面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

男はいつからサンタになるのか?

2006年12月10日 | Weblog
 十数年前になるが、「テディベアとクリスマスイヴ」
という歌を書いたことがある。
 恋人が出来た女の子が、子供の頃父にプレゼント
されたテディベアとさよならする、何故なら彼と二人で
クリスマスイヴを過ごす事になったからだ。女の子の
気持ちになるというより、相手の男の子にとって、パパ
に貰ったぬいぐるみは抱いて寝て欲しくないだろう、と、
思って書いた。櫻井智が歌っているが、劇団のライヴで
も、若い子たちがよく歌う。今年もクリスマスライヴが
近づいて、稽古場でその歌が流れるようになった。
 パパの気持ちになれば、こんな悲しいクリスマスは
ないだろう。僕に娘がいたら、こんな残酷な歌は書け
なかったと思う。神津さん(作曲)は、どうなんだろう。
 で、サンタさんの話しだが、僕はいつからサンタに、
正確に言えば、いつからサンタを演じるようになったの
だろう。記憶を手繰ってみると、40年前、姪に買って
あげたぬいぐるみではないかと思う。と、すると、まだ
高校生だ。一般の男はどうなんだろう?子供が生まれて
からだろうか? 貰う側から、あげる側になるのは、
お年玉も一緒だ。何となく、大人に成った気分が味
合える。が、お年玉は、七福神に変身したりしない。
ほら、小父チャンからお年玉だよ。と、姉に軽く言われ
たりする。クリスマスプレゼントは、何と言ってもサンタ
クロースが運んでくる。どこか秘密めいている。貰った
姪も、何となく秘密めいて、耳元でそっと、アリガト…
と、囁いたりする。父親になって、ちょっと景気の良かった
年、息子の枕元に自転車を置いたことがある。自分が
貰う気分になって、胸が高鳴った記憶がある。
 今でも、きっと、25日の朝、枕元に欲しかったものが
置いてあったら、感動するだろう。サンタになるのも
嬉しい儀式には違いないが、僕は貰う方も嫌いではない。
 子供が親にプレゼントする儀式が何処かの国にあるかも
知れない。ああ、還暦ね、赤いちゃんちゃんこは、あまり
嬉しくない。今年も世界中のサンタと子供達に素敵な
思いでが出来ますように。

最新の画像もっと見る