金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 セントウルS・紫苑S・京成杯AH

2022-09-12 05:27:41 | 競馬

 まずは中山の紫苑S勝ったのは、キングカメハメハ産駒スタニングローズ好スタートから3番手追走を選択。逃げたサウンドビバーチェの1000mのペースが1分0秒8と、開幕週にしてはユッタリ目直線に入ると、サウンドビバーチェが加速して、そのまま押し切りに入ります。スタニングローズはそれを追いかけますが、反応がイマイチで差が詰まりません。ようやく坂を上るところでサウンドビバーチェが急減速、そこにスタニングローズが迫り、キッチリ差し切って勝利。良馬場の勝ちタイムは1分59秒9。2着には中団後方から外を追い込んできたオルフェーヴル産駒ライラック、3着は逃げ粘ったサウンドビバーチェ、4着は出遅れて最後方から差してきたサークルオブライフ

 勝ったスタニングローズは、八分の出来ながら、また僅差ながら、前哨戦をキッチリ勝ち切りました。さすがオークス2着馬で底力を見せた感じ。本番では、三冠を狙うスターズオンアースの最大のライバルになりそう。

 2着のサウンドビバーチェは絶好の逃げでしたが、ラストの坂でバテてしまいました。この馬は基本的にマイルまでと思います。3着のライラックは、さすが中山巧者というところを見せてくれました。ただし、ここがピークの気がしますので、本番に向けて「糊しろ」はあまりないと思います4着のサークルオブライフは出遅れからの挽回4着ですから、レースそのものは見所ありでした。しかし、トライアルレースの段階でマイナス22㎏では、体調面が心配です。問題を抱えていそうで、こちらもあと2週間、体調面を要チェックです。

 

 次は京成杯AH勝ったのは、ディープインパクト産駒の5歳牡馬ファルコニア好スタートから2番手追走を選択。逃げたベレヌスのペースが前半3ハロン35秒5とあまりに遅かったため、3コーナー手前からミッキーブリランテがマクリ気味に先頭に立って、途中から主導権を握ります直線に入ると、そのまま押し切ろうとするミッキーブリランテに対して、ファルコニアが馬体を合せて叩き合いに。坂を上ったところでファルコニアがクビ差だけ前に出て勝利。良の勝ちタイムは1分33秒6。勝ったファルコニアは念願の重賞初勝利。これからも1600~2000mのGⅡ、GⅢでの活躍が期待できると思います。

 2着はミッキーブリランテ。レースの展開を見ながら一気にマクった岩田康騎手のファイン騎乗でした。3着は4番手から差してきたクリノプレミアム、4着は5番手にいたミスニューヨークですから、前の位置取りを取っていないと勝負ならないレースでありました。

 

 そして中京のセントウルS勝ったのは、1番人気、ミッキーアイル産駒の4歳牝馬メイケイエール好スタートから5番手追走へ。前半3ハロンのペースが32秒4と流れたこともあり、メイケイエールは引っかかる素振りもありませんでした。こうなると、もうこの馬のレース。直線に入ると、外から馬なりで前を捉まえて、残り200mで突き抜けて2馬身1/2差で楽勝。良の勝ちタイムは1分6秒2のコースレコード。1番人気のメイケイエールが上がり32秒9の堂々の勝利で、本番のスプリンターズSへ向かいます。

 2着は2番手から粘り切ったロードカナロア産駒ファストフォース。古豪がここで復活の狼煙を上げました。3着は中団待機から差してきたダイワメジャー産駒サンライズオネスト、4着はキズナ産駒ダディーズビビッド

 2番人気のソングラインは、さすがに1200mのスピードについていけず、後方待機から追い上げて5着がやっと。ただし、高速レースにも慣れて、上りも33秒1を使っていますから、本番のブリーダーズカップマイルに向けて、良いステップを踏んだのではないでしょうか。昨年のラヴズオンリーユーに続いて、アメリカでの活躍を期待したいと思います。


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