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アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

屋根の上のカヌー漕ぎ(梅雨がくる前に)

2025-05-14 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2019年初夏に書いた「屋根の上のカヌー漕ぎ」再掲です

時々 最高気温27、3度 

 ♪ツユも近づく八十八夜♪ 

雨の季節がくる前に、ボロ家の屋根瓦にペンキを塗ってます。

パドルを刷毛に持ちかえて、高いところがニガテなカヌー漕ぎ(生業)は、こわごわと。

どんより雲の間から初夏の太陽が顔をだせば、屋根の上はもう真夏の暑さです。

照りつける陽ざしに頭がクラクラするけど、急斜面の屋根の6メーター下は、地面・・・。

ペンキの刷毛を握ったまま僕は、屋根の上でフリーズです。ぷるぷる。

雲さん、はやいとこ太陽をかくしておくれ。

 

 屋根から見える少し遠くの山肌は、新緑、濃緑、褐色にいろどられ、

足元の庭では、ビワの実とクリの木の花がうっすらと黄色く色づきはじめています。

さわやかに甘くシトラスが香る風。ブンタンの花が満開なのです。

 眼下の苗の緑が風にそよぐ田圃(村の低いところ)は、

2005年の晩夏に、四万十川が大増水(洪水)したとき、

泥の湖になりました(平水+13メーター。戦後2番目の大増水とのこと)。

この村は、川が大きく増水すると、水に浸かりやすいところで、古くからの家は、少し小高い場所に。

2階家にして、一階を倉庫や車庫している家もけっこう見られます。

2005年の洪水のときは、我が家の右ナナメ下に建っている比較的新しい家も、床上まで浸水。

わりに小高いところにある2階だての我が家でさえ、一階倉庫の中ほどまで泥水に浸かってしまいました。

(僕は、20年ほど前にここに移り住んだ)。

川沿いで家を借りるときは、川が暴れた時に、家が水に浸かるか?どうか?をよく調べたうえで、借りましょうね。

あ、そうそう、山に囲まれた狭い土地なので、日あたりがイイか?どうか?も大切な要素ですよ。奥さん。

 ふたたび厚い雲に陽が隠れて、ほっとした僕は、ペンキ塗りを再開しましたが、

「築ン十年であろうボロ家も、あと何年もつのかな?

南海地震がきたら、こんな古い家は、ソッコーでペシャンコになるだろうな?」

そう思うと、なんだか無駄な作業をしているような気になって、やる気もプシュ―と萎んでゆきそうです。

でもね・・・だけど・・・しかし・・・。

「ああっ、そうだ、ベランダ屋根の波板と網戸も張り替えなきゃ・・・」

 苦手なコトでも、面倒くさいコトでも、

無駄(と思えるような)なコトでも、なにかとDIYな、川のほとり(僻地の)の暮らしです。

工夫しなくてはね、楽しめるように。ぼっちぼっちと。

ホタルと雨の季節は、もうすぐそこまできています。

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5月15日(月)のつぶやき(リブログ)

2025-05-14 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

 おはようございます。四万十は、晴れ。

澄んだ青空、新緑かがやく岸辺、光る風わたる水面。

昨日の雨が、美しい初夏の川をつくりました。

沈下橋の上で、花かおる風を大きく深呼吸~。うーん、気持よか・・・。

自然のアロマテラピー?でリラックスして、さぁ、今日もスタートです。

今日の最低気温は、15、7度。

 

 最高気温26、6度。午後も晴れ。

ふっと気がつきゃ、5月ものこり半分に・・・。

(少しバタつく)GWがおわり、つかの間、

ぼけっと初夏をながめていれば、ホタルと雨の季節は、もうすぐそこに・・・。

曜日や時間の感覚がにぶくなる、サンデー毎日な川のほとりのくらしです。

ソレニツケテモトキノハヤサヨ。

ゴンゴン行く5月は、逃げる2月去る3月よりもはやく過ぎていくのでした。

 

昨夜は、我が家の裏庭で、ヒメボタルが、チカチカとせわしない光りの舞を見せてくれました。

夜の川では、そろそろゲンジボタルが飛びはじめるころです。今夜、見にいこうかな。

「ホタルが出よるころは、陽気でいうたら、そろそろ梅雨の季節や。

私は、自然が一気に活気づいたようなこのころが一年でいちばん好きなときなんよ。

テナガエビも夏前のこのころがいちばんうまいわねぇ」野村春松

センダンの花も満開です。

20:00。ホタルは飛びはじめたかな?と川へ。

でも、夜の帳がおりた川原から見えるのは、星明かりばかり。

「まだ、はやかったか・・・。今夜は風が涼しいからなぁ。うーん、ザンネン。帰るべ」

と来た道(川原)をもどれば、淡い光が2つ、点滅しながらフワフワ飛んでいるではありませんか。

おおっ、ラブリー!!今年も四万十川に、ホタルの季節がやってきました。

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土曜の山と日曜の川 

2025-05-13 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「土曜の山と日曜の川 」2015年初夏の記事を再掲です。

 

土曜の山と日曜の川 

 のちのち 最高気温27、0度

 

 「わっ、なんて幻想的な・・・」

僕らは、うっとりと大きなブナの木に見とれました。

それまで乳白色に閉ざされていた山に、風が吹き、霧が流れ、ブナの大木が姿を見せくれたのです。

やがて空はゆっくりと晴れてゆき、新緑のコルに木漏れ日が差し込んできました。

 

