未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle






『XGの「PUPPET SHOW」の歌詞に海外男性ファンが激怒してる』らしい。

そういうタイトルの動画がお勧めされ、内容を確かめた。

それで、合点が行ったことがある。

「世界が期待していたほど沸いていない」

あれだけXGを推してくれている米billboard ですら、1stアルバムリリースの大事な局面にもかかわらず、何も触れてくれていない。

思い過ごしかもしれないが、「この曲はちょっとまずいんじゃないの」と、自主規制しているのではないか?

と、そう思った。

■2023/10/02 更新
思い過ごしだった。ちゃんと取り上げてくれていた。良かった。

Lizzo Lawsuit Update, New Music From: *NSYNC, Jung Kook & Jack Harlow, XG & More | Billboard News


■2023/10/07 更新
良く考えたら「SXSW Sydney」の「THE STAGE」への起用で、大々的に XG を推してくれている billboard が、その大事な時期に Billboard News の最後で20秒ぐらいしか取り上げず、"X" へのポストもしてくれていないのは異常事態ではないか?

思い過ごしかな。Sydney のステージで「PUPPET SHOW」が演じられるかに注目したい。
(更新はここまで)

冒頭の動画では、それは男女平等が「進んでいる国での問題」と捉えているようだが、私の考えはちょっと違う。

タイトルが公表された際に「PUPPET SHOW って、こんな感じの曲では?」との考察を書こうと思ったことがある。

前のエントリーでも少し触れたが、「PUPPET SHOW」と聞いて、直ぐに連想されたのが谷山浩子の「あやつり人形」だ。

昭和の時代の「男性の束縛から逃れられない女性の切ない心情を見事に表現した」私の好きな一曲である。

XGがそんな歌を歌うはずがないので、「そんな男に私たちは操られない」との歌詞なのかと思ったが、それでは少し弱い気がして、「んー、やっぱ、どんな曲か解んないわ」と、考察を諦めた。

それで弱いなら当然、「逆に私たちが操ってあげる」との歌詞に思い至らなかったのは、考えるまでもなくそんな歌詞はありえない(少なくともXGに相応しい歌詞ではない)と、生理的に感じていたからだ。

それは、女性が男性の上に立つ事に対する拒否感ではない。

「男性を操る?XGはそんな弱いグループじゃない」との感覚だ。

女性に暴力を振るう男性は、男性(及び、パートナー以外の殆どの女性)に対して、真っ当な態度が取れない弱い人間であると思っている。

暴力を振るわなくとも、女性を操って得意になっているような男性にもまた、弱さを感じる。

それは男→女に限らず、女→男、男→男、女→女であっても同じだ。

他者を支配しようとするもの、そしてそれを自慢したりする者に、生理的な嫌悪感を感じる。

だから、XGが「そんな歌」を歌うとは、考えもしなかった。

「いや、「PUPPET SHOW」はそんな歌ではない」との解説をされても、私も最初に聴いた時にその違和感を感じたので、同じように思う人も多いと思う。

それは「男女平等が進んでいる国」の話ではない。

人が人を操ることに生理的な嫌悪感を抱く人、操る人に嫌悪感や弱さを感じる人は、人種や主義主張とは関係なく、かなりの数がいると思う。

つまり、事態はより深刻だ。そう思う。

私の場合は「違和感」で済んだ。

MVや楽曲の出来栄えに中和されて「嫌悪感」までには至らなかったが、心に不安な物が残った。

この方のように、問題点をはっきりと指摘してくれていることに感謝するべきではないのか。

特にフォロワーの多いチャンネルでは、なかなか否定的なことを言えない。

"X" の場合はなおさら、グループへの愛の告白が殆どだし、否定的な発言があっても、アンチによる感情的な発言が多いように思う。

ただのファンであれば、別に気にする必要などないのだが、ただ、このように真剣に向き合ってくれている人を、感情的に攻撃することだけはやめて欲しい。

実体をちゃんと調べていないので的外れな事を言っているかもしれないが、XG を良く取り上げてくれている YouTuber さんの何人かが、その辺りを心配して事態を鎮めようと丁寧に説明してくれているようなので、それなりの騒ぎにはなっているようだ。

私からは「XG が好きなら、この様な発言をしている方を責めるのはやめて欲しい」「誤解を解こうと必死に何か書いても、多分、相手の感覚とずれているので、何も伝わらない、非難されているようにしか感じないよ」とだけ、言っておきたい。

