絵画教室アトリエ伊丹ブログ

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「与えられたブリキ缶 、りんご、ロープを台紙に配置し、鉛筆で描写しなさい。」

2018年10月06日 | 美大受験クラス

美大受験クラス(京都芸大専科)の国公立対策レッスン描写課題は「与えられたブリキ缶 、りんご、ロープを台紙に配置し、鉛筆で描写しなさい。」(4時間)です。

記憶に新しい昨年度の京都市立芸術大学の描写課題を出題しました。⇨『京芸過去問

ブリキ缶のサイズはかなり大きく、どのように画面に収めるのか。4mほどのロープの流れや結び目をどうするかなど構成力が重要なモチーフ群でした。

構成のバランスが悪かっただけで、マイナス50~100点は覚悟しないといけません。

今回は縦構図でも構いませんが、手が遅い人にとっては非常にリスクがあることは留意しておいた方がいいです。

『自分の力を最大限に発揮できるような組み方。要は1点でも多く取れる構成が大事なのです。』

それでは構成に型はあるのでしょうか?「合格作例と同じ構成にすればいいのか?」というと決してそうではありません。

求められているのは「あなただったらどうする?」という主体性です。

モチーフは受験当日まで何が出されるかわからないわけで、普段から観察力・考える力を養うことが大切です。

ですが構成のコツはあります。今回のモチーフで失敗しがちな悪い構成を例に挙げてみましょう。

(1)モチーフ3点が横並びになって奥行を感じられない。

(2)りんごやロープがブリキ缶に反射していない。(映り込みの描写ができない。)

(3)ブリキ缶の大きさ、ロープの長さがわからない切り方をしている。

(4)手前の位置に描きごたえのある「りんご」を配置していない。

構成が上手になるためには『なぜこの構成にしたのかを論理的に説明できる』というのが第一歩です。

普段の授業でも意識して制作しましょう。

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