 初夏の土曜の午後。2名のゲストと、黒尊山塊、八面山~熊のコルのブナ林を歩いてきました。

『黒尊山塊は、四万十川の支流黒尊川の上流渓谷一帯に広がる山域の総称です。

黒尊山塊は、かつて四国の中でも有数の自然林として注目されてきましたが、

大正のはじめ頃より森林の開発がはじまり、自然林はだんだんとなくなって、

スギ・ヒノキ植林となり、その当時から残っている自然林の一部が、

現在、黒尊山自然観察教育林(国有林 310ha)として保存されてます』

フィールドガイド 四万十川より。

 

 雨予報だった週末の天気は、よい方向に予報がはずれました。

土曜日。青葉雨は昼前にはあがり、午後の山頂は霧も晴れ、青空が広がりました。

雨に濡れた新緑が、

陽にキラキラと輝く山肌で、ツツジの花の赤がひときわ鮮やか(シャクナゲの花は咲いておらず)。

山の上から、宇和海と九州が見えればパーフェクトでしたが、眼下はまだ霧の海。ザンネン。

 

 この山域に降った雨が、黒尊川の美しい流れをつくり、

四万十川の豊かな流れをささえ、土佐湾の多様な生き物をはぐくむ。

水の旅が始まる山を歩けば「これまでとは少し違う視点で川を見るコト」が出来るかもしれません。

 

 翌日曜日は,、カヤックで四万十川を下りました。

昨日、黒尊の山を歩いたゲストの二人は、今日が6回目の四万十川カヌー。

コースは、江川崎~口屋内まで約15キロ(レギュラーツアーの1日コース:8~11キロ)。

午前の川は、風がない。

美しい5月の風景を愛でながら、おしゃべりをしながら、水鏡の川をスイスイと下ります。

午後の川は、風が吹く。

後ろから前から吹く風の中、しっかりとパドルを漕いでゴールを目指します。

ゴールの口屋内沈下橋は、いまだ修理中なのでした。

 

最高気温27、0度(5月17日)。

四万十川の水位は、平水+20㎝。川面の水温は、21度。水の透明度は、△。

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5月10日(水)のつぶやき(リブログ)

2025-05-10 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

 おはようございます。四万十は、晴れ。

今朝の川は、ヒンヤリと肌に冷たい北寄りの風が吹いてます。

温かいコーヒーをもとめて自販機にいけば、すべてコールド・・・。哀号。

肩をすくめてながめる川は、笹濁りの(いつもより少し)速い水が流れてます。

それにつけても新緑の美しさよ。

今朝の最低気温は、11、2度。

朝のひかりのなかに。トサシモツケ。

 

 最高気温27、8度(今年最高)。午後も晴れ。

朝は、肌寒かったけど、気温がグングンあがった日中は、夏日に。

⦅寒暖差が大きい初夏です(気温差16、6度)。

皆さんも、体調管理にはくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいね⦆

そんな、夏のようなつよい陽ざしをうけて、かがやく新緑のなかに、

バラ、サボテン、ツツジの花の赤が、あざやかに映えてます。うーん、ビューティフォー。

 

ハルゼミが鳴く鮮緑の岸辺では、(初夏を代表する)トサシモツケの花も散りはじめています。

南国の初夏も、そろそろおわりに。

青空のムコウには、もう梅雨空が待っています。

 

南国をながれる四万十川では、空が梅雨雲に閉ざされる少しまえから、

ゲンジホタルの光りの舞いが見られるようになります。

あわく、はかない  —人工のイルミネーションとはまたちがう— 自然の命に満ちた光りが。

(5月中旬から6月の初旬にかけて。出現時期や数は、その年の気候、天候により変動します)。

 

ホタルが、よく飛ぶ気象条件は・風がない・生暖かく感じる・月明かりがない。

20時から21時くらいまでに、よく飛びます。

沈下橋や川原から見るのが良いかな、と。

*都会とちがい、手元が見えくなるほど夜が暗いところです。ライトを忘れずに。

 

僕は、(天候や水量などの条件がよければ)カナディアンカヌーに乗り、

ホタルの光り舞う川を下ることも(トロ場オンリー)。とても幻想的なホタル夜の川の世界をのぞけます。

*夜の川は、慣れている僕でも距離感などがくるいます。

キケンがアブナイのだ。よい子の皆さんは真似しないでね。

*リクエストツアーで、ホタル夜のカヌーツアーをおこなうコトもあります。

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晴れ女子と初夏の川

2025-05-08 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「晴れ女子と初夏の川」2023年初夏のツアーレポート再掲です

 最高気温26、3度。

 「山青葉 ひかる水面に 笑顔咲き」

もう夏のような強い陽ざしに、青葉かがやき、風ひかる四万十川をカヤックでくだりました。

笑顔もキュートな3名のゲストとともに。

コースは、口屋内沈下橋スタート~勝間沈下橋ゴール。漕行約6キロ。

RSB:半日コース(集合時間が選べる。今回の集合時間は、8時30分)。

 初めての四万十川、初めてのカヌー(カヤック)が、天気に恵まれてよかった、よかった。

前日までの天気予報は、曇り一時雨。雨に降られることをカクゴしてたのに・・・。

青空をつれてきた、晴れ女子(たち)です。

 スタート地点の口屋内沈下橋の川原で、パドルの漕ぎ方&乗り降りなどの講習。

そのあと、トロ場(ゆるい流れ)で少しならして、さぁ、川くだりスタート!