ちなみに「MASCARA」の歌詞の主張も似ているようだが、あれは「女性の自立」を煽っているだけなので、全くの別物である。

■2023/10/07 更新
元ネタの動画が非公開に変わっていたので、記事の内容を一部修正しました。

■2024/02/25 更新
元ネタのさらに元ネタの動画が非公開に変わっていたので、記事の内容を一部修正しました。

ブログ内リンク

XG - 「Tippy Toes」
XG - Dance Performance 解析
XG の衝撃
XG - Solo Dance Performance
XG - 2nd Single - 「MASCARA」
XG - MASCARA - RELAY DANCE(リレーダンス)
XG を支えるコリオグラファー(振付師)
XG TAPE #2 GALZ XYPHER
『TR-808』
XG Reaction 集
世界を侵食しつつある「XG」AT COACHELLA
[XG TAPE #3-B] Nothin' (JURIN, COCONA) 背番号17に込められた思い
XG - GRL GVNG / CHOREOGRAPHER
[XG VOX #5] XGLEE CLUB (HINATA, JURIA, CHISA)
XG - TGIF
SHOW YOU CAN - MAYA & COCONA of XG
XG - NEW DANCE
XGを支える音楽 - XG ‘NEW DNA’ SHOWCASE in Japan
XGを支えるルイ・ヴィトン

■Choreographers
「Hyojin Choi」Performance Director
「Bailey Sok」Dance Performance (#COCONA)
「Natalie Bebko」Dance Performance (#JURIN)
「The Lab / Sienna Lalau」Dance Performance #1
「Galen Hooks」Dance Performance (#CHISA)
「Spella」Dance Performance (#HINATA)
「Jojo Gomez」Dance Performance (#MAYA)
「May J Lee」Dance Performance (#JURIA)
「YANIS MARSHALL」Dance Performance (#HARVEY)
「Sienna Lalau」&「May J Lee」Tippy Toes
「Sienna Lalau」&「RENAN」MASCARA
「Aiki」Dance Performance #3
「RIEHATA」TikTok XG-MASCARA with RIEHATA
「AKANEN」TikTok COCONA she certified
「RENAN」&「Sienna Lalau」GRL GVNG


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最近、ティザーの段階で記事を書いていた。

ティザーで勝手に期待値を上げ、本編を観てから「思ってたのと違う!」と愚痴を書くのが、自分でもあまりカッコいいことじゃないからやめようと思っていたからだ。

さすがに「PUPPET SHOW」のティザーは短過ぎて、いつもの様にテキトーなことすら書けないまま、本編が公開されてしまった。

XG - PUPPET SHOW (Official Music Video)


さて、いつもの様に焦燥感溢れる心理状態であるので、XGが大好きな人は、読まずにこのまま抜けて欲しい。

「PUPPET SHOW」は1stアルバムの発売と同時にリリースされる「タイトル曲」であり、XGの命運を担った渾身の一曲のはずである。と、思って期待していた。

おのずとMVにも力が入るであろうと。

思った通り、かなりの予算が注ぎ込まれていることは、一目見て解る。

あながち、私の予想も、それほど的外れなものではなかったようだ。

最初に「焦燥感」と書いたのは、「思ってたのと違う」「いやいや、こんなんじゃなくて、もっと行けるはずだろう」と、勝手に思い込んで焦っているその心理状態のことだ。

その原因の第一、納得行かない感が残る一番残念な点は、このMVが「映像作品」になってしまっていることだ。

このMVが「映像作品」としては、かなりのハイレベルにあることは間違いない。

だがこのMV、同じ企画で別のグループが臨んだとしても、同じ結果を出せていたのでは?と、感じてしまう。

XGに関心のない人がこの素晴らしいMVを観て「これは一体何?何事!!」とは思ってくれたとしても、「この娘達は一体誰?どこから来たの??」と思ってくれるかどうか疑問に思ってしまう。

恐らくは映像監督に全幅の信頼をおいて全てを任せ、受けた方も自分が気に入ってもらった理由を最大限発揮しようと頑張った結果である様に思う。

「GRL GVNG」のMVの、あの十数秒のダンスシーンが、ダンスにあまり興味のない人々すらも魅了し、XGの力強さ、ただ者ではないと畏怖の念すら感じさせる圧倒的な感じが、今回のMVからは伝わって来ない。

メンバーが素材としてしか表現されていないように感じてしまう。

例を挙げれば、今回の33秒からの HARVEY のソロ部分と、「Tippy Toes」のマイケル直後の他の追従を許さない圧倒的な存在感を比べてもらえば、私の言いたいことが解ってもらえると思う。

