絵画教室アトリエ伊丹ブログ

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京都市立芸術大学 個別試験の解説

2024年10月07日 | 美大受験クラス

(描写通常レッスン作品)

10月上旬。まだまだ半袖でも過ごせる気候ですが、これからの最高気温は25度の予想なので、ようやく秋がやってきます。

今年の夏は本当に長かったですね。

スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、そして芸術の秋。一年の中でも秋の季節が好きな人は多いのではないでしょうか。僕もその一人なので、これから楽しみです。

さて先日新しいモチーフとしてリスの剥製を購入しました。早速浪人生のFさんに描いてもらいましたが、丁寧でとても素晴らしい作品が完成しました。(今年度3枚目の買取り作品となりました。)

(色彩通常レッスン作品)

さて京都市立芸術大学から個別試験の解説がYouTubeにアップされていることを皆さんご存知でしょうか?

https://youtu.be/feg1n9Whlks?si=wi1ILK1Dfzkpbb5C

昨年度だけでなく、2022、2023年度の解説もアップされていたり、大学側が求める人物像の動画などもあり、とても勉強になる内容です。僕は毎年必ずチェックしていますが、一度も見たことがない生徒が多いこと、多いこと。

視聴回数から考えて、当校の生徒だけでなくおそらく今年度受験予定のほとんどの人が見ていないのかもしれませんね。

他校の子もそうですが、周りのライバルなど身近な人のことを気にし過ぎだと思います。あなたの作品を最終的に評価するのは、画塾の講師ではなく、【京都市立芸術大学の教員】です。

そのためには京都市立芸術大学の教員はどのような生徒に入学して欲しいのか、どういう作品を求めているのかをもっともっと研究してみてください。

動画の中で特に重要と思われる部分を抜粋してみましたので参考にしてください。

 

◯採点に関して

・採点は複数の教員で行っていること。

・解答作品に対して覆面化を行っていること。

・点数は絶対点ではなく、相対点であること。

・順位は一度決めて終わりではなく、何度も見返して採点していること。

・採点する教員は単なる受験用のテクニックだけでなく、出題された問題に対してどのように考えて解答したかを見ていること。

 

◯試験問題に関して

※まず「条件」と「注意」をしっかり読んで、理解した上で取りかかることが重要であること。

・描写 客観的に対象物を見て描写する能力

透明感のあるもの、反射するもの、半透明のものなど素材感の違うものの組み合わせる傾向にあり、形や色味に注意して描き進めていく必要があります。

・色彩 観察・豊かな色彩と構成力

条件を少しでも間違えていると減点の対象になること。与えられたテーマと対象物の観察から思い浮かぶ豊かな表現方法、画材や素材と向き合い、自身が求める豊かな手法を見つける力が大切です。

・立体 計画性・素材と条件の特性把握

建築物や身の回りの製品などをよく観察すれば色々なヒントを得ることができます。様々な素材に慣れておくことが大切です。

 

◯京都市立芸術大学が求める学生像

・幅広い興味、強い好奇心

・表現に対する強い意欲

・自ら課題を見出し、解決しようとする意欲

・基礎的な学力、造形力、柔軟な思考力

どんな問題が出題されたとしても予め用意していた解答作品は、見抜くことができます。条件や出題の意図に沿っていない場合、得点を下げる原因になりますので、何が出ても対応をできる柔軟な思考力を養い試験に挑んでください。

 

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