小児救急医療現場

ボコちゃんは、今週始めやっと解熱し月曜から登園した。

解熱はしたものの、熱に反比例して咳がどんどんひどくなっていた。
咳の風邪はしょっちゅうなので、寝ているときに咳で起きてしまっても、さほど驚かなくはなっていたのだが…。

今回の咳は半端じゃないように、なんとなく感じていた。
胸にはずっとタンがからみっぱなしだし、咳をしてもそのからみがすっきりと取れない。
もちろん咳で寝付けないような状況だった。

先週の土曜夜遅く、もう寝ようかなぁと思っていたときに、ひどく咳をしていた。
ついにはハアハアと肩で息をしているようにも見えた。
本人はそこそこ遊んでいるんだけど。
このまま寝かせてしまって大丈夫だろうか…。
これが喘息のはじまりなのではないか…。
呼吸困難で救急車…？

などと、急に不安でいっぱいになり、救急外来で小児科を受診することにした。

病院に行くと決まると、急にうれしそうにいそいそと準備を始めるボコちゃん。
状況、わかっているのか…。

あらかじめ電話連絡した後、23:00頃病院に着いたのだがすでに10人待っているとのこと。
結局受診したのは、夜中の2:00頃だった。

その間に咳も治まり、ついには「おうち帰るぅ～！！！」と騒ぎ始めたボコちゃん。
寝てりゃあいいのに、寝ないんだもん。
病院内を、「探検だ！」なんて言って気を紛らしたりもしたんだけどね。
3歳児にゃぁ限界か。
幸い、ボコちゃんの診察結果は大丈夫でしょうとのことだった。
長い待ち時間の間、元気よくグズるボコちゃんを見て、散々帰ろうかどうか迷ったくらいだったから…。

若い先生だったけど、丁寧に診てくれた。
でも、先生1人でとっても大変そうだ。

先日見た新聞記事で小児科医の不足が深刻だとあった。
たまたま耳鼻科の先生とも、地方だけでなく都心でも小児科医が不足しているという話題になっていた。
ボコちゃんのかかりつけの小児科が閉鎖されたという話をしたときだ。
小児救急医療現場は、労働環境が本当に過酷だからなり手がいないというのがその理由だった。

国を挙げて小児救急医療現場の労働環境を改善しなければならないというのを、目の当たりにした出来事だった。

まずは、保健所の健康診断や両親学級などで、親が子供の胸の音を聴診したり、のどが赤いかどうか診たりできるよう指導するとかってどうだろう。
各家庭の救急箱に聴診器とペンライトが1つずつあってもいいのではないかと思う。

自分でもそれができるようになれば、絶対に病院に行く回数を減らせると思うのだが…。


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