金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 金鯱賞・フィリーズレビュー・中山牝馬S・アネモネS(L)

2024-03-11 00:15:10 | 競馬

 まずは中山牝馬S勝ったのは、キズナ産駒の4歳牝馬コンクシェル好スタートからマイペースの逃げへ。前半1000mのラップは1分1秒5と稍重でも平均よりやや遅いペース。ただし残り1000mから11秒台で刻んで、淀みのない厳しい流れを創り出します。直線に入ると、スピードを加速して後続を突き放します。早めに追いかけた馬たちは脚を使い過ぎて後退していき、替わりに大外からキングカメハメハ産駒の6歳牝馬ククナ、そして馬場の内側からはサトノダイヤモンド産駒の4歳牝馬シンリョクカが迫りますが、これに1/2馬身差をつけて快勝。稍重の勝ちタイムは1分49秒0。2着にはククナ、さらにアタマ差の3着にシンリョクカ

 コンクシェルは、嬉しい重賞初勝利3歳時は、クラシック路線に進むも上位陣とは差のある内容のレースが続きましたが、4歳になってようやく本格化持ち前のスピードの持続力を活かす型が固まりつつあります。2000m前後で消耗戦得意となれば、6月の宝塚記念、11月のエリザベス女王杯などが楽しみでありますが、場合によっては4月の香港も選択肢になると思います。

 2着のククナは、さすが実績馬という内容のレースでした。重賞未勝利ながら牡馬と混じった重賞でも2着が2回ありますので、何とか一つ勲章を取りたいところ。とはいえ良血なので、もう繁殖へ上がることとなるかもしれませんが・・。3着シンリョクカも、ここで復活の兆しを見せてくれました。これだけ厳しい流れになれば、地力のある馬が上位に来るということ。

 

 

 次は阪神のフィリーズレビュー勝ったのは、トゥーダンホット産駒エトヴプレ好スタートからスピードを活かした逃げへ。前半3ハロンのラップは33秒7と流れる展開に。直線に入ってもスピードは緩まず、5番手からスワーヴリチャード産駒コラソンビートが迫ってきますが、これに3/4馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分20秒1。2着コラソンビートから1馬身1/2差の3着には、中団後方から追い込んできたブリックスアンドモルタル産駒セシリエプラージュ

 勝ったエトヴプレは、芝1200mのみの経験しかありませんでしたが、初の芝1400mをスピードで押し切りました。途中でペースを緩めなかったことで後方からの差しを封印、あのコラソンビートも抑え込みました。本番の桜花賞はマイルですのでさすがに厳しいとは思いますが、1400mまでであれば世代有数のスピード馬として活躍が可能だと思います。

 2着のコラソンビートは必勝を期しての出走だったので悔しい敗戦となりました。3着のセシリエプラージュは、厳しい流れの中でよく3着までに食い込みました。これで新種牡馬ブリックスアンドモルタルは、牡馬牝馬ともにクラシックへの出走馬を出すことになります。

 

 

 そして中京の金鯱賞勝ったのは、ディープインパクト産駒の6歳牡馬プログノーシス後方待機で脚を溜めます。逃げたエアサージュの前半1000mのラップは58秒4と流れる展開に。3コーナー手前から馬場の内を突いて前に進出していきます。直線に入ると、空いた最内を突いて早め先頭に立ち、そのまま後続を突き放して5馬身差で圧勝。良の勝ちタイムは1分57秒6。2着には、外を追い込んできたドゥラメンテ産駒ドゥレッツァ、さらに1馬身差の3着には、2番手から粘り切ったディープインパクト産駒ヨーホーレイク

 勝ったプログノーシスは、運よく内が開いたとはいえ、力が段違いでありました。現時点で芝2000mではドウデュースと並んで国内トップと言って良いでしょう。これならば大阪杯に出ていても勝っていたはず。ただし、この馬はレース間隔が必要なので、次走は恐らく香港のQE2世Sへ向かうのではないかと思います。これだけ仕上がっているのならば、あと3週間待って大阪杯へ行けたのに・・

 2着にドゥレッツァは、天皇賞春に向けて絶好の試走となりました。2000mで後方から良い脚が使えたこともプラス材料。本番では絶対的な本命になります。3着にヨーホーレイクは、先行馬の中で唯一入着を果たしました。厳しい流れでも前々から3着に粘れたということは、この馬も完全復活と言って良いでしょう。距離は2000m以上が合っているので、香港あるいは宝塚記念だって面白いと思います。

 

 

 おまけで中山のアネモネS勝ったのは、ディスクリートキャット産駒キャットファイト好スタートから2番手追走へ。逃げたグレーターロンドン産駒メイショウヨゾラの前半3ハロンのラップは34秒5と平均ペースに。直線に入ると、キャットファイトが最内を突いて早め先頭に立ちます。大外からハービンジャー産駒テウメッサが迫りますが、これをクビ差に抑えて勝利。良の勝ちタイムは1分34秒6。2着テウメッサから3/4馬身差の3着には逃げ粘ったメイショウヨゾラ

 勝ったキャットファイトと2着テウメッサは、これで桜花賞への優先出走権を得ました。阪神JF組に比べると正直言って、地力は一段落ちるレベルではありますが、馬場が渋った時に面白い候補として覚えておきましょう。

 

 


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