面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

カレールー炊きこみ御飯

2006年12月09日 | Weblog
 朝未だ暗き午前5時、思い立って米を研ぐ。
映画どですかでん(監督黒沢明)の名優芥川
比呂志の鬼気迫る演技を思い浮かべないで
欲しいのだが、まあ似たような光景だろう。
 妖精の声がして「カレーのルー、いれてみた
ら?」そうだ、たまには冒険が必要だ。
 ぼくは、新米である事などすっかり忘れ、カレー
のルーを刻んで土鍋の米に振りかけ、火にかけた。
20分後、普通なら蒸しに入る時間なのに、ぐつぐつ
音がする。蓋を取ってみると、予想ではふっくらと
琥珀色に炊きあがっているはずの米がドライでもない
カレーライスとなって湯気を立てている。
これはもうラッキョウで食うしかない。10分程蒸して
皿に盛り、食してみた。僕は新米の神に、この冒涜を
深く詫びた。しかし、不味かったと言う訳ではない。
其れなりの味は出来ていた。妖精には☆2つ半あげよう。
 因みに、どですかでんの原作「季節のない町」の山本
周五郎先生は、僕の尊敬する作家です。山梨に行くと、
必ず「周五郎のヴァン」を買ってかえるのだが、僕のような
下戸には丁度良い、甘口のワインです。
 こんな甘ったるいワイン、周五郎の作風と全く違う、と、
怒る人もいるそうだが、観光名物に何とか無しだと思えば
いいんじゃあないかな。僕は、好きです。

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