、辻氏バッシングで凝り固まっていたイメージが強かったような。

結果的に離婚に至った後は、ミポリンバッシングの方に傾いたのかな。

まあ、有名人の離婚の原因云々は置いといて、

辻氏がそうやってバッシングを浴びているさ中、作家の田口ランディさんが、辻氏の昔からの友人として、辻氏の魅力や才能をわかっている同志として、自腹で全国ツアーをして頑張る辻氏を、心から応援している旨のツイートを残したことがあります。

それを読んで、思わず胸が熱くなりまさした。というか、ホッとして胸が温かくなったと言った方が適当でしょうか。

私は、辻氏もミポリンも直接的に知らないし、とくにファンでもないので、どちらかを味方したいわけではありません。

ただ、一方が叩かれている時に、その人を擁護する人がいるということ、その人は素晴らしい人だと、素敵な人なんだという人がいるということに、救われた気がしたのです。

もちろん、辻さんを悪く言うミポリンが悪いということでもない。彼女にとっては、辻氏はダメな夫だったのでしょう。でも、友人のランディさんにとって「辻仁成は素敵な人」ということなんですね。紛れもなく。

そういう面をしっかり見ている人がいると言う、この世のバランスに改めて安心しました。

身近な例では、幼稚園のお母さんで「性格が悪くて、決まったことをひっくり返すとんでもない人」という、もっぱら悪評を被せられた人がいました。

あだ名まで付けられて、クラス替えの時に一緒のクラスになったママたちは「睨まれたらどうしよう」「火の粉が飛んできたらどうしよう」と戦々恐々。

特に、上に兄弟のいる人たちのママ集団は、そのイメージを共有していました。
自分が直接被害をこうむったわけでもないのに、仲のいい人たちがそう言っていたからという理由だけで、そこまでの感情を持ててしまうのが、集団と、先入観の怖さかな。

まあ、たぶん個性的な人なんだとは思います。ドラマの「斎藤さん」みたいな人なのかな、と勝手に想像を膨らませたりして。

うちの息子はクラスも違って接点もないので、ある時そのママと同じクラスのママ友に興味本位で聞いてみました。

「面倒なママがいるってちょっと小耳に挟んだけど」

その人は上の子が他の幼稚園に通っていたので、先入観はほぼゼロ。元々自分の意見をしっかり持っていて周囲に流されないタイプの人です。

「もう、本当にあんな噂立てられて酷い話よね。どんな人かと思ったらとってもいい人で、私大好きだもの。私だけじゃないのよ。○○君のお母さんもお世話になってるみたいで『頼りになる人』だって言ってたよ」

やっぱりそうか。そういうことなんだな、とまたまた安心しました。

自分を含めて、ひとりの人間にはいろんな面があって、それをいいと言ってくれる人もいて、嫌いという人もいるのだということ。

あるいは、いい面で接することができた人がいれば、悪いイメージを持たれる面で接することになった人がいるのだということ。

その事実は曲げようもないし、曲げる必要もない。誰かに好かれたら、他の誰かにはやっぱり嫌われることだってあるものです。

ただ、先入観だけは余分。

自分の好き嫌いで他人を巻き込んでもいけないし、他人の評価に巻き込まれるのもごめんです。

好き嫌いは、自分だけのものだと肝に銘じておきたいものです。







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