三日月ノート

日々の出来事を気ままに。

翻訳分野から撤退

2020年05月05日 15時21分28秒 | 仕事

今年に入ってから薬事関連の仕事が多く、翻訳の受注を見合わせていたのですが、色々と検討した結果、今後、翻訳分野からは撤退することにしました。

登録している翻訳会社へは時期を見て登録抹消の連絡をする予定です。

個人事業主として登録して今年でちょうど5年。
最初は翻訳だけでやっていこうと思っていたものの、薬事業務の経歴が長いことから、有り難いことに会社員時代の知人から業務依頼が入るようになり、今は完全にそちらが主体になっている状況。

翻訳のために自分の英語のスキルを上げるための時間を確保するのも、やはり2足のわらじだと難しいですし、薬事と翻訳で必要となる経費(セミナー、専門書等)がダブルになるのも痛い。

受注に関しては、翻訳と薬事と両方をうまく組み合わせることができればいいのですが、翻訳は納品までの日程がキツイ場合が多く、その間に薬事の仕事で緊急性の高いもの(当局への対応など)が入ると対応が難しくなる恐れがあるというのもまた一つの理由です。

あとはやはり薬事のほうがお金になること、スケジュール調整がしやすいことなどもあります。

このところ、FDAで承認されたコロナ治療薬がそのまま厚労省で承認されるような話しもありますので、今後は医療機器の薬事申請も消えゆく仕事になるのかな?
FDAへの申請業務も請けていくのも一つかもしれませんね。


今年度の売上高は減少。

2019年12月27日 10時56分57秒 | 仕事

あちこちから今年の総括やら振り返り、来年の目標などが聞こえてくるこの頃。
私もこの年末年始に確定申告の準備をする予定なので、改めて今年度の売上を見てみました。

……去年と比べ50万円のマイナス……。
ちょっとフリーランスでやっていけるのか?と心配になる金額です。

私の場合、業務内容は薬事関連と翻訳と大きく分けられるのですが、薬事で100万円のマイナス、翻訳で50万円のプラスでした。
薬事のマイナスは、前年度からの持ち越し案件のため、新規受注が減ったことが要因。薬事は案件ひとつの金額が大きいぶん、こういうところで大きく影響されます……。

翻訳に関しては、処理したワード数は前年度を大きく上回ったのでこれは良かったのですが、単価アップしないと忙しい割には収入増に結びつかないという現状。

トライアルを受けて新規登録したエージェントは2件。
うち1件は英訳も合格したのですが受注には結びつきませんでした。
来年も引き続き翻訳のクラスを取ったり、基礎的な英語力と翻訳力を上げていかないといけません。

取り扱い分野は、薬事は整形外科と医療機器製造販売業のライセンス関連、翻訳は循環器系と歯科が多かったです。
歯科は医療機器でも割と特殊な分野なのですが、個人的には面白いと感じているので今後も積極的に受注していきたいです。

仕事用のウェブも作ってみたものの、増えたのはスパムメールだけ。
ほぼ放置状態なので、ちょっとどうにかしないと…。

というわけで、現状維持は後退と一緒。
来年はもうちょっと頑張らないといけませんね。


インボイス制度と簡易課税制度

2019年07月29日 17時50分05秒 | 仕事
今年10月からの消費税アップと平成35年(西暦換算面倒なのでお役所のパンフ記載のママ)からの適格請求書等保存方式(インボイス)制度。

願わくばインボイス制度が導入されるまでの数年間で政権交代して、この制度を導入しない(できれば消費税廃止もしくは減税)ことを願いたいところですが、万が一の時に備えて考えてみました。

まず、平成35年から課税業者になる(適格請求書発行事業者になる)か、非課税業者のままにするかですが、コンサルティングなど厳密に単価が決められていない業務なら、消費税ぶんを上乗せしてしまい、消費税抜きとして売り上げてしまう方法もありますよね。
ただ、翻訳者だとエージェントが絡むので、これは実際には難しいかもしれません。
そうすると事実上、減収。

となるとやはり課税業者になるという選択肢になりますが、あまり話題に上がっていないのは「簡易課税制度」。
これは、通常であれば売上にかかる消費税から仕入にかかる消費税を引いた額を納税するところ、業務分類によって一律に仕入にかかる消費税を計算(みなし仕入率)するものです。
(注:適用には届出が必要です。)

例えば、税抜き売上高400万円、税抜き仕入高(翻訳者だと経費くらいでしょうか)150万円とした場合ですが……

■ 通常

① 受け取った消費税:40万円
② 仕入控除(仕入の際に支払った消費税):15万円
③ 納付消費税額(①-②):25万円

■ 簡易課税

① 受け取った消費税:40万円
② 仕入控除(受け取った消費税額の50%):20万円
③ 納付消費税額(①-②):20万円

注:上記みなし仕入率の50%は卸売業、小売業、製造業、サービス業などでそれぞれ異なります。
また、色々なケースがあるかと思いますので自己責任にてよろしくお願いいたします。

このように、課税業者であれば、売上高に対して仕入が少ない場合(翻訳者の場合ですと、ざっくりと仕入れ額が売上の半分以下)だと簡易課税がお得となります。
注意点としては、簡易課税は一度届け出ると2年間は変更できないので、多額の仕入や設備投資?がある予定は要注意です。

ただ、残念なことに、この簡易課税制度がインボイス制度と併用されるのかですが、実はまだはっきりと決まっていないそうです。
お役所としてはなんとかして税金を吸い上げたいのですから、段階的に廃止としていく可能性もありますよね。

ちなみに非課税者のままで、売上を税抜きにしてしまうと、仕入控除ができないので課税事業者よりも実際に手元に残るお金は少なくなる計算です。

いずれにしても今後は、国税庁のサイトを時々覗いておくほうがいいかもしれませんね。

このインボイス制度、中小零細企業と個人事業主にとっては結構な打撃とはいえ、課税業者や会社員の人たちからすると「これまで「益税」の恩恵にあずかっていた(本来納めなくてはならない消費税を免除されていた)のだから、本来の姿だろ!支払うのは当然!!」と言われるのは目に見えています。

これを回避するたった一つの方法は、次回の選挙のときに与党以外(=自公維以外)に投票しするしかありませんね。
今のままだとお金は吸い上げられるまま、福祉にも介護にも教育にもほとんど使われることはないでしょう。

支払い期間など。長いんだYO!

