四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
シモバシラ?
先日、ちょいと裏高尾に行ってみた。
高尾駅から乗ったバスの乗客の半分はハイカーであるが、それでも紅葉の時期に比べるとびっくりするくらいハイカーは少ない。
この先、山桜の咲くころまでは静かな山を楽しめるシーズンだ。
冬の低山は落葉樹の葉が落ちて夏には見えなかった景色が楽しめる。
こんなところから富士山が見える!・・・とかね。
そんな冬の低山のもうひとつの楽しみはシモバシラ観察。
ここで言うシモバシラはシソ科の多年草のシモバシラのことで夏にはちゃんと花が咲く。
夏のあいだは目立たないシモバシラだが、冬になると根の水分が凍って枯れた茎の隙間からミルフィーユの様に薄い氷が層をなしてなかなか見ごたえがあるのだ。
この日はバスを降りたところで-4℃と冷え込んでいたのと、ずっと北の尾根を歩いたのでいくつかの場所で狙い通りにシモバシラを見ることができた。
隙間から出てきた感じがよくわかる。
薄い氷が重なっているので手にすると見た目よりも軽い。
ひとつ見つけると大抵近くにいくつか見ることができる。
ほらね、ここにも!と近づくと誰かが捨てたティッシュだった。
がっかりである。
この日はそんなことが2回もあった。
遠目にはシモバシラとティッシュは見分けがつきにくいし、ティッシュはシモバシラのありそうなところに落ちている。
可愛いシモバシラを見るつもりで近づいたらティッシュだなんて最悪である。
山で用を足すのはある意味仕方のないことだがティッシュは必ず持ち帰ってほしいものだ。
そういうわけでシモバシラの話をするつもりがティッシュの話しになってしまった。
山にゴミを捨てないでほしい。
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