久しぶりに、年末に文春砲が炸裂いたしました。
お笑い芸人のカリスマであるDTのM氏を狙った「合コン中の性被害(未遂)事件」として、大々的に報じられました。これを受けてM氏が所属しているY興業は公式な文書で「事実無根」と全面否定、文春側と正面からの対決を辞さない構えを見せております。
ここまでが、年末までの動き。
その後の地上波の正月番組は、Y興業側が全面否定を行ったため、特に番組等の差替えは行わず。しかし、年明け以降、TV界に大激震が走っています。DTのM氏が芸能活動を停止して、文春への訴訟裁判に注力すると、M氏が所属するY興業が発表しました。
ちなみに、従前からの文春砲のやり方を考えてみると、これから、第2報、第3報を繰り出して一気に攻勢を仕掛けることが予想されていました。何しろ、相手は業界のカリスマであるM氏ですから、文春側としても拳を一度振り上げる以上、相手が降参するまで、すなわち圧倒的勝利を実現するまで、戦いをやめる訳にはいきません。すなわち、それだけ勝利が確信できる材料と戦術を準備していたはず。
これに対して、DTのM氏とY興業としては、法廷闘争でシロクロの決着を付けようとする戦術に出ました。確かに、法廷闘争ということであれば、裁判に影響が出そうな「第2報」「第3報」を世に出していくことには障害が出てきます。文春側にしても、裁判に影響が出るような行動は差し控える必要があるからです。もし、それでも強硬に報道を続けた場合、そして裁判所が報道姿勢に問題ありと認めた際には、相当なマイナス材料として「多額のペナルティ」を課せられることになりますので。
ところで、週刊誌に対して「名誉棄損訴訟」を起こして勝利したケースでも、過去の損害賠償額の相場は200万円とか300万円に過ぎず、週刊誌側には痛くも痒くもない金額。それを見越して、週刊誌側も「書き放題」「垂れ流し放題」を続けている訳ですが、もし、裁判所があまりに悪質だと判断した場合には、これが桁違い(億円単位)の賠償額へ化ける可能性もあります。何と言っても、DTのM氏の稼ぎはケタ違いですからね。
もちろん、逆のケースもあります。
文春砲の報道どおりに、確かに「性被害事件」の信ぴょう性が高いと判断された場合は、M氏の芸能界復帰の可能性は消し飛ぶとともに、刑事事件として逮捕・起訴される事態まで発展するかもしれません。
いずれにしても、稀代のお笑い芸人のMちゃんは、暫くの間、TVで見ることは出来なくなりそう。お笑い界も、時代の節目を迎えたのかもしれませんね。
【追加】ちなみに、同じDTのH氏がかつて文春砲で狙われましたが、あの時のような「不倫報道」の方がよっぽど対処がしやすいと言えます。「不倫」というのは所詮、夫婦間の問題に過ぎませんから、奥方が「うちの旦那は売れっ子芸人で、女遊びも芸の肥やし。そんなことはイチイチ気にしていません」と豪快に笑い飛ばした上で、「もちろん厳しく絞めましたので、今はうちで『意気消沈ゴリラ』に」と談話を発表すれば、もう笑いのネタになるだけで何のダメージもありません。
一方、今回は「性被害疑惑」ですから、簡単ではありません。しかも、9年も前の話で(「何で今頃?」という疑問が湧きますが、#Me too 事件に感化されて‥ということらしいです)、当然ながら、被害者側も、M氏側も、当時の明確な「証拠」や「反証」を用意することが難しい。最後は、泥仕合になる可能性が高そう。
その時は、文春側の「書いたもん勝ち」という結果になります。
それはそれで、「?」という気がしますなぁ・・