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「ちいちゃんのかげおくり」

ボコちゃんの音読の宿題。
1年のころから、いまだに、ずぅ~っと続いている。
もちろん、毎日聞いてるよ…。
大変だよ…。

っていうのはいいんだけどさ。

今、「ちいちゃんのかげおくり」というのを、随分、長いことやってる。

戦争の話なんだよね…。
ちいちゃんって女の子が、空襲から逃げる途中でお母さんとはぐれて、最後には一人で死んでいくって話なんだけど。

もう、涙なしでは聞いていられないの。
長い話だから、3つぐらいに区切って読んでいるんだけど、どうしても、最終回だけは、泣けるんだよ…。
ボコちゃんの音読カードに丸つけしながら、鼻水すすっちゃう。(←中耳炎になるから、ボコちゃんには昔っから絶対に鼻水をすするなって言ってるにもかかわらず)

先生、いつまで、これ、読ませる気ぃ~?!って感じ。

この前の大地震のときも、こうやって死んでいった子どもらがいるんじゃないかと思うと、余計に泣けてくる。

話は変わって、ボコちゃんが、さっきこんな話をしていた。
ちいちゃんが最後死んで行く場面で、「こうして、小さな女の子の命が空に消えました。」というような文章があるのだけど、先生が、
先生「この小さな女の子とは、ちいちゃんのことですが、作者はどうして『ちいちゃん』と書かずに、『小さな女の子』と書いたのでしょうか。」
というような質問をしたとのこと。

で、ボコちゃんは、自信がなかったのだけど、おそるおそる手をあげたら、手をあげたのはボコちゃん一人で指されちゃったんだって。
で、おそるおそる
ボコ「ちいちゃんの他にも、たくさんの子どもがちいちゃんと同じように戦争で亡くなったからだと思います。」
というようなことを答えたら、
先生「するどいっ! 先生もそう思ったよ。」
って言われたとか。

普段、外れるのがいやで、授業参観のときも手をあげないボコちゃんなのだが、これはすばらしいことだよとほめてやった。
例え、先生と違った答えであっても、なるほどそういう読み方もあるのかっていう発見にもなるかもしれないから、どんどん手をあげたほうがいいって言ったんだよね。

こういう子どもの考えを、頭ごなしに否定しない先生に教わりたいものだとも思った。

というのは、私が今でも一番尊敬している先生は、中学2、3年で教わった岩元先生。
岩元先生の国語の授業がなかったら、今の私はないなぁ…というくらい感謝している。
自由な読解力と表現力を身につけさせてくれたのは、岩元先生。
絶対に、手をあげた生徒の意見を頭ごなしに否定することなく、例え先生と考えが違っていても、「なるほど、そういう見かたもあるのか」とか、「先生の考えはこうだった」とか、生徒を対等な立場として意見を言ってくれた。
岩元先生の授業が大好きで、国語の成績が一気に上昇したんだよね。

ボコちゃんにも、そういうすばらしい教師との出会いがあるといいなぁ…。



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↑今思い返すと、本当にひどい教師もいたけどね。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
こう言うのは (ちいちゃん)
2011-10-25 12:17:29
保土ヶ谷の階段を下りているときに なに? ちいちゃん?ぼくの話題? なわけないなと

この手の話題に弱くてよく8月の中旬頃はテレビで戦争の頃のドラマ、映画とかやるでしょ いつもボロボロになりながら見ています。
年を取って涙もろさがさらに倍増(T_T)
 
 
 
あらぐさの萌デス♪ (とも)
2011-10-26 14:34:04
学校の先生との出会いは
10代という多感な時期の子供には
学科それ自体への興味・面白さと同じくらい
大きな影響がありますよね!

私も、
大好きで得意だった英語が、急にやる気なくなったり
得意でもないのに物理学科に進んだりしたのは
全部、師との出会いだと思います。

ちぃちゃんの話、かげおくりを校庭でやったのは
覚えてるんですけど、そんな悲しいお話だったとは(>_<)
 
 
 
Unknown (Unknown)
2011-10-26 22:50:50
わかるわかる!
ちいちゃんのかげおくりも、先生との出会いも。

ちいちゃん、泣けるよね。
原爆の落ちたとこの隣の県に住んでたので、原爆教育はよくされた。旦那は原爆落ちたとこに住んでたので、そのへんの教育はすごかったらしいです。。。考えさせられるなー。。。

私もなんか転がり転がって、不思議な縁で今の仕事してるけど、でも元々は高校3年の考藤先生(化学)の影響が強いなー。
元々は数学科に行きたかった私です。
英語の先生もいい先生多かったな。
そういう出会いって、本当、後から振り返って、だけど、恵まれてたなって思う。
先生って、本当に人の人生左右する職業だから、責任持って欲しいなって思うね、今の先生達は特に!(笑)
 
 
 
思いおこすと。 (nao-yuki)
2011-10-28 13:22:02
ちいちゃんのかげおくり、私も涙なしでは読めません。。
覚えてました。この話。学校の教科書にのってました、私の時代も。そして、いまの子にもちゃんと教えてるんですね。
ボコちゃんの答えは、本当に的を得た答えだと思いますよ。
そして、先生もステキですね。
思えば、計算嫌いの私がなぜか理系に進んだのは、高校の数学の先生の影響でした。数学って、おもしろいー。
初めて思ったのはこの先生のおかげです。高3の担任だったので、今でも年賀状のやりとりはしてますよ。
 
 
 
皆さまご無沙汰してしまいました… (AGP管理人)
2012-02-09 00:04:23
放置ぷれい、ごめんなさい

☆ちいちゃんさん

なかなか更新してないのに、コメントありがとうございます!
ほんと、毎年夏になると、戦争の話題が多くなりますよね。でも、忘れてはいけませんね。今後繰り返さないためにも。


☆ともさん

>大好きで得意だった英語が、急にやる気なくなったり
得意でもないのに物理学科に進んだりしたのは
全部、師との出会いだと思います。

そうそう!先生との出会いによって、その後の人生が大きく変わるくらい、影響力があるよね。先生って。
だから、私は先生になりたいとは絶対に思えなかった。責任重大な気がして(笑)

先日、20年ぶりくらいに高校のクラス会にいって、この「ちいちゃんのかげおくり」を話題にしたら、「子どもんころやったー」っていうクラスメイトがいました。私はやったことない(または記憶が全然ない)んだよね…(苦笑)
 
 
 
Unknown (AGP管理人)
2012-02-09 00:09:11
☆にょりさん、nao-yukiさん

同学年だからかなー。分野は違えど、みんな理系に進んだ仲間だからかんー。
共感してもらえて大変うれしい!(笑)

私は、中学のとき理科の先生に
「AGP管理人は、理屈っぽいから理系が向いてるよ」
と言われたからではないですが(笑)、結局理工学部に進んでしまいました。でも化学はダメ。ベンゼン環だっけ?あのあたりでもうダメでしたー(苦笑)
 
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