はじめてのるカヤックに、水のながれに、ドキドキ、ワクワク。

キャーキャー!ワァ―ワァ―!嬌声がひかる水面にひびきます。

 四万十川の水位は、ほぼ平水。水の透明度は、良(この時期にしては)。

手をつける、とヒンヤリ心地のよい川面の水温は、22度。

強い陽ざしは、もう夏。パドルでバシャバシャ水かけっこも愉快な季節に。

 グンと広くなった川に、今日は北寄りの風が吹いてます(カヌーには追い風)。

風に、流れにまかせて、ゆるゆるいこう。

 川原に上陸し、もぐもぐタイム。

シャビシャビ(凍らせておいた)のポンジュース。しまんとまろんぱい。小夏。

 勝間沈下橋でゴール。

花おおい初夏の川に、ゲストの笑顔の花もたくさん咲いた約3時間のツアーでした。

晴れ女子の皆さん。はじめての四万十川&カヌーを、(半日でしたが)のんびり楽しめましたか?

四万十は、なかなか遠いところですが、ぜひまた遊びに来てくださいね。

*Tさん。画像DVDは、5月24日に発送(普通郵便で)しました。お楽しみに~

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南の川から(気まぐれダイアリー)5月8日(リブログ)

2025-05-08 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いた、南の川から(気まぐれダイアリー)再掲です

 おはようございます。四万十は、晴れ。

分別ゴミをゴミステーションに出したあと、川へ。

深くすんだ青い空、鮮緑かがやく山、薫風ふきぬける川。美しく心地よい五月の朝です。

大きな橋の上で大きく深呼吸する頭のうえで、トンビが高く風乗りしてます。気持ちよさそうに。

家にもどる。途中の草むらに、赤い実がいくつか見えました。クサイチゴです。

いくつかつまめば、ほのかな酸味とさわやかな甘味が、口のなかに広がりました。初夏やねぇ。

今日の最低気温は、12、5度。

 

 最高気温23、0度。午後も晴れ。

初夏の陽と風が心地よい昼下がりは、ぼおっと空、山、川をみてすごす。

「空の青さをみつめていると 私に帰るところがあるような気がする

だが雲を通ってきた明るさは もはや空へは帰ってゆかない」谷川俊太郎

 

そして、ふっと気がつきゃ、あらっ、もう夕方・・・。

でもこの季節は、夕景もイイんだよなぁ。

夕闇のベランダで、ワインでも飲みながら星の劇場の開演を待ちますか(今夜は新月だ)。

ここには、ゆったり流れる川と時間、そして美しい星空があります。

10月撮影。

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南の川から(気まぐれダイアリー)5月7日(リブログ)

2025-05-06 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いた、南の川から(気まぐれダイアリー)再掲です

  おはようございます。四万十は、晴れときどき曇り。

「カメムシや ああカメムシや カメムシや」

このところ夜は、(大量発生の)カメムシの舞と(天井裏の)ネズミの運動会への対応で寝不足気味です。

枕元には、掃除機とハエ叩き(カメムシ退治用)。ふぁぁ・・・。カメムシくさい初夏の朝です。

ケッタ(自転車)を漕いで川へ。

沈下橋から見あげる空を、雨雲がスイスイと流れ、朝の光りがチラチラと川を照らしてます。

足元の川は、昨日の雨で小さく増水。

薄茶緑色の水が、ザァザァと音を立てて、いつもより速く流れています。

水位は、平水+2、8メーター(川登)。今日の最低気温は、17、6度。

温かいコーヒ片手に、川をわたる涼しい風に吹かれていると、ぐうっとお腹がなりました。

もう8時か。家に帰ろう。腹時計もたよりなスローな川のほとりの暮らしです。

 

 最高気温23、4度。午後は、曇り。 

ねずみ色の空の下、薫風が心地よいベランダのコットに寝転がって本を読んでいると、

ガサガサと頭のむこうで音がしました。ん?起きあがり振りむけば、そこには子タヌキが。

たんたんタヌキは、身じろぎもせず、黙ってこちらを見ています。

小石を拾って投げつけても、まったく逃げようともせず。こちらを仲間だと思っているのかしらん。

たしかにサノは、ぽっこりタヌキ腹ですが(夏がくる前に引っこめなくちゃ・・・)。

今日の日中の来客は、子タヌキ一匹とウグイス一羽(メス:部屋に入ってきた)。

そして夜は、招かれざる客、カメムシ&クマネズミ。

近年は、過疎地域の我が家も、ガスと電気の検針が通信による自動検針となり、

家にやってくるのは、郵便配達(週1ほど)と水道の検針(月1)の人ぐらいで、

どちらかというと人間以外の生き物の方がおおい。

そしてそれは、夏は裸族と化すさのにとっては良きコトです。より安心して醜い裸体をさらせるので。

♪たんたんサノの〇〇〇〇は 風もないのにぶ~らぶら 

それを見ていた子ダヌキは サノちゃんいいもん もってるね♪

15時40分現在。

四万十川の水位は、平水+2、5メーター(川登)↓

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はつなつかぜカヌー

2025-05-05 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2019年5月(GW)のツアーレポート再掲です

  最高気温26、1度

 「かぜとなりたや はつなつのかぜとなりたや

かのひとのまへにはだかり かのひとのうしろよりふく

はつなつのはつなつの かぜとなりたや」初夏の風 川上澄生

 

