三日月ノート

日々の出来事を気ままに。

音叉を買いました

2018年10月20日 20時05分47秒 | 音楽
ギターを購入した時に一緒にデジタルのチューナーを買ったのですが、結局、音叉も買ってしまいました。

デジタルチューナーは電池が切れると使えなくなるので、高いものではないので持っていてもいいですよね。

あとはチューニングも楽しみの一つというか、音叉のプーンという音を鳴らして、ギターのほうもポーンとハーモニクスを鳴らして、2つの音がズレてるかどうか聴くってやはり面白い。

中学生の頃、こんな風にやってたなぁと記憶が蘇ってきました。

しかし、あの音叉って凄いですよね。
かなりの間、鳴り続けていて。鳴るってちょっと違うかな。振動?共鳴?

今回買った音叉は、形もまた美しい。
滑らかな表面に、冷たい光沢、全体的に丸みを帯びた形状。
シンプルだけどいくら見てても飽きないです。

そういえば、かなり前に勤めていた会社では手術用のドイツ製鋼製小物を扱っていたのですが、やはり機能美を感じるものでした。


Wittner音叉 No.921 (A=440Hz)

ギターがキター!

2018年10月16日 10時09分35秒 | 音楽
今後は自転車競技も出る予定がないので、そろそろ「非運動系」の趣味に移行しようと思い、フラメンコギターを購入しました。


今朝、早くに到着。
プルデンシオ・サエス No.77(スペイン製)です。
中古で購入しました。10年くらい前のもののようです。


ヘッドのあたりはこんな感じ。


これはバラの柄でしょうか。
バラは聖母マリアを連想します。ちょっと嬉しい。

フラメンコギターを買うと決める前、テレビでリュートを見て、これなら音も小さいし大きさも手頃だしいいかなぁと思ったりもしたのですが、なんとなく購入する踏ん切りがつかず、そのままに。

そして結局、以前から気になっていたフラメンコギター購入となったのですが、購入までにも紆余曲折ありました。

最初はネットでポチろうと思っていて、目星も付けていたのですが、ゴルペ板(ボディを保護するため表面に付ける薄いプラスチック製?の板)を自分で貼り付けないといけないという情報を入手。

スマホの液晶保護シートだって貼り付ける時に緊張するのに、ベッタリ糊で貼るものをギターに付ける作業を自分でなんて絶対にやりたくない!と思った私は、工賃払ってやってもらおうと考え、ギターショップアウラへメールで問い合わせをしたのでした。

自転車もそうですが、ある程度の金額のものはネットではなく対面で買うのが一番とわかっていましたが、なにせ知らない楽器店に突然入って、触ったこともないフラメンコギターを買うというのも非常にハードルが高い。

そこで、メールでの感じが良ければ、実際にお店に行ってもいいかなと思っていたところ、とても丁寧な返答だったことから、思い切って行くことにしました。

担当してくれた店員さんもとても紳士的で感じが良く、素人のわからない質問にも丁寧に答えてくれました。

お店には職人さんもいらっしゃって、調整から修理までしっかりと対応してくれるそうです。
やはり、何かあった時に頼りになれるお店があるといいですよね。


ちょっと時代を感じたのが、チューニングするときに使用するチューナー。
私がアコギをやっていた頃はこんなのなかったなぁ・・・。
音叉でしたよ。音叉。

さて、まずはイメージトレーニングからですかね!(笑)


ヤメレ!!

歌劇『アッシジの聖フランチェスコ』

2017年11月27日 10時06分59秒 | 音楽

昨日はサントリーホールで開催されたオペラ(演奏会形式)、アッシジの聖フランチェスコを観に行ってきました。

自転車つながりの友人が打楽器で出演すると聞き、行きたいと思っていたところ、運良く関係者向けチケットの残りが出たため行くことができました。


全3幕、8景から成り、演奏時間は4時間以上にも及ぶ大作で、日本公演は30年ほど前に一度小澤征爾さん指揮で新日本フィルによって3、7、8幕を行われた以来で、全曲は日本初。恐らく今後もしばらくは公演されないだろうとの事でした。

内容は完全にキリスト教の信仰をベースとしているため、宗教的な背景知識がないと難解な印象を持つと思いますが、オーケストラと合唱のコンビネーションがそれを上回るほど素晴らしいものでした。
特に第2幕第6景「鳥たちへの説教」の、管楽器や打楽器によって奏でられる鳥たちの大合唱は秀逸でした。

ソリストたちの歌はメロディアスなものというよりは朗唱に近いので、歌として楽しむというよりは、その内容を反芻し想像するような感じでしょうか。
演奏会形式なので、オペラ特有の大きく華やかな舞台装置はないので、歌と演奏から想像を膨らませて楽しむことができればより楽しめるかと思います。

内容ですが、第1幕は、「主の十字架を背負うこととは?」「完全なる歓びに至るには?」というところから始まり(第1景:十字架)、神への賛美(第2景:賛歌)、重い皮膚病の患者を通じて自分の小ささを痛感し、自分を使って神が技をなさるのだ、という事をフランチェスコが体験する場面が描かれます(第3景:重い皮膚病患者への接吻)。

第2幕は生と死について(第4景:旅する天使、第5景:音楽を奏でる天使)と、聖フランシスコといえばコレというほど有名な場面、鳥たちへの説教(第6景:鳥たちへの説教)がきらびやかに、まさに「音が降ってくる」ように奏でられます。

