美大受験クラス(京都芸大専科)の国公立対策レッスン描写課題は「与えられた日本手拭いとかごを台紙上で組み合わせて、鉛筆で描写しなさい。」(4時間)です。
2002年度京都市立芸術大学の描写課題を出題しました。⇨『京芸過去問』
今回のモチーフは2点だけでしたが、それぞれ細かい模様がありみんな苦労していましたね。
進め方としては、まず手ぬぐいは白地のファーストタッチをドットの流れに沿って確実に入れていきます。(タッチの方向がずれているとドットも歪むことになります。)
次にドットの数を大まかに割り出し、間隔や縦横斜めのバランスを意識して黒塗りを一発で決めます。(ここで時間を使い過ぎないように)
またかごも手順は同じです。光源を意識しタッチを入れていき、編み込みの細かい部分はある程度立体感が出てきてから描き込みます。
なおモチーフが黒地に白文字の場合、少し手順が変わります。レタリングが周りより薄い場合は、白抜きで表現した方が合理的になります。
『規則性のあるモチーフの構造を理解し、いかに時間を短縮して描くか』というのが、今後の課題です。
レタリングが的確に表現出来ていた人は観察力とバランス感覚に優れています。苦手と感じた人は補助線とパースを確実に意識しましょう。