はつなつの陽、風、水が心地よい新緑の(GWの)四万十川を、カヌーで下りました。一組だけでのんびりと。

雨あがりの空は、白みがかったブルー。流れる川は、茶がかったグリーン。

青々と葉をしげらせた山は、木の花かおる風に、ザワザワと歌っています。

*江川崎から下流域は、支流広見川(笹にごり)目黒川(コーヒー牛乳色)から

流れ込むにごり水で、笹にごりに。うーん、田植えの季節だからねぇ・・・。

 ザブザブと瀬をくだり、ユルユルとトロ場をながれ、スイスイと橋をくぐり、川の自然の中へ。

いつの間にか大人たちの顔にも ―水鉄砲ではしゃぐ少年と同じような― 無垢な笑顔がうかんでいました。

それは、美しい初夏の川のマジック。

はつなつの風と水とたわむれながら、カヌーは、のんびりと下ってゆきました。

最高気温26、1度 最低気温12、3度 北北東の風

平水+80㎝ 笹にごり 川面の水温19度(江川崎)漕行12キロ

景色のよい川原で、のんびりとランチタイム。

 もう夏のようなまぶしく強い日ざしに、少年の目はかがやいた。

少しためらいながらも、親に手をひかれて、まだ少しつめたい川の中にザブン!!

バシャバシャとたわむれる水が楽し!!シャビシャビのポンジュースが美味し!!

また遊びに来てね!

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ブルーにこんがらがって

2025-05-04 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「ブルーにこんがらがって」いつかの初夏に書いた旅雑文です。短期間限定公開中。

 最高気温28度。

 五月晴れがつづく四万十は、陽ざしつよく、はやくも夏の陽気です。

雨量がめちゃ少ない春~初夏の川は、水位がじこじこ下がり、流れが痩せ、川原がグンと広くなっています。

水の透明度もあまりよくありません。そろそろまとまった雨が降ってほしいなぁ。

 

 風さわやかな初夏の午後。

木陰に吊ったブラジル製のハンモックに、もぐり込んだ僕は、

グラスのカンパリソーダを飲みながら、先日のインタビューを思いだしていた。

~以下、主観に満ちあふれた雑文です。きょーみないかたはトバシテね~

 

 「本当の豊かさってなんだと思います?」と記者。

インタビューの最中、不意打ちのような予期せぬ質問に、僕の頭の中は小さくコンランした。

ん?なんだか大雑把な質問だな・・・と思いつつも、

なにか答えなくては!と思ってしまう(悪しきサービス精神ですね)。

そして、それまでの話のながれから、「四万十川をカヌーで下りながら、その自然の素晴らしさ、

楽しさをゲストに伝えるガイドの仕事は、充実した豊かな時間ですね」と答えた。

―あれ?今の答えはARKガイド佐野としての返答だな、本当の豊かさ?ホントウノユタカサ?―

コンランの度合いが増した僕は、そのあとはしどろもどろ、脈絡もなく思いついたことを話す展開に・・・。

その、要領をえないダラダラとしたしゃべりに、質問者である記者は冷笑をうかべた。

そして、たまたま同席してた知りあいの、

「お前もっと考えてしゃべれよ。それに日本語、もう1度べんきょーしなおしたら」との言葉に僕は顔色を失った。

―ああ、やっやっちまった・・・—

へこんだ僕は、それ以降の質問にも、答えるごとに、うわっつらな言葉の泥沼にはまっていった。

ブルーにこんがらがった気分でインタビューを終えた。

 

 5月のある晴れた日。

僕は、家の近くの川原で地方誌の記者のインタビューをうけていた。

「四万十川特集」のためのインタビュー。

移住してきて、自立した仕事をしてる人間は記事にしやすいのだろう、たまにこういった取材をうける。

記者、最初の質問

「どうしてこの四万十に移住してきたのか?その魅力は?」

僕の返答

・四万十川にはダムがあるが、護岸や堰堤が少なく、

他の大きな川とくらべ、まだ自然河川としての魅力がのこっている。

・まだそこそこキレイな川の水。

(汚水もはいるが、川の浄化作用、支流や伏流水の流入などで良い水質が保たれている)

・大きく蛇行した川は、水の流れがゆるく、平均水温が高く、夏はバシャバシャ川遊びが楽しい。

・鮎釣りシーズンも、江川崎から下流には釣り師が少なく(釣るポイントではない)、カヌーが自由に下れる。

・流域に人が少ないので、空がきれい。夜空がきれい。静かさがある。

規制が少なく、キャンプに最適な景色のよい川原で、焚き火も自由にできる。

・川も良いが、そこにつながる海と山の自然もまだ濃く豊か。

そしてなにより、移住する前に、このフィールドでゾンブンに遊んで、めちゃ面白く楽しかった。

頭で考えるより、五感と体で感じた手応えが良かった、と答えた。僕の経歴(旅のハナシなども)もまじえながら。

その次に記者は、初対面の僕に「本当の豊かさってなんだと思います?」と質問したのだった。

 

 記者と知り合いがいなくなった川原でひとり、僕をへこませた質問について、

落ち着いてよく考えていると、だんだんむかっ腹が立ってきた。相手と自分に対して。

単純でアホな僕は、一聞すると美しく思える言葉や大きな声に弱く、たやすくだまされやすい。

そしてあとになって(よく考えてみれば)、相手の策や落ち度に気がつき、チッキショーと思う事が少なからずある。

今回の「本当の豊かさってなんだと思います?」という耳あたりのよい質問も、

焦点(主語?)がぼやけていて(どこのナニに向けて本当の豊かさを問うてるのか?)