2019年07月24日 12時11分07秒 | 仕事

リンのお気に入りの場所を占拠するまくる。

6月下旬からこの1ヶ月間は、有り難いことに毎日忙しい日々が続いていました。
訳さにゃ暮らせぬ翻訳者。フリーランスは仕事の波は仕方がないですね。

ところで先日、納品から最長80日近くなる支払サイトの取引先について公正取引委員会に相談してみました。
下請法では、納品日を基準として60日以内に支払わなければならないと決められています(下請代金の支払遅延(第1項第2号))。

取引先によっては10日締め翌末払いとか、末締め翌々15日などがあり、成果物を納品してから入金まで2ヵ月超のところがあります。
新しく登録した会社もそうだったので相談してみたということです。

ちなみにこの「下請法」の親会社に該当するのは資本金1,000万円超。
このところ大騒ぎしているよ○もとは1,000万円。この下請法には該当しないんですね。

相談はWebからできます。
このとき資料も添付できるので、何か証拠書類がある場合はここで送付すると手間が省けます。
私の場合は、数日後に公取(実務は中小企業庁のようで、以後のやりとりはここになりました)から電話が来て、契約書の写しを送付することになりました。

あと、Webから通報する時には先方企業に自分が通報したかどうかを知らせるか知らせないかを選択する箇所があるのですが、知らせる人なんているのかな??と思ったりもしましたよ。

そして数日後、電話が来て詳細な状況説明をし、それから2週間くらいたった頃にまた電話がきました。

結局、今回は明らかに違反してはいるが、契約書を交わしているので、まずはこの契約書の内容の変更を先方に申し入れて話し合いをする必要があるとのことでした。

要するに、契約書を交わす段階で「その支払サイトは嫌です」と意思表示をして契約を取り交わす必要があるということです。
まぁそれは反論のしようがないですけど、じゃぁ何のための「通報」なの?と釈然としない思いはありましたがこれ以上は面倒なので「ま、いいか」となりました。

でも、その「話し合い」の後に、合意に至らないからといって公取が内部調査に入るなんてことになると、誰が通報したか火を見るより明らかですよね(笑)
私が電話でそう言うと、「あぁ……」といまさら気付いたかのような声が聞こえてきましたが、そんなもんかもしれませんね。

フリーランスの翻訳者の場合、価格以外にも不都合な契約内容(振込手数料の負担などがいい例ですけど)がコッソリ契約書に入っている場合があるので、私も今後は気をつけようと思います。

そういえば先日新たに契約した会社は、トライアル合格後「契約書お送りしますのでサインして一部返送してください」って言われたのですが、通常は契約書って取り交わす前に内容を確認して双方合意した後にサインだと思うのですが。

次回はそのあたりから、キッチリ確認しておこうと思います。

あ、あと中小企業庁のかたが教えてくれたのですが参考までに…

企業間取引でのトラブルに関する相談 → 下請け駆け込み寺
価格交渉についての相談 → 価格交渉サポート相談室


薬事&翻訳……悩ましい

2019年05月09日 15時58分08秒 | 仕事

最近のお気に入りの場所のようです。今月で3歳です。

ところで、私が翻訳に興味をもつ直接のきっかけとなったのは、某派遣会社が主催する「治験翻訳セミナー」(半日)でした。

それまで薬事の仕事をしている中で、社内翻訳を行っていたことや、治験に関しては身近な内容だったため、やってみようかと思ったのでした。

その後、在宅勤務が可能な会社に転職し、同時に翻訳会社のトライアルを受けてみたところ合格したのが始まりで、空いた時間に受注しながら様子見をし、フリーになりました。

それと同じ時期に、ちょうど元上司が薬事コンサルティングの会社を設立したため、そちらからの業務も請け負うことになり現在に至ります。

薬事業務と翻訳は、一見、両立できそうで、結構難しいというのが正直なところです。

特に薬事申請の期日に余裕がない場合は、申請にからんで発生する翻訳(試験レポートや取説など)は外注しなければならないこともありますし、PMDAからの照会事項が翻訳の大型案件の途中で入って来られると対応が難しいからです。

申請書作成より翻訳のほうを請けたいと思ってはいても、そうもいかないのが辛い。

昨年末、今後の方向性として薬事に絞っていこうかと思い、その一環として行政書士の資格を取るという計画を立ててみたものの、やっぱり「翻訳」という仕事が面白く、行政書士の勉強より英語力(プラス日本語表現力)を上げる勉強のほうが楽しくて、結局、資格の勉強まで手が回らないため(今年は)断念。

ちなみに英語のほうは、今年は苦手な文法にしっかり向き合おうと決め、デスクにはこんな紙を貼り付けています。

不思議なもので、こんな紙切れだけでも、目の前にあると「そうだ、頑張ろう!」という気にさせられますね。