未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




テレ東のドラマ

『撮らないで下さい!!グラビアアイドル裏物語』を観ている。

タイトルの与える印象とは違って、素晴らしいドラマだ。

今夜でもう、第5話を迎えた。

ドキュメンタリー風のドラマなのだが、どこまでがドラマで、どこまでかドキュメンタリーなのか?

その境界の曖昧さ加減が絶妙だ。

始めから終わりまで、「これはドキュメンタリーですよ。」と、いかにも真実っぽさを強調して制作されたものは、その一本調子な感じが、逆に全てをウソっぽく、白々しいものにしてしまう。

だが、このドラマは、真に迫った部分と、いかにも「ドキュメンタリー風のドラマ」だと、解るような演出をしている部分とが輻輳しているがために、どこまでがドラマで、どこまでが真実なのかが、曖昧模糊としている。

基本的には、彼女達には自然な演技をさせ、回りの演技をちょっと過剰にすることにより、彼女達の演技が、より一層真実のそれに見えてくる。

また、「グラドルに、演技なんかできるわけないだろ?」的な先入観が、「これ、演技じゃないよね?」というバイアスに繋がってもいる。

「役になりきる」という言葉があるが、皆が本人役なので、「なりきる」部分は既に完璧だ。

さらに、その仕事の性格上、普段は言えないような本音のセリフを言えることがまた、演技を迫真のものにしている。

いや、そう言った場面での、彼女達のセリフの一言一言、それを発する時の心の昂りは、演技ではない真実そのものだ。

グラドルに対して、深い愛情を持って制作されている感じが伝わり、観ていて気持ち良い。

それでいて、毎回毎回、グラドルを取り巻く社会問題(?)を一つずつ取り上げて、その実態を知らせ、問題提起をする。という、ドキュメンタリー的な役割をも、ちゃんと果たしている。

グラビア以外では、深夜のバラエティ番組で、エロトークをしている姿しか放送されない彼女達の、真実の一面を垣間見せてくれる、貴重なドキュメンタリー番組であるとも言える。

色々な面で、そのさじ加減が絶妙で、『テレ東らしいドラマ』(『テレ東のドラマらしいドラマ』という意味ではなく)だと言えよう。

出演してる彼女達のひたむきさ、一生懸命さが、ヒシヒシと伝わって来る。

生きる勇気を分け与えてくれる。と、言っても過言ではない。

もっと、大勢の人に観て欲しい。

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