未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




米MS:テーブル型コンピューター「サーフェス」を発表
http://news.goo.ne.jp/article/infostand/business/1475041.html

 米マイクロソフトは29日(米国時間)、タッチ画面付きのテーブル型コンピューター「サーフェス」を発表した。ウィンドウズ・ビスタで動作する。レストランやホテル、小売店向けに、年末に出荷開始する予定。

緊急地震速報を携帯に配信へ 年末から、ドコモなど大手3社
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/business/CO2007053001000647.html

 NTTドコモなど携帯電話大手3社は30日、大きな揺れが来る前に予想震度を伝える気象庁の「緊急地震速報」を携帯に配信するシステムをそれぞれ開発する、と発表した。地震の被害抑制に役立てる狙いで、年末から各社が順次実用化し、対応した端末を発売する。


この2つの記事の共通点は、「今一つ、実用性に欠ける。」というものだ。

なぜ、わざわざPCをテーブル型にしなければならないのか。

PCであるからには、それぼとのバリエーションがあるとも思えない。洒落たレストランに、画一化されたテーブルが置かれることはありえない。

内装はもちろん、テーブルや椅子、カップやスプーンのデザインに至る全てが、レストランが客に提供しているサービスに含まれている。

テーブルには、上にものが乗せられるという以上に、実に多様なニーズがあることを、忘れてはいけない。

もう数年も前になるが、テレビを見ていると、地震速報が流れた。「あれ?今、揺れたかなぁ。」と、思った数秒後に、グラっと来た。

流石にその時にはビックリしたものだ。速い、速過ぎるだろう。と。

頭ではその仕組みが理解できても、やはりその体験には、超常的な魔力を感じたものだ。

だが、既にその時に確立されていた技術基盤を、携帯に配信する。という方向に転用しただけでは、何ら、目新しさは感じられない。

大がかりな仕掛けを作って「緊急地震速報」を配信しても、それが必要とされる、ある程度以上の震度が予測される近隣地域の携帯が鳴り出すのは、せいぜい揺れの来る十数秒前程度であろう。

その間にできることは、限られている。せいぜい、「あれ?なんだろうな?」と思い、携帯を開き、文面に目を通す程度の間しかない。

携帯各社を巻き込んでの国家プロジェクトとなると、全体では、かなりの金額が動いているであろう。もっと、実用的な何かが出来るのではないかと、つくづく思ってしまう。


「この技術を一般家庭に浸透させるためには、もっと実用的側面がなければなりません。」
「とは言っても、『緊急地震速報』を受信してから、実際に地震波が到着するまでの間に出来ることなど、たかが知れているのではないのかね?」
「ええ、そこです。地震の時に、真先にしなければならない事は、何だと思われますか?」
「火を消す。だろう?」
「残念ながら、それは間違いです。石油ストーブには、揺れを感じて自動消火する装置が、もう何十年も前から取り付けられています。ガスについても、今ではプロパンガスであっても、地震発生時にはマイコンメーターがガスの供給を遮断するようになっています。地震時には、屋内の火は何もしなくとも自動的に消える。と考えて頂いて良いと思います。」
「では、何だね?」
「何だと思われます?」
「安全な所に避難する。だろう?」
「ええ、その通りです。『緊急地震速報』を受信しても、その文面を読んで、到達予測時間などを確認している暇は、ないものと思われます。都市部においては、無闇に屋外に飛び出すのは、返って危険だとの勧告もあります。」
「では、室内で安全な所に避難するわけだね。」
「はい。日本では、一般住宅であっても、耐震設計はしっかりしています。家が全倒壊する確率は、極めて低いと言えるでしょう。そうなると、家具の転倒や、落下物の直撃などから身を守ることが、一番重要だと思われます。」
「それでかね?」
「ええ。以上の結論より、弊社では、『緊急地震速報』受信機を、その利用が想定されるシーンで、最も有効と考えらる形態として、『頑丈な机型端末』の開発に至ったわけです。」

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