私は非正規雇用の勤め人と1.5㌶の耕作面積で稲作経営を行っている第二種兼業農家である。
2ヶ所から所得があるため確定申告を行わなければならない。 今年もその時期がやって来た。
農業収支の数字を記入するたびに ため息が出てしまう。 収入より経費が上回っているのである。 今に始まったことではないが こうやって数字にしてみるとまざまざと現実が浮かび上がってくるのだ。
給料で得た農外収入を持ち出しで何とか米作りをして入るが それでも足りず老いた親の年金まであてにしている始末である。 生業として昔からの家族農業では到底やってはいけないとゆう現実が突きつけられているのである。
それでも今年は民主党がマニフェスト通り 農家戸別補償制度を実行してくれるとゆうことで少しは期待をしていたのだが いざ米の出荷の時期になったら中間業者が補助金分を差し引いた価格を生産者米価として提示 実行してしまったのである。
更に追い討ちをかけるように今年の猛暑で米の品質が落ちほとんど二等米とゆう結果に終わってしまった。(食味は変わりはないのであるが 水分不足で米の色が透明ではなく少し乳白色になるのである)
結果 昨年より3割程度の収入減になりそうである。
もちろん国の仕事である。 補助金はまだ貰っていない。
今この国では離農者が増え続けている。 このままでは大げさではない 国の危機存亡である。
一般サラリーマンは「何で農家だけ補助金がもらえるの?」ってゆう。
そういわれても返す言葉はないが 国の基盤といわれ続けてきた農業がここまで衰退したのは 「利」 だけを求め 先を考えなかった国全体に責任はあると思うのである。