わかるようでよくわからない質問、というコトに遅まきながら気がついたのだった・・・。

 

ということで、「佐野個人が豊かだなと感じる時間は?」といった質問で考えなおしてみました。

とても記事にはできない、きわめて個人的なコトですが。

・ 気のおけない仲間や、家族、好きな女の娘と美味しい物を飲んだり食べたりしているとき。

・ 好きな女の娘と、気持ちEコトをしてるとき。

・ 充実した仕事が、人や社会の役にたつ仕事や行動が、できたとき。

・ 良いフィールドで、気持ちよい風や水とたわむれているとき。

・ 何かにチャレンジし、見える風景や自分が変わったなぁ、と思えるとき。

・ 星空の下でお酒を飲みながら、ぼおっと焚き火を見つめているとき。テントの中で本を読んでるとき。

etc、まだまだ沢山あるのだ(なんだかしょぼいようなコトばかりで・・・ちょいと恥ずかしいのだ)。

 

「生きてて良かったぁー、時間よ止まれ!」と思うシアワセな瞬間(永遠の一秒)は、一粒のしずく。

記憶の地図の川を流れる、美しいしずく。もちろん汚いしずくも入るけど、

できるだけ沢山の美しいしずくを集め、記憶の川もそこそこ美しく豊かでありたいと思う。四万十川のように。

—生きる旅が、川のトロ場に吹くきつい向かい風の中を、

わっせわっせと懸命にパドルを漕ぎ、海に向かうことに似ているのなら—

ココロの中の川も美しく豊かなほど、良い流れにのって悠々と、気持ちよく海まで漕いでいけると思う。

 

 ~大切なものは、目には見えないんだよ、心でみなくてはね~

言葉にするのが難しいことや感情を、美しい言葉や大きな声で、たやすく口にする人には注意しましょうね。

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どんより曇った空からときどき若葉雨降る新緑の川をカヤックで下る

2025-05-04 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2019年初夏に書いたツアーリポート再掲です

ときどき 最高気温19、2度 

 どんより曇った空からときどき若葉雨降る新緑の川を、カヤックで下りました(5月1日)。

神戸からきたSさん一家は、4回目のツアー参加(オリジナルツアーも)。

これまでは、バシャバシャ川遊びも楽しい真夏に参加。初夏&雨の川は初めてです。

 

 会うたびに子どもたちが、成長しているのがオモシロイ。

「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」ですね。

もう、うぶな青年といった感じの上の子に、オジサン(アークさの)は、少し大人な下ネタも。

「彼らは、いつまで親と遊んでくれるのだろうか?」

家族一緒に遊べる貴重な時間は、ロングコースで、のんびりと、たっぷりと。

瀬にむかってくだる。だんだん流れが速く、瀬音が大きくなる。

おっとっと・・・。

♪さぁゆくんだその顔をあげてぇ♪。頭のなかも真っ白に。

最高気温19、2度 最低気温13、7度 漕行15キロ

水位は、平水+60㎝ほど 水の透明度△ 川面の水温17度(江川崎)

のんびりいこうぜ。

岩間沈下橋でランチタイム。

 「さのっち、雨の川景色もイイもんだね!!」

 「いいでしょう。雨にけぶる新緑の山と川の景色が幻想的で。

こんな天気のときは、向かい風が吹かないから、鏡のような水面の景色も楽しめるし、

全体的にトロ場が多い今日のコースでも、まぁまぁいいペースでくだれてOK牧場だね」

トロ場:流れがほとんどないところ

 

 ランチタイムあたりから、小雨が降ったり止んだり。

フィールドで濡れる雨の冷たさは、子どもたちにとっても良い経験となったコトでしょう。

あたたかい季節の川でも、雨の装備は(合羽は)必携だと。

モノトーンリバー。

水鏡のような水面をゆく。

口屋内沈下橋がみえてきた。

 

 

 ゴール!また遊びにきてね!!

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輝ける初夏の川

2025-05-03 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「輝ける初夏の川」2018年GWのツアーレポート再掲です。

 最高気温26、3度。

 スッキリブルーの空、あかるく強い陽ざし、新緑あざやかな山。

子どもの日の四万十川は、初夏の光りに輝いて、カヌーツアーには最高のフィールドです。

ゲストたちも、ピカピカの笑顔を見せてくれました。

輝かなかったのは、アークさの(ガイド)のさむいギャグ・・・。

 

 ツアー集合時に、アークさのは言いました。

「昨日までの川は、冷たい北風がビュービュー吹いて、あまりイイ状態ではありませんでした。

予定を今日に変更してセーカイでしたね。今日は、貸し切りツアーをのんびり楽しんでくださいね。

下る距離は12キロ、子供たちは下りきれるかな?」と。

さぁ、ツアーのはじまりはじまり。

まずは漕ぎ方を教わったあと、流れがゆるいところ(とろ場)で少し練習しよう。

川は笹濁り。川面の水温20度。

最初はこわごわ、下りながら慣れようね。

瀬でかぶる初夏の川の水が気持イイね!

