前にも書いたことがあるのだが、お気に入りの女優さんが出来ると、その人の出演している作品を追っかけて観る。
しばらくは「満島ひかり」であったのだが、最近「森川葵」を追っかけはじめた。
先週は「劇場版 零〜ゼロ〜」を観た。
正直、あまり見る気がしなかった。
この手の映画って、なんか、どれも同じに思えてしまう。
森川繋がりで、行方不明の女の子を捜す。と言うシチュエーションの作品が、3作品続いたせいもあるかもしれない。
しかも、行方不明になる女の子が、二作品は「中条あやみ」だし、もう一作品は「小松菜奈」だ。
この2人、おじさんには区別が着かないレベルで似ている。
感想は、まぁ、思ったような映画であった。
森川も、まぁ、普通の役を普通に演じていた。
だが、一点。目を見張るシーンがあった。
前から思っていたのだが、気を失って倒れるシーン。
適当に撮ってしまうと、どうしても倒れる瞬間に手で庇ってしまう。
本能的な行動であるのだが、気を失っていれば、手が出るはずがない。
とは言え、本当に手を着かずに倒れようとすると、かなり危険だ。
初歩的な事であるので、皆、それなりに工夫しているのだが、なんとなく先人の編み出した手法に頼ってしまい、どれも同じような倒れ方になる。
だが、この映画での森川の倒れ方が秀逸だ。
と、言うより、こんな倒れ方見たことがない。
監督の発想なのか、森川が編み出したのか。
正直、ちょっと不自然ではある。
監督によっては、不自然だからNG。と、なりそうではある。
だが、「パタン、パタ、パッタン」と、突然、木の人形になったかごとく倒れるその様は、
「あれ?今、確かに、森川だったよな。」と、確かめるために巻き戻し、
「あれ?今、手、着かずに倒れたよな?」と、確かめるために巻き戻し、
「途中でスタントマンとかに変わってねーよな?」と、確かめるために巻き戻し、
「これ、怪我してねーよな?」と、確かめるために巻き戻し、
その全てを確かめた上で「何これ~っ!!」と、見直し、
最後の「パッタン」の部分がどーなってるのか見直し。
この森川の「パタン、パタ、パッタン」のためだけでも、この映画には観る価値がある。
特に最後の左足の「パッタン」は、多分、偶然出来てしまったのだと思うのだが、普通では思いつかないし、演じられない。
これ、森川が編み出したのであれば、身体的な表現能力に、天賦のものがある。
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