そう、「映像作品」としては見事な出来栄えであるが、MVの使命である、XGの素晴らしさを伝えることに成功していないのではないか。

このMVを観て「もっとXGの他のMVも観てみたい、他のパフォーマンスも観てみたい、他の曲も、もっともっと聴きたい!!」と、人々に思わせることに、どれだけ成功できるのか。

「NEW DNA」と言うタイトルは、直訳すれば「新しい遺伝子」であり、音楽界における新しいムーブメントの誕生を宣言している。

「K-POP でも J-POP でもないから X-POP」と言う消極的な理由ではなく、それまでになかった全く新しいものの誕生、「K-POP も J-POP も HIP-HOP すらも凌駕する新しい音楽」の誕生の啓示である。

「PUPPET SHOW」のタイトルを聞いた時に私が真っ先に思い至ったのは、谷山浩子の「操り人形」だ。

昭和の時代の、パートナーの束縛から逃れられない少女の切ない気持ちを歌い上げた、私の大好きな歌なのだが、もちろんXGのイメージとは違う。

とは言え「私はあなたの操り人形じゃない」と言うだけでは、負の側面を否定し、自分をフラットな状態に位置付けるだけで物足りない。

XGならもっと自分を肯定的なプラスの状態に押し上げるような歌のはずだと思っていたのだが、「PUPPET SHOW」の歌詞は、物足りない印象が残ったままに感じられてしまった。

英語のニュアンスが解らないので、もっと戦闘的な覇気ある歌なのかもしれないが、日本語字幕からはそこまでの力強いメッセージは感じられなかった。

それは映像の構成からも全く同じことが言える。

地面に空いた穴に思い切って飛び込んでみたら、実はそこは天上の至福の場所であった。という安易な展開は、ポジティブさ、力強さに物足りないものを感じてしまう。

アルバムなので、色々な曲がある。「NEW DANCE」の様に、底抜けに明るく楽しい、青春のポジティブな部分を凝縮したような曲は、それはそれで XG の別の素晴らしい一面を照らし、礼賛している。

なぜ、「PUPPET SHOW」だったのか。

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「引用元:TSUBAKILL (@tsubakill) ・ Instagram写真と動画

韓国の人気ダンスサバイバル番組「STREET WOMAN FIGHTER 2」の第4回で、日本チーム「TSUBAKILL」が最初の脱落チームになってしまった。

正直、かなりショックであった。もっと活躍が見たかった。

こういう時、どうしても「韓国チーム」に対して配慮のあったジャッジだったのでは?

との疑いが沸いてしまうのだが、私は「番組制作者側も、ジャッジした審査員も誠心誠意平等に、そしてそのような批判が出る恐れがあることを承知しているので、より一層平等になることに細心の注意を払って出した結果」だと思っている。

「いや、そんなことはない」と思われる方も、パフォーマンスの出来云々より、TSUBAKILLの「K-POPデスマッチミッション」のYouTube再生数や、Mnetアプリでの投票数が予想以上に低かったのが、一因であったことも考慮して欲しい。

[스우파2] 'K-POP 데스 매치 미션' 글로벌 대중 평가 | JYP 대진 - 츠바킬(TSUBAKILL)


私の言葉では根拠が足りないので、日韓で音楽プロデューサをされているガチ氏のYouTubeでのレビューを見て欲しい。

[JP/スウパ2] Ep.4 すでに脱落したツバキールはどのチーム?


そもそも実力に大きな差がない場合、ダンスの評価を下すのは難しい。

各自の好み(美の尺度)が異なるのはもちろん、評価基準が多岐に渡るため、どこを重視するかのポイントの配分が違っただけで、同じ人が採点しても結果が異なって来る。

バトルともなればそれはより一層複雑になり、2人が同時にパフォーマンスしていれば、それを平等に観ることすら困難になって来る。

今回日本人チームが招かれた一番の要因は、番組制作者側に「日本での Mnet の視聴者をもっと増やしたい」との意図があったはずだ。

最初に脱落してしまってはそれが果たせない。

もし、製作者側から審査員に圧力があるとすれば「最初の脱落者にはしないでくれ」だと思う。

この後の回で日本人ダンサーの「RIEHATA」が特別審査員として登場する。

韓国寄りになり過ぎるのを緩和するための人選だと思うのだが、その前に脱落してしまっては意味が薄れる。

制作サイドとしては頭の痛い結果ではあったが、それはやはり結果を公平に放送していることの証であろう。

今回、このエントリーを書こうと思ったのは、TASUBAKILL がクルーアジトを去る時にメッセージボードに残したこの一言。

「かえりたくないよ💧」

その簡潔な言葉には日韓のわだかまりなどなく、純粋にこの素晴らしい場から去ることへの寂しさ、番組や他のチームへの愛着やリスペクトが溢れている。

そして番組サイドが、いつくかのメッセージの中からこの言葉を選んでハングルのルビを振り、TSUBAKILL の最後を飾ってくれたことに、あらためて深い配慮を感じて胸が熱くなる。