カヌーに慣れてきたら初夏の川景色も楽しんでね。

イエーイ!川もツアーも貸切りだぜぇ。

バシャバシャ!キャー!パドルでの水かけっこに大人も子供も大はしゃぎです。

ざぶざぶいこう。

少し暑いね。ブンタンジュースをどうぞ。まだ凍ってるけど。

空をヒラヒラこいのぼり、川をスイスイ川ガキたち。

山と岸べの新緑がキレイだね。

初夏の山を黄褐色にそめてたシイの木の花もおわりました。

もう瀬にもなれたもんね。イエーイ!

「途切れた橋の物語」

♪ない、ない、ない、橋がなーい♪ byガキ隊。

いつものGWは、観光客でごったがえす沈下橋と川原だけど、通行止めの今は、がらがら。

静かでいいにゃー。途切れた沈下橋をくぐるのはレアな体験です。

お昼は川原でのんびりと。アークさのが作ったトン汁も食べました。

コーヒとクリのお菓子もね。

沈下橋はわたれません。

午後の川の流れはゆっくりゆっくり、のんびりいこう。

陽が傾く午後の水面はキラキラ光ります。

もうすぐゴール。12キロ、よく漕いだね。よい水の流れとよい風の向きでした。

Nさん、今年も(4回目の)ツアーのご利用ありがとうございました。

ツアー画像CDは、5月7日に発送いたします。お楽しみに~。

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レターフロムS1

2025-05-03 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「Letter FromS 1」  期間限定公開です

2003年 5月30日

 皆さん、お元気ですか?

「Letter FromS」は、アーク佐野がつづる、四万十フィールド身辺雑記です。

 

 台風4号が近づく四万十は、昨日の午後から風がブンブンと暴れはじめました。

今朝は、よこなぐりの風雨に大きくざわめく木々の音で目がさめました。

雨と風は、時間がたつにつれイキオイを増して、やがて暴風雨に。

台風は、はやければ今夜中にも四国に上陸するとの予報。

四万十川のほとりに移住して4年目。今シーズンは何回沈下橋がつかるかな?

 

   

沈む高瀬沈下橋             友人一家             

 

 先週と今週は、「江川崎カヌー館」&「かわらっこ」で、

カヌー体験にきた修学旅行生相手のインストラクターをしていました。

今週の川は、天気&水量(やや増水)に恵まれず少しザンネン・・・。

それでも生徒達は、歓声をあげ、カヌーを漕いだり、沈したり、

沈下橋から飛び込んだりと、つかの間の四万十川カヌー体験をそれなりに楽しんでくれたようです。

では。

 

5月31日

 灰色の雲の群れが、空いっぱいにのんびりと流れていきます。

今朝は、台風一過の青空とはなりませんでした。

四万十を直撃した台風の風雨が、家の雨戸を激しくたたいた昨夜は、

起きていようと思っていたけど、結局、睡魔には勝てず。2時頃には夢の中、zzz・・。

 

 9時、写真を撮りに家を出発。

30日の写真は、前回増水した時のもの。今回は、それよりさらに2メーターほど水位が上がったようです。

沈下橋は、完全に泥水に沈み、村や国道ひくいところ、

かわらっこの一番下のキャンプサイトは、茶色く濁った水につかってます。

トロ場がなくなった川は、川幅いっぱいに、ザァザァと一気にはやく流れている。

すげーっ!僕はその流れの迫力に、しばしボーゼン。

「早く青空が戻らないかなぁー」と思いながら空をながめた午後でした。

では。

 

6月3日

沈下橋からながめる青空を、薄雲がのんびり流れていきます。

足元の川は、かなり水位がさがりましたが、はやく流れる水は、まだ薄茶色に濁ってます。

 

今日は、今月3本行う専門学校の研修プログラム、

「シーカヤック&シュノーケリングコース」の下見で、土佐清水市以布利に行って来ました。

このプログラムには、三崎のダイブショップ「シーサークル」のスタッフとして参加します。

1 衣布利漁港内でシュノーケリング。

2 マンボウ(5匹いる)とたわむれた後、カヤックにのり3~4キロ海を漕いで大城の浜へ上陸。

3 カャックで波乗りを楽しんで、大城の浜でゴール。

南国のきれいな空、海、白砂青松の大城浜(1、6キロの砂浜)を満喫できるプログラムです。

*マンボウは8月はじめ頃まで。

8月初句からは、ジンベイサメとシュノーケリングも可(ジンベエの捕獲状況にもよる)。

アークでは、シーサークルさんの提供のもと、このプログラムを利用できます。

この夏は、川と海、両方を楽しめるツアーをやりたいなぁー、と考えています。

では。

 

    

以布利港マンボウ 手を叩くと寄って来る      大城の浜

 

 梅雨入り直前のある日。

シーカャックで、日本一周中の武田君が中村に寄港しました。

彼は、僕の年下の友人で 東京都出身。

冬は、テレマークスキーのガイド(かかとを固定しないスキー)。

夏は、シーカャックのガイドの仕事をして生計を立てている。

カナダで暮らし、極北の大河ユーコン川を下った経験を持つ。

 

 カナダから帰国した彼は、もっと自分の国を、自然を知りたくなった。

そして、「海に囲まれた日本を、単独、人力で旅をするには、シーカャックが最適だろう」

と去年の4月に、シーカャックでうしゅ日本一周の航海をはじめた。

 

  

中村に到着             やまもも 今が食べごろ       黒尊渓谷 

 

