三日月ノート

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10円の収入印紙・・・どうやって支払えと?

2018年03月29日 14時25分56秒 | 薬事
医療機器の薬事申請を行うときに、国内で既に承認されている類似機器の情報が必要になってくるのですが、その情報入手方法のひとつに「行政文書の開示」があります。

これをすることで、他の企業で申請を行った時の申請資料を開示して見ることができるのですが、まぁ肝心な原材料情報やら詳細なスペックなどは黒塗り(海苔弁)になって見ることができません。

誰が黒塗りにするのかというと、開示される側の企業です。

行政から「おたくの会社のこの資料、開示請求が来てますので、黒塗りにしたい部分を連絡してね」

と連絡が来るので、担当者は開示したくない部分を表示してお役所へ返送します。

ただ、じゃぁどこもかしこも黒塗りでいいのか?というとそうではなく、個人情報に関わる部分など一応、「塗っていい理由」に該当する部分でなければ、「ここは黒塗りできません」と言われてしまいます。

それでも一昔前から比べると、ずいぶん黒塗り部分は少なくなった気がします。

さて、その「行政文書の開示」なのですが、手数料は全て「収入印紙」を同封して納めるのですが、開示資料1ページにつき10円などとなっているので、「420円」のような値段になることもあります。

そこで問題なのが、この「20円」です。

ご存知の通りよくみかける印紙は領収証に貼付する「200円」印紙。
現在、流通している印紙はだいたい100円単位、たまに50円など。

20円ぶんを支払うには20円印紙か、それ以下の値段の印紙を組み合わせるしかないのですが、これがあまり売っていないのです。

一度、割と大きな(本局扱いの)郵便局に行っても「置いていません」の一言でした。

コンビニなどにあるわけもなく、小さい郵便局などもっとない。
正直、どこに売ってるの?というくらいなレアものです。

日常の業務で発生する支払が、こんなに手間がかかる方法でオカシイと思わないのでしょうかね。

まぁこれに限らず、日本のお役所仕事には言いたいことは多々ありますが、ほんと現実に即していないというか、利用する側の立場に全く立っていないというか。

薬事の仕事をする限りお役所を相手にすることは避けられないので、だいぶ私も感情を押し殺すすべを身につけてきてはいますが、本当に酷いものです。


本日到着した開示決定通知書の上に乗るリン。


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