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狭小地で、断熱性能の高い家ならば、リビング階段(オープン階段)はお勧め

2017年08月25日 | 階段、階段下収納

狭小地で、断熱性能の高い家ならば、リビング階段(オープン階段)はお勧め

このブログでたまにご紹介しております、オープン階段。

オープンといいましてもセミオープンですが・・・。

リビングというか、ダイニングから直接2階に行かれるように設計した階段です。

リビング階段とも呼ばれているようです。

東京23区内 高断熱高気密 木造2階建+ロフト付のお住まいです。

敷地面積は約26坪ありましたが、建蔽率が40%、容積率が80%の地域で、1階の床面積が10坪しか確保できずに、苦労いたしました。

階段スペースを造って、壁で囲って、さらにそれに通じる廊下を造ってしまうと、それだけでかなりの面積を取られてしまいます。

このようにリビング階段(ダイニング階段でもよい)に致しますと、廊下もいらないし、空間が有効に使えるんです。

また、高断熱高気密の家ですから、家全体を断熱し、空調しているので、あたたかい空気が階段から上に逃げてしまうこともなく、部屋に階段があっても寒くないのです。

2階の冷たい空気が下りてくることもありません。

どんなスペースも空気環境が同じで、有効活用できる高断熱高気密工法は、狭小地にも適した工法であるともいえます。

階段の向こう側は東になりますが、階段にかまわず、大きめの窓(FIX)をつけても問題ありません。

FIXでなくても、引き戸でも問題はないでしょう。

窓をつけることで、階段側からリビングやダイニングに光や風を取り入れることも可能になります。

階段の裏側はこんな感じです。(次の写真)

力桁階段というのですが、

2本の力桁を大きく渡して、それに踏み板を引っ掛けていく施工方法です。

階段の種類、わかり易い図がでておりましたよ。参考にどうぞ。http://www.lixil.co.jp/reform/yougo/setsubi/stairs/11.htm

階段を登っていくとこのように下が見えます。

踏み板の間から、下が見えてしまうスタイルの階段をストリップ階段といいます。

高所恐怖症の方には、向かないかもしれませんので、ご注意下さい。

階段の側面はオープンスタイルにしても、蹴込み板はつけるタイプ(普通の階段)も可能です。

こちらのお住まいも上がり始めの3段は蹴込み板をつけるタイプにしています。

階段踏み板は、無垢集成材です。

階段の材料もいろいろあり、MDFの上に木目の印刷シートを貼った、うそ木製階段がありますから、ご注意くださいね。

格子も無垢材を使っております。

こちらのお住まいでは、格子の間隔を比較的、詰めて施工いたしましたが、もう少し、細い材で、間隔をあけてもよいと思います。

階段全体を上から見たところです。

左側に、2階の高さに大きく窓をつけていますが、そこから入った光が、1階にも差込みますので、その点もいいのです。

光だけでなく、風も通ることになりますね。

階段の横に設計した窓ですが、カーテンをつけるとちょっとゴソゴソしてしまうので、カーテンなどは付けない前提で、ガラスは型ガラス(くもりガラス)に致しました。

窓になにか取り付けしたいのであれば、窓枠内に納まる寸法のブラインド(木製でもスチールでも可)であれば、取り付けもOKでしょう。

カウンターのついたところは、キッチンの対面部分です。

カウンターでお食事をしていただく計画で、部屋全体は、リビングとしてお使いいただく設計です。

面積の関係で、リビングとダイニングの両方を設計することができませんでした。

このリビング階段は、お子さんのいるご家庭からもよくご要望があるんですよ。

なぜなら、お子さんが外出から帰ってきて、2階の自分の部屋に行くのに、パパ、ママのいるリビングやダイニングを必ず通ることになりますので。

 

posted by 野瀬有紀子

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