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今日も、ママさんが熊野のご出身で帰省の折に、グーグルで疳の虫を調べて、１歳の女の子がみえて下さり疳の虫だしを致しました。眉間の青筋が薄くなって、虫も出て帰られたのですが…入れ替わりに、昨日、虫出しした男のお子さんが、おばあちゃん、おじいちゃんとご一緒にみえられました。おばあちゃんから、前もって、今日の午後の診療の始まる少し前に、受付に電話があり、「孫が、孫が、ここから（涙声で）…本当に変わって、こんなうれしいことはない。夢のようです。」とだから、「どうしても一言、先生に直接お目にかかってお礼を言いたいので伺いたい、何時頃だと先生と会えますか？」と電話が入っていたのを、受付から聞いておりました。
おじいちゃんの喜ぶ姿、おばあちゃんの涙、昨日、当院を後にしてからのことを一杯お話しをして下さって聞かせてもらい、治療家冥利に尽きるというか…最後には、予期せぬこともあり、こちらも、泣きそうになりました。
その子は、手当てした自分も信じられないくらい変わっておりました。
昨日、おばあちゃん、おじいちゃんから聞いた症状は、こんなお子さんでした。
とにかく、じっと、座っとれん、部屋の中を走り回る。汗かきのうえに走り回って一杯汗かいても、まったく、じっとしていない。全く落ち着きがない。
じっとするのは、熱出して寝てる時だけ…、また、２０年以上疳の虫出しをしてきて、初めて聞きましたが、ある電気製品が、好きで好きで大好きで、家電の量販店へ行くとすぐに、その電気製品の売り場に行きてこでも動かなくなる。おばあちゃんの家にあるその電気製品を分解して、組み立てようとするが、うまくいかないと大きな部品を部屋で投げてあたりにほりまくる。炊事場の流しには、ねじをほる。この電気製品をあの手この手で隠しても探してきて、また、それを繰り返す。
また、バスタオルは、玄関のたたきにほる。何回注意しても同じ、先生、つらなってくるよ…
また、おばあちゃんが、洗って乾かしている食器は、また、自分で洗い桶に、洗剤やキッチンハイターやあらゆるものを入れてもう一度、洗い上げて乾かしている全ての食器をほうりこんで、自分の氣に済むまで遊んで、今度は、いろんな洗剤の付いたまま、洗い桶におかれて、洗剤も空っぽにされてしまう。だから、また全て洗わないと行けない。
一度、腹を立てると大人にでも平氣でやっていくので、周りの大人も、みんな、氣付いたら、こぶしを握って、殴ってしまいそうで…
おばあちゃんは、これらの話しを泣きながらされました。
外見は、眉間の青筋は、くっきりと入ってました。あとは、目がつり目で、目が細くにらまれるとたぶん、同い年の子などは、泣き出すくらいかなと思いました。大人の自分からでも怖い印象がありました。
百会より氣を通して、全身を巡らせてから、指先に氣を集めて、頭よりこすりはじめ、両手に行った際に、おじいちゃんとおばあちゃんが、「あれ、めずらしいよ。あくびしだしたよ。まぶたが、閉じてきたっやないか…、寝るんか。」おじいちゃんが、「ほんま、珍しいことや。夜も遅くならないと、１１時を過ぎないと決して寝ないんや。」と…そのうち、本当に寝てしまいました。
寝てる中を、自分とおばあちゃんで出て来た虫を取りました。
虫出ししている時間、ずっと寝ておりました。青筋もうすくなり、虫も相当、出終わったので…、みんなで起こすと…、まったく、変わっていない暴れようで、当院の自動ドアを出て行きました。駐車場でも、相当の暴れようで、全く凄い泣きながら怒っているのが、院の中まで聞こえて急ぎ自分も飛び出したら、車に積んでいた大事なおじいちゃんの演歌のＣＤは、たたき割られて駐車場に真っ二つになって落ちておりました。
これは、遠隔が必要かな…と感じて、自分は、駐車場から中に引き上げて来ました。
そして、今日のお話しですが、あの後、凄い暴れようで、近くのスーパーに寄った時もそれは、凄かったそうです。おばあちゃんも「また、怒ってしまった。」と…。
「ですが、先生、」ここで涙声になり「どう、○○、おばあちゃん、バナナこうてきてやろう」
「待っといて～よ。」と話しかけると、「バナナ、いらん」って話したそうです。
そして、買い物して戻って来た時です。
車に乗り込んだおばあちゃんに「おばあちゃん、さっきは、ごめんなさい。」と言ったそうです。
おばあちゃんは、続けます。「この子が、こんなこと言うの初めてで…」おじいちゃんも横から「先生、ほら、びっくりしたで、運転席から、思わず振り返ったんや」
「先生、疳の虫ってこんなんなんか？ほんまに、信じられん…」
おばあちゃんは、「先生、わたしは、うれしゅうてうれしゅうて、しばらく、車の中で泣いてました。」
それから、家に帰ってからもおとなしくて、息子が、迎えに来た時、ひと目見るなり「顔つきが変わってる。優しい顔になったと…」話したそうです。
そして、朝、息子さんが、連れて来た際に、昨夜は、あれから朝までぐっすり氣持ちよくよく寝ていたと…
そして、いつもならおばあちゃんとこで始まる電気製品を分解して組み立てようとして、組み立て出来ないので爆発する…いつもの日課が、それが、今日は、電気製品を指さしただけで触れなかった…
洗い桶も遊んだけど、いつもなら、空っぽにされる洗剤も出したようなそぶりがなく、洗い上げの食器も、洗い桶には浸かっていなかった…
先生、ありがとうございます。もっと、早く連れてきて上げてたら…、この孫もつらかったんやろうと思うと…、本当に、すまなんだなあ…と
それで、お孫さんが、おじいちゃんと玄関から入って来た時、自分も当院のスタッフも本当に驚きました。
つり目がおさまって、優しい大きな丸い目にかわってました。本当にかわいい目です。
見るからに優しそうな…、おばあちゃんが、先生にありがとう…は、って振ったのですが
自分に握手をしてくれて、「先生、ありがとう…」ってはっきり聞こえました。
自分は、本当に良かった、一応、夜中に遠隔したが、必要なかったな…と、心の中で思いながら…
２０年以上、疳の虫出しをしていて、次の日に、また、みえてくれて、おばあちゃん、おじいちゃん、また、虫出しをした本人まで、直接お礼を言いにみえて下さったのは、初めての経験でした。
治療家にとって、今日は、本当にうれしい出来事でした。ありがとうございます。○○様
芝下鍼灸整骨院 疳の虫出しのページ
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