■番組の一部、予告やダイジェストが公式YouTubeチャンネルで公開されている。

■イントロ。「TSUBAKILL」の登場シーンでは、AKANEN をリスペクトする声や、メンバーが $AYAKA にダンス習ってたなど、日本人ダンサーを良く知らない韓国視聴者向けにフォローを入れてくれるところに好意を感じる。もう一つの海外チーム「JAM REPUBLIC」の存在感がハンパない。実は TSUBAKILL の AKANEN と YUMEKI も 「Jam Republic Agency」所属のようだ。

[EN/JP] [스우파2/Trailer] 모두를 혼란에 빠뜨린 글로벌 크루의 등장! 더 큰 판에서 펼쳐질 역대급 배틀🔥 I 8월 22일 (화)밤 10시 첫 방송 #스트릿우먼파이터2


■TSUBAKILL 登場シーン。バトルの雰囲気を盛り上げるため、事前収録の他チーム評価ビデオから、挑発的な部分を選んで編集している。罵り合いは番組の企画に基く演出の一環なので、韓国チーム同士でも同様、日本を敵視しているわけではない。それ所かところどころ、日本をリスペクトしてくれている。

[EN/JP] [스우파2/1회] 배틀부터 코레오까지 All Kill! 글로벌 크루 일본 대표 '츠바킬' #스트릿우먼파이터2 | Mnet 230822 방송


■誰もが心から対戦を恐れる「JAM REPUBLIC」の Kirsten が指名した相手は、バトル歴500回の殆どが1位か2位という「MANNEQUEEN」の Waackxxxy。狂ったバトルと言われたモンスター級ダンスバトルの勃発。

[EN/JP] [스우파2/1회 선공개] 큰 거 왔다🔥 커스틴 VS 왁씨! 돈 주고도 못 보는 세기의 배틀 결과는? l 오늘 밤 10시 첫 방송 #스트릿우먼파이터2


■第3回のリーダー、サブリーダー、ミドル、ルーキー階級に分かれて各階級別同士でダンスビデオを完成すると言う「階級ミッション」が終了した時点で、1位「JAM REPUBLIC」、2位「TSUBAKILL」

[EN/JP] [스우파2/2회 예고] '뺏는 게 더 재밌죠' 💥메인 댄서 선발전💥 l 매주 화요일 밤 10시 본 방송 #스트릿우먼파이터2


[스우파2/3회] '워스트 댄서가 될까봐 불안해요' 혼란스러운 루키 계급 #스트릿우먼파이터2 | Mnet 230905 방송


[스우파2/3회] 루키 계급 댄스 비디오 (Choreo by 츠바킬 레나) | 트월ㅋ @계급 미션 #스트릿우먼파이터2 | Mnet 230905 방송


■第4回の「K-POPデスマッチミッション」が終了した時点で下位2チームがバトルを行い、脱落チームが決定する。

[EN/JP] [스우파2/4회 예고] 눈물의 첫 탈락 크루💧! | 매주 화요일 밤 10시 본 방송 #스트릿우먼파이터2


[EN/JP] [스우파2/4회] 스페셜 저지와 함께 K-POP 데스 매치 미션 READY? FIGHT! #유료광고포함 #스트릿우먼파이터2 | Mnet 230912 방송


[스우파2/4회] 사이보그 유메리 보유 츠바킬🤖 vs 노력으로 해낸 베베🤸JYP 대진🔥 #더춤 #스트릿우먼파이터2


■ドロップアウトバトル。脱落決定後は、さすがに他のチームのメンバーも、素に戻って共感してくれている。残念ではあるが、心に深く残るシーンであった。

[스우파2/4회] “손목 발목 부러져도 춤 출 거예요” 크루의 자존심을 건 울플러 vs 츠바킬의 스우파2 첫 탈락 배틀🔥 #더춤 #스트릿우먼파이터2


[ENG] [스우파2/4회] 댄스로 소통할 수 있었어요 '츠바킬 완전 사랑해!' #스트릿우먼파이터2 | Mnet 230912 방송




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