オーディオスペースコア

福井にあるオーディオスペースコアというショップです。
ちょっと拘ったオーディオを楽しんでみませんか?

ルームチューニングをしないでオーディオは語れない!?

2008-12-06 12:07:21 | Weblog
昨晩、福井市内のお客様宅にQRDの納品に行ってきました。
今回は正面のディフラクタル(拡散)の上部を追加しました。
天井高が若干低いために、純正サイズ(1200mm)2段積では入らないために、上部は特注サイズの1080mmを2台製作。

QRDもそうですが、多くの音響パネルはパネル部分に音が集まりやすいので、ステージを作ってやるためにはそれなりの面積が必要になってきます。
SPの間のQRD部分では綺麗な奥行きのあるステージが展開しますが、相対的バランスでQRDのない上部に対して音が伸びないように聴こえるということがあります。

今回はそういうご指摘を受け、上部に追加したわけです。
単純に上に音が伸び、ステージの天井が高くなることを期待したのですが…

ところが、そんな単純なものではなく、それに加え倍音が伸びるせいで、低域に形が出てノイズっぽさがなくなり、全帯域において色っぽく艶っぽい。
非常に音に気品がでるんです。
それが、非常にバランスよくまとまるので、音楽を聴いていて何の違和感もなく楽しめる感じになっていくんです。
これはオーディオにとって理想的な話しです。

「ルームチューニングをやらないと、いくら素晴らしいオーディオ機器があっても駄目だね」
「これを知らずして、機器の良し悪しを語るのは問題があるよね」
…など、お客様とルームチューニングの必要性を語らずにはいられませんでした。

言い方を変えると、
今までやってきたチューニングや機器の能力が「部屋」によってスポイルされていた。
今までやってきたことがようやくキッチリ表現される。

「ルームチューニングをしないでオーディオを語るなんて、勿体無さすぎる!」
ってつくづく感じました。(^.^)