第3幕はフランチェスコが聖人の証となる聖痕を受ける場面(第7景:聖痕)、そして第8景でフランチェスコの死と復活(第8景:死と新生)が描かれ、最後はオーケストラと合唱が最高潮になり終わります。

まさに、永遠の命を預言する天使の声、鳥たちによる神への賛美、キリストを証する教会の奏でる鐘が一体化するような演奏でした。

非常に長い公演ではありましたが、その長さなりの重みと感動を味わえたと思います。

最後に「重い皮膚病の患者」を演じたかた(ペーター・ブロンダー)ですが、非常に存在感があり、私は今回の出演者の中でも一番好きなソリストでした。

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指揮:シルヴァン・カンブルラン
読売交響楽団
新国立劇場合唱団

檸檬~ちょっとせつないメロディーと豊かな色彩

2017年03月31日 18時27分59秒 | 音楽

(ブログ内容とは全くかけ離れた写真ですが・・・)

何かの曲をAppleでDLした時に、懐かしくてさだまさしの曲を数曲、一緒に購入したのですが、しばらく放置していました。

今日、たまたま都心に行く用事があったので久しぶりにiPhoneで音楽を聴いた時、適当にONにしたら、さだまさしの「檸檬」がかかりました。

中学生の頃だったか、いわゆる「フォークソング」が流行っていた頃、良く聴いていたなぁと懐かしく思うのと同時に、この曲のメロディーと歌詞に改めて感じ入ってしまい、何度もリピートしてしまいました。

「湯島聖堂の白い石の階段」
「蒼い空」
「金糸雀色の風」
「快速電車の赤い色」
「各駅停車の檸檬色」

白・蒼・黄色と、寒色系の色彩が多いせいか、曲からは、明るさと同時に乾いた空気が伝わってくるようでした。

私の湯島(御茶ノ水)のイメージも、晴れた日の平日で、人がまばらな景色です。
ブラブラと散歩しながら写真を撮っていた記憶があります。

今、こういう曲をリリースしてもあまり売れないのかな。
その時代らしい曲、というのはありますからね。

昔の曲を懐かしく聴くという事じたい、自分が歳をとったという事なんでしょうね(笑)

醜悪の美【オペラ:サロメ】

2016年03月12日 19時56分08秒 | 音楽

今日は楽しみにしていたオペラ『サロメ』を観に、新国立劇場へ行ってきました。
前回の『サムソンとデリラ』はコンサートオペラだったのに対し、今回は一般に言われる「オペラ」だったので、舞台芸術も含めて堪能することができました。

席は2階中央部の2列目。
東京芸術劇場では字幕が舞台上部だったので今回もそうかと思いきや、左右縦長の字幕だったので、少々読みにくかったです。
この配置だと座席は若干、左右どちらか寄りがいいのかもしれません。

さて、私の場合、オペラはおろかオーケストラについてもド素人なので、素人なりに感じたことを書き留めておきたいと思います。

舞台は暗く仄かな明かりの中で、これから始まる「出来事」を暗示するような、美しく緊張感のある旋律から始まります。

ストーリーは聖書をモチーフとしているため、細かい部分の演出を理解するためにはある程度聖書の知識があったほうが楽しめるのでは?と思います。

全体を通してドロドロした人間の欲望が絡み合うように物語が進んでいきます。
中には「猟奇的」「醜悪」と思われるようなシーンがあるにもかかわらず、音楽と舞台照明によってうっとるするような美しさを感じます。

そもそも「悪」とか「罪」とかいうような人間の闇の部分というものは、美と紙一重であると個人的に思っています。
そうった意味で、この『サロメ』で表現されている醜さやエロティックさは非常に美しいと言えるでしょう。
上手く言えませんが、ホラー映画の「美」と何か共通するものを感じます。

オペラもいろいろな舞台同様、ソリストやオーケストラとが融合して一つの舞台が出来上がり、同じ演目であってもメンバーが違えば印象はかなり違ったものに仕上がると聞きました。

そして、前回含めオペラを観に行って思ったのは、こういう「舞台」というのは、観客はただ単に観るだけではなく、観客も実は舞台の完成の1片を担っているんだなぁということでした。

今回とても残念だったのは、舞台が終わってキャストが舞台上に現れる場面で、すでに席を立って帰る人がいたことです。
面白くなくて拍手もしたくない、というのならいいと思います。それが正直な観客の感想ですから。

でも、舞台を楽しんだのならどうして最後までその舞台を見せてくれた出演者に拍手ができないのでしょう?
非難するというよりは、理解ができないというのに近い思いを抱きました。
自分なら感動したら思い切り彼らに拍手でその気持ちを伝えたいと思うので・・・。もったいないなぁという思いもあります。
ま、いろんな人がいるということですね。

ところで『サロメ』はyoutubeでも観られるようですね。近いうちに観てみたいと思います。

最後に・・・あの、「♪サ~ロミ~(←「メ」ではない!)」と何度も繰り返されるフレーズがたまらなく好きになりました!(笑)


<サロメ/リヒャルト・シュトラウス>
サロメ:カミッラ・ニールント
ヘロデ:クリスティアン・フランツ
ヘロディアス:ハンナ・シュヴァルツ
ヨハナーン:グリア・グリムスレイ

管弦楽:東京交響楽団