4月17日~19日、毎年、恒例の「お花見キャンプ」に行ってきました。
今年は、Sさんが都合で参加できず、Nさん夫婦とKさんと私の4人となりました。
場所は、群馬県みどり市(旧勢多郡東村)の草木湖畔、ファミリーオートキャンプ場「そうり」。
北関東自動車道、波志江PAで待ち合わせ伊勢崎ICで降り一般道を大間々方向へ。
≪小平の大杉≫
途中、大間々から小平方向へ寄り道して、「小平の大杉」を見に行きました。
小平の集落を過ぎて山間の道を進んでゆくと突然、道路沿い左側に巨大な杉が姿を現わしました。
地上5~6mのところで枝分かれして、やや傾斜した立派な杉。
一部枯れた枝もあるが迫力のある杉の大木。記念写真を撮ったあと、キャンプ場へ向かいました。
小平の大杉
11時ころキャンプ場に到着。
キャンプ場入口の看板。「ファニリー」ではなく「ファミリー」です。
すぐに受付をすませてサイトへ。
みごとな桜。ソメイヨシノは7~8部咲き。
桜のよく見えるところに決め、さっそくテーブルと椅子を出し、桜の下で昼食。
Nさんの奥さん手作りのお花見弁当を前に、まずは今度の東北地方太平洋沖大地震、大津波で亡くなられた方々のご冥福を祈って献杯。続いて避難されている方々が一日も早く元の生活にもどられることを祈って、また幸いにもたいした被害もなくこうしてお花見キャンプができたことに感謝して乾杯。
桜の下でウグイスの鳴き声を聞きながらの食事。のどかな時間でした。
食事の後は、テントの設営。スクリーンテント、ドームテント、タープと手際よく設営。
狭いながらも楽しい我が家
設営後はキャンプ場内を散策。ここは本当に桜の多いキャンプ場です。
ソメイヨシノ、山桜、しだれ桜、寒緋桜、その他、およそ170~180本程ありました。
ソメイヨシノには「メジロ」と「ヒヨドリ」が来て、さかんに密を吸っていました。
ソメイヨシノの後姿。後姿もいいものです。
仲の良い三姉妹。
雪柳も咲いていました。
この他、もう花は終わっていましたが、立派な梅の木が20本ほどありました。
管理人さんの話では、この梅の花を目当てに毎年訪れる人も多いとのことでした。
≪記念植樹≫
今年は、私とKさん、そして今回欠席のSさんが3月末で無事、定年退職を迎えたこともあり、「記念に桜を植えたい」と管理人さんに話したところ、快く了解していただき、無事山桜の苗木を植えることができました。
これからは、桜の成長を楽しみに、年に一度は訪れたいと思います。
≪ランタン≫
日が落ちると、Nさん自慢の「コールマン製ランタン」の登場。
今回は、桜の花びら模様のグローブ。秋には紅葉(もみじ)模様に変わります。
≪最高の贅沢≫
桜の下で、焚き火を囲み、昭和40年代のオールディーズを聞きながら、気の置けない仲間と酒を飲む。
これが、キャンプならではの楽しみです。
この日は、管理人さんのご好意により照明用ライトで束の間の夜桜を楽しむこともできました。
ありがとうございました。
≪小中大滝≫
翌日は小中大滝へ向かいました。
国道122号、「小中」の信号を右折、どんどん山へ入って行きます。
小中大滝公園の駐車場に車を停め、小さな川を渡り、カタクリの咲く山道を少し登ると、
岩陰にひっそりと咲く「カタクリ」
小さなトンネルに出ます。このトンネルを抜けると、ビックリ。
「けさかけ橋」
赤い手すりの吊り橋(階段式)が、いっきに沢筋に向かって急降下していました。
右手、木々の間に滝を眺めながらゆっくり下りていくと、展望台に出ます。
落差、約90mの美しい滝でした。
でも、やっぱり滝よりも、吊り橋の方が見ごたえがありました。
山の中の、あっと驚く名所。ぜひ、お勧めです。
≪日帰り温泉≫
滝を見た後、草木湖の対岸へまわり、国民宿舎、「サンレイク草木」へ。
ここは、4月8日、リニューアルオープンしたばかり。
フロントやロビーも明るくきれいになっていました。
通常、一人500円のところ、キャンプ場でもらった割引券で300円で入浴できました。
平日の昼間ということもあり、ほぼ貸切状態。熱くもなくぬるくもなく、ちょうどよい湯加減でした。
ピンク色のきれいな桜
ここの庭に、高遠の「コヒガン桜」に似た桜があったので、支配人さんに尋ねたところ、「桜だったら、ダム下の「水の広場」が見頃ですよ。」と教えていただき、さっそく向かった。
そこは、ダムのすぐ下で、隣の運動公園の土手から広場にかけて、たくさんのソメイヨシノが植えられており、見事に咲き誇っていました。
満開の桜をたっぷり楽しんでから、キャンプ場へもどりました。
≪撤収≫
三日目は、朝からあいにくの雨。雨の中での撤収となった。
濡れたテントやタープは、空いたクーラーやビニール袋に入れて車内へ。
帰ってから、Nさん宅で乾かしてもらうことに。Nさんいつもお世話になります。
管理人さんにお礼を言って、出発。
近くの、「黒坂石バンガローテント村」を見学してから草木湖畔の「富弘美術館」へ。
20代でクラブ活動(体操)の指導中、頸髄を損傷、手足の自由を失いその後、筆を口にくわえて絵を描いている「星野富弘さん」の美術館です。
そういう人がいることは知ってはいましたが、作品を見るのは初めてでした。
最近はやりの「絵手紙」のような感じ。
描かれた絵(花や草)もみごとでしたが、それ以上に絵に添えられた文章(言葉)に感動しました。
「どくだみ」
「椿」
ひとつの花のために いくつの葉が冬を越したのだろう
冬の風にみがかれた 椿の葉が輝いている
「やぶかんぞう」
いつか 草が風に揺れるのを見て 弱さを思った
今日 草が風に揺れるのを見て 強さを知った
「さつき」
友達が さつきの鉢を 貸してくれた
花が終わったら持ち帰り 来年咲いたら また持って来るという
すると彼は 花が咲いていない間 毎日水やり 手入れをして・・・・
彼にとって 何と割の悪い約束だろう
私はこの「さつき」の言葉が好きです。
私も花が好きで、花を育てるのが好きだから。
富弘美術館では、6月30日まで ≪「愛、深き淵より。」 出版30周年記念企画展 前期≫
が開催されています。
詳しいことはhttp://www.tomihiro.jp/こちらへ。
美しい桜を存分に楽しみ、最後に素晴らしい絵と言葉に出会え、思い出に残るキャンプになりました。