保育園で発表会

先日、ボコちゃんの保育園で発表会があった。

ボコちゃんの年中クラスでは「にじいろのさかな」という絵本の話をもとにした、劇を発表した。

ボコちゃんは主人公の「にじうお」役。
クラスの人数の関係で、本来1匹しかいない役も複数人の子供らがその役をやることになる。

にじうお役は、5人。
全員が、同じセリフを同時に言う。
衣装は、透明なゴミ袋に折り紙で作ったキラキラのうろこを貼り付けたもの。

劇は、見ている親をハラハラさせながら淡々と進行していく。

にじうおが、小さい青い魚（こちらも5人くらい）に1枚だけうろこをやるシーンがある。

ボコ「"ボコ"ちゃん、Sちゃんにあげたいぃ～！！！」

Sちゃん「…。」

ボコちゃんからちょっと離れたところにいた小さい青い魚役のSちゃん。
Sちゃんは、他のにじうおからすでにうろこをもらっていた。

ボコ「Sちゃんにあげたいの！！！」

ぐぐっ。

舞台袖から先生が小声で
先生「Yちゃんがまた持ってないから、Yちゃんに渡したら？」

ほ…。
よかった。
けんかにならなくて。
泣き出さなくて。

なんとか、次のシーンへ。

他にも、
A君「おまえ、なんでうろこ2枚ももらったの？　1枚返せよ！」
だのなんだの…

おまえたち、そこは舞台の上だよぉ～！！！！！
今日は本番なんだよぉ～！！！！！

と叫びたくなる気持ちをぐっとこらえながら、発表会は終了した。

忍耐力はこのようにして鍛えられていく。



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