三日月ノート

日々の出来事を気ままに。

「死」を意識する出来事

2013年02月23日 17時57分10秒 | 書籍
ここ数日のあいだ、「死」と関係のあるものにいくつか遭遇しました。

木曜日、乗っていた電車が人身事故。

ホームの始まりのあたりで接触?したらしく、電車はホーム通過後に緊急停止。
後部車両がまだホームを過ぎていなかったためそこから乗客は下車しました。

しばらく再開の目途が立たないのでタクシーを待っていると、
タンカに乗せられ、全身をくるまれた人が救急車で搬送されていきました。

頭頂部だけが見えたのですが、栗毛色のサラサラした髪が風になびいていました。
命を取りとめたのかどうかまではわかりません。

そして昨日届いたメルマガの特集が、"Death and the Poetry of Life"。
年に2回発行されるOnline magazineで、Johns Hopkins Bloomberg School of Public Healthが発行しています。

医療やサイエンス関連の読み物なので、ご興味のあるかたは購読してみてはいかがでしょうか。
無料です。

そして最後は、昨日立ち寄った書店で購入した本。


『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』

羽田空港内にある小さな会社で、国内で亡くなった外国人を故国へ、そして海外で亡くなった日本人を遺族のもとへ還す仕事を請け負っているかたたちのドキュメントです。

語り口がフィクションに近いからなのか、どちらかというと感情に訴えてくる書き方のため好みは分かれると思いますが、私自身はとても心が動かされました。

腐敗が進んでいたり事故で生前の状態から程遠い状態になっているご遺体を、パスポートの写真をもとに生前のときと変わらないほどの姿にまでして遺族にお渡しする。

・・・私にはとてもできる仕事ではありません。
肉体的にも精神的にもタフさが要求されますし、それ以上に人間的な強さに裏打ちされた優しさが不可欠でしょうから・・・。

たいした偶然ではないのでしょうが、こんな風にいくつか「死」に関することが重なったので何だろうなぁと思ったんですよね。



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