本日は、ハウスプラス住宅保証㈱の主催で行われた「小規模建築物の基礎設計」の講演会に出席しました。今まで、戸建住宅 基礎及び地盤については、住宅金融公庫の仕様書や日本建築学会の「小規模建築物基礎設計の手引き」が拠りどころとなっていましたが、性能規定化により、「小規模建築物基礎設計の手引き」(日本建築学会)の大改訂が行われる予定です。今回、その改訂内容を中心に改訂委員会の委員長である日本大学理工学部建築学科の安達俊夫先生のお話を伺う機会を得ました。大変、解りやすいお話でした。
住宅の地盤調査では、試験調査も重要ですが、現地踏査(現地へ赴き、建築地の周りの状況をよく掴むことが大切)で建築地盤についてたいていのことが判断できるため、非常に重要のお話をされていらっしゃいました。
また、新潟中越地震や兵庫県南部地震では、地盤の液状化による建物への被害が多く見られたようです。地盤の固さばかりを調べるのではなく、液状化の可能があるかどうか、土質の調査も必要とのお話でした。砂地地盤が液状化を起こしやすいそうです。現在は河川でなくても、旧河道(昔川だったところ)は、地盤が砂質土の可能性があり要注意とのことでした。上記の2点についても、改訂の内容に盛り込まれているようです。