 伊豆をスタートし、太平洋を北上。

北海道をまわり、昨年12月に島根まで到達するが、冬の荒れる海に旅を一時中断。

今年の4月にふたたび航海をはじめた。

*彼の旅の記録は、「西伊豆コースタルカャックス」のホームページでご覧になれます。

 

 我が家に2泊の予定が、荒天のためなかなか出港出来ず、約1週間の四万十滞在となった。

近くに住む友人もさそい、3人で初夏の風が気持ちよい四万十川をカヤックで下った。

沈下橋から飛びこんだり、手長エビを捕ったり、遊びながらのんびりとゆく。

ひさしぶりの淡水での川遊びにコーフンした彼は、

ニコニコしながら、僕に水をかけまくったり、カヌーを沈させたり、とはしゃぎまくった。

シャツの背中がめくれあがったまま、夢中で手長エビを追いかけるすがたは、まるで子供のようだ。

僕らは、捕った手長エビを焼き、ビールを飲んだ。

次の日は、四万十の支流の中でも、透明度がもっともよいといわれる黒尊川で遊んだ。

 

 夜、二人で酒を飲みながら、彼の旅のハナシを聞くのは楽しかった。

出発の日。四万十川の河口から海に出港する武田艇を見送る。

土佐湾に小さくなる彼のすがたを見ながら思う。「僕も今シーズンからアークという船で航海をはじめたんだ」と。

「きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ」星野道夫

では。

 

  

この先の航路をチェック       ジンベイも見ました         再び太平洋へ
   

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時と水がスローに流れる初夏の川を、カヌーでのんびりとゆくのだ

2025-05-02 | ・最新のお知らせ・イベントなど

時と水がスローに流れる初夏の川を、カヌーでのんびりとゆくのだ」

2019年GWのツアーレポート再掲です。

 最高気温19、6度。

 「47番目となった高知の旅、遠かったけど、来てよかった~。のんびり下れたし」

「それは良かったです。ぜひまた、四万十に遊びにきてくださいね。キャンプもいいですよ~」

 

 ゲストの感想とコーヒのぬくさで、ほっとしたガイドさのは、薄曇った空を見上げながら、

「ようやく四万十川に復帰できたなぁ・・・」と実感です。今年は、かなり遅くなったけど。

それは、沈下橋の川原に上陸し、コーヒータイムを楽しんでいたときのコト。

 もうすぐ年号も変わる大型連休2日目。

風薫る四万十川をカヌー(カナディアン)&カヤックで下りました。

ARKリバーピクニック1日コース。

 

 船腹の大きいカヌーに、美味しいもの、飲みもの、おやつをどっさりと積んで、GO!!

昨日は、ひやい北風が強く吹いた川。でも今日は、おだやかに晴れて、なかなかよいコンデションです。

明日からは、また天気が下り坂のようだけど。

この時期の空は、猫の目のようにクルクルとかわりやすいですね。にゃー。

 

 最低気温5、8度 最高気温19、6度

水位は、平水+50㎝ 川面の水温21度 水の透明度△ 

午後の空は、薄曇り。時々、北寄りと南寄りの風。漕行11キロ 

 ゲストの千葉からきたIさん一家は、アウトドア好きで、

屋久島、父島などの自然とも遊び、シーカヤックの経験もあります(川を下るの初めて)。

 

 まずは、スタート地点のトロ場でカラダをならしたあと(川の漕ぎ方などもレクチャーしたあと)、

今回のコースで、いちばん波が高い左カーブの瀬に突入!!

ザァザァ、ザブザブ。まだ冷たい初夏の水がデッキをあらい、水しぶきがカラダに飛んでくる。

「うっひゃー、つめてー!!わはは・・・」

全員ブジに、瀬をクリアー。白波に、新艇のグリーンが映えます。

水温が低い季節、カヤックはじめての方は(初っ端の波高い瀬は)迂回するコースを下るコトが多し、です。

 

 「目に青葉 川カジカガエル 初くだり」

ライムグリーン、ワインレッド、クリームイエロー。

水面から見あげる南国の山は、一年でもっともカラフルではなやかです。

ざんねんなのは、ダークグリーンの部分がとても多いコト(7割が植林のスギ、ヒノキ)。

岸辺は、トサシモツケ、キシツツジの花にいろどられ、涸れ色の竹林は、「竹の秋」をむかえてます。

新緑と花かおる風に、カヌーの上で何度も大きく深呼吸~。ふぅ~。

 江川崎から4キロほど下った網代の川原に上陸、ランチタイムです。

のどかで静かな川原で、のんびりゴハンを食べている僕らの前を、

沢山のカヤックがぞろぞろと下ってゆく(大きな施設のカヌー半日コース)。そして、すぐ下流の川原でゴール。

バタバタと艇と装備を片付けた参加者がひきあげれば、ふたたび川原は静かに。

「おーい、そんなに急いでどこへゆく」

 

 午後のコースは、瀬が少ないけど、四万十川の雄大な景色が楽しめます。

よい川景色の中を、ゆっくり漕いで岩間沈下橋の川原に上陸、コーヒータイム。

現在、沈下橋は落橋中、橋は工事中のため通行止め。

そのため、いつもの連休とちがって川原はとても静かです。

 

 その後、沈下橋をでてさらに下流へ。

そこで川は「これぞ四万十川」といった川景色を見せてくれました。

 

 ゴール地点までは、もう少しです。

「さぁ、もう少しでゴールに着くよ」とゲストに告げると、

名残りおしいブラザーズは、わっせわっせと上流に向かって漕ぎあがっていきました。

 

