『百万回生きた猫』を観て来た。
http://hpot.jp/100man_cat//
最初に言い訳をしておきたいが、殆ど休みが取れず、睡眠時間は土日であっても、毎日4・5時間の生活が半年以上続いている。
正月に拗らせた風邪が治らず、上演中に咳き込んでは申し訳ないと、少し多めに風邪薬を飲み、仕事を抜けて観に行った。
満島ひかりがミュージカル。と聞いて、ちょっとピンと来なかった。
私にとってのミュージカルとは、子供の時に観た「劇団四季」の「夏休み子供ミュージカル - 王様の耳はロバの耳」であり、セリフを高らかに歌い上げ、終盤では客席をも巻き込んで、合唱による攻防が繰り広げられる。そんな、圧倒的な舞台だ。
満島の歌声は魅力的だが、そう言うのとは、ちょっと違う気がする。
チラシの写真しか見ていなかったので、森山未来と2人で、舞台でミュージカルをしている様が、うまく思い浮かばない。
東京芸術劇場プレイハウス
一回廻りや二階にボックス席(?)があり、凝った二階席の作りや、単純な音響効果に留まらない壁面の装飾やら、色々と、映画館とは違いとても魅力的な劇場だ。
そこに居るだけで、なんか、ワクワクして来る。
本多劇場の時と同じO列であったが、ステージはもっと身近に感じられた。
舞台は色々と趣向を凝らしてあって面白かった。
幕が開き、質素だが魅力的なセットと、印象的な光。
期待が高まる。
ちょっとビックリするような出現の仕方をして、満島が立ち上がる。それだけで、
あー、満島だぁー。
と、心が熱くなる。
あー、一生懸命演ってるなぁー。
あー、元気だなぁー。
あー、面白いなぁ-。
冒頭部分から既に、満島の魅力『全快』だ。
そして、山本未来がちゃんと踊れるているのに驚いた。
「モテキ」でもバレエのターン(?)を綺麗に決めていたが、「ちょと練習しただけにしては、器用な奴。」ぐらいにしか、思っていなかった。
当然だが、出演者は2人だけではなかった。
今回一番感じたのは、出演している人たちが、皆、楽しそうだ。それに、中てられた。
田口浩正や石井正則も、普通ならミュージカルなんかに出られそうもないのに(あー、すみません。何も知らずに偏見で書いてます。)、こんな素敵な舞台に立てて、とても楽しそうだ。
上演プログラムを買ったので、他の出演者の方のプロフィールとか読むと、皆、舞台に立つことを夢見てこの世界に入って来た人たちばかりのように感じられ、満席の劇場で演じられるていることが、凄く羨ましく感じられた。
たが。
うかつにも、前半終了直前とラストの、穏やかな歌のシーンで眠くなってしまった。
・・・ごめんなさい。冒頭で言い訳した通りです。
しかし、だ。
ここ最近の「もっと、ゆっくりと寝たい。」との願望が強かった私にとって、生の満島の歌声を子守唄にして寝る。とは、なんと贅沢なことをしてしまったのか。
いや、とてつもないことをしてしまった。
・・・あー、フォローになってないかも。
舞台に立つのは無理だか、いつかあのボックス席で、演劇を楽しめるような人生を迎えられたら。と、仕事に戻る足取りは、すこし軽くなったような気がした。
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