金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【2024年 3歳クラシック路線 展望】 牡馬も牝馬も混戦模様ではありますが・・

2024-01-03 01:26:06 | 競馬

 新年早々、1月1日には「令和6年能登半島地震」、1月2日には羽田空港で「日本航空516便と海上保安庁機の衝突事故」が発生。大災害と大事故が連続で起こっております。SNS上では「2024年の先行きが懸念される」とか「不安が広がる」と、ネガティブな反応が蔓延しておりますが、こうした事態に直面しても、被害に逢われた方々に即時に支援の手を差し伸べる、あるいはインフラ復旧作業に地域や国を挙げて注力するというのが、わが国の風習であり伝統でもあります。

 また、日本航空516便については、あの猛火に包まれた状況下で、乗客乗員379名全員が脱出に成功。恐らく、着陸停止後の20~30秒という短い間に、火に囲まれた反対側のドアからスムースな脱出劇を成功させたらしい。これは乗員の日頃の訓練の成果と、緊急時でも乗客が混乱せずに落ち着いて行動したことが、この奇跡的な脱出劇に繋がったのでしょう。

 不幸な災害や事故というのは、いつかどこかである程度の頻度で発生してしまうものではありますが、その際のダメージレベルについては、人間の知恵と勇気で大きく異なる結果となります。どのような不幸な災害や事故に遭っても、むしろ災害や事故への対応力、さらには災害や事故からの回復力=レジリエンスの力、を誇れるような象徴的な事例にしていく。それが、我々日本人の矜持であってほしい。

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 本日は、正月の三日目。昨年同様に3歳クラシック路線を展望させて頂きます。まずは、3歳牡馬から。

 

【3歳牡馬編】

 まずは暮れのGⅠの2レースから。朝日杯組では、1着のパレスマリス産駒ジャンタルマンタル、2着のブラックタイド産駒エコロヴァルツ、3着は牝馬なので、4着のキズナ産駒ジューンテイク

 また、ホープフルS組では、1着は牝馬でしたので、2着シユーニ産駒シンエンペラー、3着キズナ産駒サンライズジパング、4着ゴールドシップ産駒アドミラルシップ

 あと、東京スポーツ杯2歳S組の中で、1着ハーツクライ産駒シュトラウス、2着キズナ産駒シュバルツクーゲル、3着ハーツクライ産駒ファーヴェント。サウジアラビアRCで1着だったブリックスアンドモルタル産駒ゴンバデカーブース

 それから、デビューから2連勝でひいらぎ賞を勝ったキズナ産駒シックスペンス、同じくデビューから2連勝で葉牡丹賞を快勝したレイデオロ産駒トロヴァトーレ、さらに同じくデビューから2連勝でアイビーSを勝ったモーリス産駒ダノンエアズロックの3頭も加えたいと思います。

 

 この13頭をクラシックGⅠ候補としますが、現時点での順位をつけると、第1グループには朝日杯を勝ったパレスマリス産駒ジャンタルマンタルと、ホープフルS2着のシユーニ産駒シンエンペラーの2頭を並列に置きたいと思います。それ以外は第2グループとして一括りにしますが、ジャンタルマンタルはマイル路線と両睨みですので、NHKマイルCの最有力候補としても挙げておきたいと思います。

 また皐月賞の候補には、今のところジャンタルマンタルシンエンペラーをNO.1に(なお、隠れ皐月賞候補として牝馬レガレイラも挙げておきまず)、また現時点の日本ダービーのNO.1候補としては朝日杯2着のエコロヴァルツとしておきます。ただ今年の牡馬は大混戦なので、この両GⅠ+東京スポーツ杯2歳Sに出ていない馬の中に『本当の主役』がいるのかもしれません。重賞には出ていない上記のシックスペンストロヴァトーレダノンエアズロックも十分にチャンピオン候補の器だと思います。そしてまだ新馬戦の1勝馬ながら、キズナ産駒ジャスティンミラノレイデオロ産駒ペッレグリーニリアルスティール産駒ニュージーズなどの怖い存在も控えています。

 まだまだ3歳牡馬路線は、「本来の主役の座が確定」するまで時間がかかりそう。

 

【3歳牝馬編】

 次に3歳牝馬のクラシックGⅠ候補ですが、ここは阪神JF組を中心に、まずは1着のダイワメジャー産駒アスコリピチェーノ、2着エピファネイア産駒ステレンボッシュ、3着スワーヴリチャード産駒コラソンビート。3着までとは差が開きますが、4ハーツクライ産駒サフィラ、5着ロゴタイプ産駒シカゴスティング、6着ハーツクライ産駒ルシフェルも挙げておきます。

 それからホープフルSを牝馬として初めて勝ったスワーヴリチャード産駒レガレイラ。また朝日杯FSで、2戦目で牡馬に混じって3着と好走したキズナ産駒タガノエルピーダ。そして、阪神FSは出走回避となりましたが、サウジアラビアRCで2着のダイワメジャー産駒ボンドガールと、アルテミスSを勝ったハービンジャー産駒チェルヴィニア

 この10頭を現時点でのクラシックGⅠ候補としますが、現時点での順位をつけると、第1グループには、阪神JF1着2着のアスコリピチェーノステレンボッシュ、ホープフルSを勝ったレガレイラ、朝日杯FS3着のタガノエルピーダの4頭を並列に置きたいと思います。そして第2グループには、阪神JFを出走回避したボンドガールチェルヴィニアの2頭。第3位グループとして、その他の馬を一括りにしたいと思います。

 また桜花賞候補には、今のところアスコリピチェーノボンドガールのダイワメジャー産駒2頭をNO.1候補に。オークス候補について現時点では、レガレイラタガノエルピーダステレンボッシュの3頭をNO.1候補としておきます。なお、コラソンビートについては、3歳短距離路線でのNO.1候補として挙げておきたいと思います。

 

 今年のクラシック路線は、今のところ、牡馬牝馬ともに新種牡馬産駒の活躍が目立つとともに、牝馬についてはダイワメジャー産駒などレジェンド種牡馬の産駒の活躍も目につきます。一方で、昨年活躍したドゥラメンテ産駒やキタサンブラック産駒はやや低調であるとともに、牡馬牝馬ともにキズナが数多くの活躍馬を出しているのも特徴

 

 本来の主役はいつごろ確定するのか⁉

 どの種牡馬が3歳クラシック路線の主導権を握ることになるのか⁉ 

 第1週のシンザン記念、フェアリーSから注目して参りましょう!

 

 


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