未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




動画:「夢を踊るロボット」、REM睡眠中の脳波がベース
http://news.goo.ne.jp/article/wiredvision/business/2008news1-15759.html
http://wiredvision.jp/news/200802/2008022619.html

『Sleep Walking』は、REM睡眠[急速眼球運動(Rapid Eye Movement)の見られる睡眠。この期間に覚醒した場合、夢の内容を覚えていることが多い]中の人の脳波と眼球の動きに基づいてダンスするロボットだ。

自分の脳波で作った音楽が不眠症の特効薬に
http://wiredvision.jp/archives/200209/2002090403.html

 不眠症に悩んでいる人は、羊を数える代わりに、自分自身の脳波の響きを聴くことで安息を得られるかもしれない。
 トロント大学の研究結果によると、「脳波音楽」――コンピューター処理で音楽に変換された脳波記録――が不眠症患者をより短い時間で夢の国に送り届けるという。

「よし、決行するぞ。」
「その前に、どんな手段を使うつもりなのか、確認させてくれ。」
「乗客を全員、眠らせるのさ。」
「睡眠ガスか何かでか?」
「いや。1月ほど前まで、オレが不眠症で悩んでいたのを、覚えているか?」
「ああ。自己鍛錬で克服したんだったよな。」
「いや、実は、医者に行ったんだよ。そこで、画期的な治療を受けたのさ。」
「即効性の睡眠薬か何かか?」
「いや、レム睡眠中の脳波でダンスを踊るロボットだよ。」
「ロボット?」
「ああ。そのロボットのダンスを見ると、たちまち眠くなるんだよ。」
「本当かよっ!!」
「信じられないのも、無理はないさ。オレも最初は笑い飛ばしていたからね。」
「その、ロボットが、ここにあるのか?」
「いや、流石にそれは、機内に持ち込めないだろ。」
「ビデオでも流すか?」
「いや、もっと簡単な方法さ。オレが踊るんだよ。」
「踊る?」
「ああ。この2週間ばかり、毎日その練習さ。」
「優雅なもんだな。」
「簡単に言うなよ。踊りを見ていると眠くなるから、冷水を被ったり、体に針を刺したりと、文字通り睡魔と闘いながらの練習は、それこそ、死ぬ思いだったんだぞ。」
「テストはしてみたんだろうな?」
「ああ。夕べ、女房と、念のため2人の子供にも試してみたが、OKだったよ。よし、行くぞっ!!」
「あっ、いや、ちょっとま・・・」

 ・・・

「おいっ・・・」
「・・・待て、半分くらいは、もう、寝てるだろ。」
「たぶん、普段から、飛行機に乗るとすぐに寝るやつらばかりだろ。」
「これ、結構時間かかるんだよ。」
「もう、30分くらいやってるぞ。」
「昨夜は、一時間くらいかかったんだよ。」
「それじゃぁ、単に、踊りが退屈だから、みな眠くなったんだろ。」
「だったら、このまま続けてれば、みな退屈して、目的は果たせるワケだな?」
「いや、無理だろう・・・?おいっ!?」
「・・・あー?」
「みな、拍手してるな?」
「そうだな。そんなに、素晴らしいか?」
「そんなワケないだろっ。拍手すれば、気が済んで、席に戻ると思ってるんじゃないか?」
「いくらなんでも、それは、人を疑い過ぎだろ?」
「そんなこともないさ。そろそろ、映画が始まる時間だしな。」

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