「フォトクラブすみれ」の撮影会で、一本桜を撮ってきました。(2021.04.10)
長野県小川村立谷の「番所の桜」を目指しました。

ここは江戸時代、「善光寺大町峰街道」が通っていて交通の要衝であり、
峠には松代藩の番所(関所)があったそうです。ところが、明治になり
鉄道がひかれ、沢沿いに県道が開通し、荷馬車が通るようになってからは、
人の往来も無くなり、すっかり寂れた農村風景に変わったそうです。
番所の鈴木さんの話によると、中仙道の旧碓氷峠と同じ運命をたどったようです。

桜も見頃、天気の良い土曜日でもあり、県外からも多くのカメラマンが、
集まっていました。

雪の残った北アルプスがきれいに見えていました。
向かって左から「爺ヶ岳」、「鹿島槍ヶ岳」、「五竜岳」です。

「番所の桜」です。ベニシダレザクラです。
この桜は、丈夫なエドヒガンに接ぎ木したものです。

ピンク色のシダレザクラです。
エドヒガンの系統のため、萼(がく)の下の部分(花が下向いているので、
見た目は、萼の上の部分)が壺型に膨らんでいます。

「立屋の桜」です。樹高15m、樹齢はおよそ350年とのこと。
立派なエドヒガン(ザクラ)です。

エドヒガン(江戸彼岸)の特徴は萼(がく)の下の部分が丸く壺型に膨らんでることです。
古くからある丈夫な桜で、有名な桜の古木の大半はこの「エドヒガン」です。

イチイの枝越しに「鹿島槍ヶ岳」を撮ってみました。

リンゴ畑の向こうに「鹿島槍ヶ岳」を入れてみました。

瀬戸川の高台からの景色です。

瀬戸川の「ふるさとハウス ビオト-プ」の脇を入って行ったところに、見事な一本桜がありました。
少し登って、北アルプスをバックに撮ってみました。
近くで畑仕事をやっていた人に尋ねたところ、特に名前は無いが昔は桜の木の下でお花見をやっていたとのこと。
そこで、勝手に「お花見桜」と名付けました。真っ白なアルプスを眺めながらのお花見、最高のロケーションです。

大町市常盤須沼の「須沼の一本桜」です。
JR大糸線の安曇沓掛駅の近くです。アルプスの見える田んぼの側に立っている
立派なエドヒガンです。「田打ち桜」と呼ばれているように、近くの田んぼでは、
耕運機(トラクター?)による「田打ち」が始まっていました。

幹回りは、大人二人で届くかどうかの立派な桜です。
樹勢は旺盛ですが、下から見上げると細い枯れ枝が目立ち、
思わず剪定したくなりました。近くの人が少し手をいれれば良いのだが。
天気に恵まれ、風も無く、素晴らしいお花見ツアーでした。
皆さん、ありがとうございました。総会よろしくお願いします。