無人航空機:群れ行動アルゴリズムによる編隊飛行に成功
http://news.goo.ne.jp/news/infostand/it/20050401/1384116.html
米アテア(atair)・エアロスペースはこのほど、群行動生成アルゴリズムを使った無人航空機(UAV)の自律飛行に成功したと発表した。
自然界で鳥や昆虫などが群れになって飛行・移動するパターンをヒントに開発したアルゴリズムで、世界で初めてUAVの編隊飛行を実現させたという。
ソフトウェアにより鳥の生態をシミュレートし、無人航空機を操縦する。
ハードウェアは既にできあがっている。「フライ・バイ・ワイア」。
パイロットの操舵が一度電気信号に変換され、その指示に従って制御モータが稼動する。
パイロットの判断のもとになる情報は、各種センサから集められた電子情報を、ディスプレイ表示などの視覚情報に変換している。コンピュータ制御になれば、これらの計器や操縦桿などを含め、コックピットが一切不用になる。
さらに軍用機であれば、人体には耐えられない過激なGを生じる機動飛行が可能となる。
「サイバネティクス」という言葉があるが、ハードウェアの進歩に対して、ソフトウェアが追いついていないのが現状だ。
まだまだ万能ではない。各ミッションの性質に合わせ、最適なソフトウェアが選別される。
コードネーム:"HAKUCHOU"
北方への物資輸送、兵員の帰還用に開発された。利用できる期間が限定されているのが欠点。
コードネーム:"TSUBAME"
"HAKUCHOU" の欠点を補完するために開発された。南方への物資輸送、兵員の帰還に使用。季節的な欠陥は改善されていない。
コードネーム:"KARUGAMO"
隊の移動に使用。市街地、しかも小規模な移動に限定されている。
コードネーム:"PELICAN"
"KARUGAMO" を、より大規模で組織的な移動に向けて発展させたもの。
コードネーム:"THUNDERBIRDS"
作戦の性質、おかれている状況などを解析し、5種類の特徴的な機体から最適な組み合わせを求め、遂行時間予測、バックアップの確保から、報道管制までを行う。ほぼ万能であるが、小規模な作戦や隠密行動には向いていない。
「ねぇ、パパぁ。今日は一機しか飛んでいないよ。」
「残りの7機は、山岳地帯で待機中なんだよ。」
「それで、さっきから、あんなに鳴いているのね。」
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