 僻地を流れる四万十川は —都会近郊の川とちがい―

静けさのなかを、ゆっくりとした時間と水が流れるところです(川は時々暴れるけど)。

まだ、なかなか豊かな川の自然をゾンブンに楽しみたければ、

のんびりゆったりとフィールドで過ごすのがおススメですよ。いそがされず、せかされず。

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感じるココロと5月の空

2025-04-26 | ・最新のお知らせ・イベントなど

*2010年初夏に書いた雑文です。期間限定公開。


  最高気温25度
 
 アップル社の携帯情報端末「ipad」が日本でも販売され、大きな話題となってますね。

もうひとまわりボディを小さくし、

防水性と耐ショック性能に優れた野外仕様の「ipad」があれば、僕もほしいと思います。

野外仕様の「ipad」は、山、川、海でフィールドワークをする時に、なかなか使えそうです。

今までは、背中のザックが、数種類の図鑑類でふくれ、重くなってしまった。

しかし、「ipad」なら、ボーダイな情報や画像をコンパクトに携帯できるので、身軽になるし、

樹木の名前、生き物の生態、特徴などをスバヤク調べることができ便利そうです。

 

 「ipad」は、ネイチャーガイドをする時も、

その場で、参加者に画像や音を使った説明が出来るので、とても役にたちそうです。

だけど、野外でこのような便利な情報を携帯する時は、気をつけないと便利な反面落とし穴も。

それは、「頭は知っているつもりになり、体とココロでの感じかたが浅くなる」というコト。

便利な情報がすぐそばにあることで、それにたより安心し、

実際に目の前にある物、現象をよく観察せず、感じず、なんとなく知ったつもりになってしまう。

「だいたいで覚えておけば、あとでいくらでも調べられるさ・・・」

しかし後には、薄い記憶しか残っておらず、知ったはずの名前もうろ覚えでしかなかった、という結果に。

それは、自然観察会などの参加者が「この花の名前は?この木は何て名前?」と、

ガイドに無邪気に質問するけど、あとで聞いてみると、

参加者は、聞いたものの名前をあまり覚えていない、というケースと少し似ています。

 

 僕がその落とし穴に落ちないように気をつけていること。

それは例えば樹木の場合。

期間限定公開終了。続きは、カテゴリー「レター&旅雑文」でご覧になれます。

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街をぬけて川の中へ

2025-04-26 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「街をぬけて川の中へ」2022年初夏のツアーレポート再掲です。

 最高気温25、7度。

 「いや~今日は、晴れてきてよかったですね。雨をカクゴしてましたが。

遠い街からはるばる車で走ってきた2人に、空のカミサマが2人に太陽をプレゼントしてくれたのかな」

「ほんと、ラッキーです。今日は、めっちゃ楽しみ!!」

 

 4月25日(月)。

600マイル彼方からやってきた、2人の可憐なゲストとともに、初夏の四万十川をくだりました。

美味しいものをこじゃんとカヤックに積んで、薫風のリバーピクニックです。

 

 川原で、漕ぎかたのおさらいをしたあと(2人は湖などでカヤックの経験あり)、トロ場でならす。

そして、少しはやい流れ(メインストリーム)にカヤックをのせて、レッツ・ゴー。

川の自然の中へ。

 カヤックから見あげる雨あがりの空を、

ゆっくりと雲が流れ、雲間から差しこむ陽に、新緑がキラキラとかがやきます。

甘臭くかおる、しめってあたたかい空気(クリの花のような)。

赤紫、若緑、濃緑、萌黄がいろどる山肌に、黄白色のシイの木の花が満開なのです。

 今日の川は、昨日の雨で、少し水位があがってます。

ウグイス色に、にごったお尻の下の水は、いつもよりちょっと流れがはやく、

若葉色の川岸も、はやくながれてゆきます。

手をのばしてふれる川の水が、ヒンヤリ心地よい。川面の水温は、あっ、はかりわすれた・・・。

はじめて川を下るゲストは、移りかわる景色とながれに、わー、きゃーと嬌声を上げました。

 川原に上陸し、のんびりお昼を食べていると、かっと陽がてりつけて、もう夏のように暑い。

暑さにガマンできなくなったゲストは、ドボンと川に飛びこみました。

 お腹いっぱいで、再びカヤックにのりこみ、

どんぶらこどんぶらこと川を流れてゆけば、フネの上で、うつらうつらフネを漕ぎたくなります。

 

 ロケーションのよい岩間沈下橋の川原に上陸し、ゆるゆるとコーヒータイム。

GWは、観光客でごったがえす沈下橋も、

平日の今日は、いつものがらんとした四万十川の静けさが味わえるのが、ナイスです。

 午後の陽に、キラキラ光る水面を下ってゴール地点へ。

ときおり吹きぬける南風に、岸辺にさいた、キシツツジ、ノイバラの花がゆれています。

そこに、コデマリのような白い小さな花も開きはじめている。トサシモツケです。

初夏の川岸に、ひっそりと可憐に咲く花に、僕らはしばしみとれました。

 

 「移動時間がとても長い旅行だけど、1日ゆっくりと四万十川を下れてよかった。晴れたし。サイコーでした」

そんなゲストの感想を聞いたガイドは、空を見上げてつぶやいた。空のカミサマありがとう、と。

花美しい初夏の川に、笑顔の花もたくさん咲いた、連休前の小さなプラーベートツアーでした。

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