面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

僕らの夏

2007年08月27日 | Weblog
 「男たちの日記」の劇中歌に「僕らの夏」というのがある。雨上がりの虹を追いかけて裸足で走った…水たまりの青い空に僕らは舞いあがる…。朝倉&神津コンビの作詞作曲で、自分でいうのもナンだが、初期の傑作だと思っている。主人公佐藤正光は親友木村茂が死んだ13才の夏の日の呪縛から十五年間も逃れられないでいる。しかも、男である事を止め、無謀とも思える生き方をしている。

 今回のアトリエ公演で、鍛えに鍛えた秘密兵器安達竹彦が演じる。そして女性版ではその役を北原マヤが演じる。初日を思っただけで心が踊る。ある意味、朝倉薫演劇団前期の集大成かも知れない。竹彦は17歳から14年、マヤ嬢は11年間、罵詈雑言に耐えてここまで来た。逃げない事が明日につながることを二人は知っている。劇団の明日は明るい。

 夏はいつも僕に奇跡を見せてくれる。そもそも二人が僕のもとに残っていることが奇跡なのに、「男たちの日記」を再演できることが奇跡なのに、これ以上何を望もう。僕らの夏はいつも輝いている。朝倉&神津コンビの新しい挑戦も始まる。Mさん、期待してくれて大丈夫です。あなたのお便りは僕らのエネルギーです。ありがとう!