今日ご紹介するのは『ボラドーレスの儀式』
その前に前置き。。。
この儀式に関しては、メヒコに来てまだ1ヶ月ちょっと経ったばかりの頃に一度紹介しています。じゃあなぜ同じ内容をもう一度?って思いますよね。別にネタに困った訳じゃないんです(←本当に) ただ、あの頃はまだ写真を一枚しか載せる方法しかしらず(しかもその写真がまた小さいんだな、これが)もっとたくさんお見せしたかった!という無念さがひとつの理由。そしてもうひとつの理由は、当時は知人を含めた若干数の方が読んでくださっているだけだったのが、今はお陰さまで毎日100名以上の方が私のブログを見てくれているのです なので、もう一度改めてご紹介させていただこうと思った次第です。説明は大方前回の記事を使用しましたが、より詳しく説明を付け足しました。
・・・てな訳で本題。
(本来は)エルタヒン地方で“トトナカ人”によって行われる宗教行事です。なぜ“(本来は)”とつけたかと申しますと、私がこの写真を撮影したのはエルタヒン地方ではないから。じゃぁ、何処かと申しますと、メキシコシティー近郊の超有名遺跡「テオティワカン」の入り口付近。でもって、最近は純粋に宗教行事としてだけではなく、このように観光客目当てのショー的になってしまっているから。
ボラドーレスって言うのは「空飛ぶ人」と言う意味。説明無くとも、写真を見れば一目瞭然の儀式名。この支柱は30m以上もあるそうです
ピ~ヒャラ、ピ~ヒャラ笛の音が聞こえてきたら、まずこのショーが(敢えてショーと呼んじゃいますが)近くで行われる合図とみて間違いなし!キョロキョロ辺りを見回し、場所を見つけたらLet's Goで観にいきましょう(笑) エルタヒンまで行かなくても先住民文化に触れられるチャンスですからね
最初この支柱の天辺に5人が待機し(TOP写真)、時間が来ると4人が逆さ吊りでくるくる回り始めるんです(写真2)。回りながら、段々、足に結わえた綱がのびてきて、最終的に頭が地面に着く位までになります。
「そのうち頭、擦るんちゃうかな・・・」と見ていてちょっとドキドキ 皆さんはバンジージャンプの経験ありますか?私は興味はあるものの、まだ未体験ですが、この儀式、ある意味バンジーよりもスリルがあるかも、と思いました。多分、天辺に残った人が綱の長さを徐々に長くしていくんだろうと思われますが、と言う事は、自分の命はその人に委ねられてるってこと
(天辺の人)『あっ!しまった』→綱がズルズルズル~→(宙吊りの人)『あ~れ~』→ドスン(頭から地面に突き刺さる・・・みたいな)
・・・こんな事も可能性としてはゼロではない、よね?ないかな
あるいは宙吊りの人自身で綱を調節するのかしら??
宗教儀式なので、衣装の色も意味があり支柱の木も何でもいいと言うわけではないらしく、また、パフォーマンスの前にも色々と細かい儀式があるらしいのです。
「森の中で神木となるものを探し出すと、神酒プルケを捧げて祈り、大地からの恵みに感謝したあとで、木を切り倒し支柱として広場に立てる。そしてパフォーマンスを始める前に、笛と太古で東西南北の風を呼び、鏡を反射させて神に開演を告げる」「ボラドーレスの本質は、演者が獲物を狙って舞い降りる鷲のように、人間の心臓を求めて降臨する太陽神を象徴している」「衣装も鷲をモチーフに赤を基調にしており・・・」(地球の歩き方 ダイヤモンド社 より引用)
単なるパフォーマンスとして見物していたときは知らなかったこの儀式の詳細、改めて象徴している事の内容を知ると、びっくり
先程も書きましたが、この宗教儀式、今は観光客目当てのショーという感じになっていて、支柱の神木も鉄筋に変わってしまっているのだとか。ちょっと寂しい感じはしますが、でも、こういう伝統儀式はこれからも続いていって欲しいです
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【本日のおまけ写真~ディズニーワールド~】
Magic Kingdom編
スペースマウンテン等があるトゥモローランド。日本のトゥモローランドにはないアトラクションも!
これはメインストリートを抜けて割りとすぐの場所だったかな・・・?上の写真とは対照的な風景。
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昨年の感謝祭の休暇でメキシコシティに行った時、このショー、拝見いたしました~!
場所は、国立人類学博物館の前(?)の公園みたいなところです(踊っているような黄金の牛さんの像が入り口にありました)。
衣装から民族系のものだということは分かりましたが、それ以上のことは全く知らなかったので、今回ご説明して頂いてとても嬉しいです。
笛の音もゆったりしてるし、少しずつ下がってくるのが、何とものんびりしてるなぁと思っていたのですが、そもそも宗教儀式だったとはー。
所変われば・・・
私のときは(人類学博物館前のですが)お天気悪くて、
写真がいまいちでした。
ところで、縄の長さは、あれたぶん、ポールてっぺんの回転によって
巻きつけてあるのが少しずつ解けていくんだと思います。
だから、一気に「あ~れ~~!」頭ゴッツン!てことにはならないんじゃないでしょうか(笑。
終わったあと見ていると、ポールのてっぺんで綱を巻きなおしていますよ。
でも、きちんと巻かないと、もつれて宙吊りのままにっちもさっちも……
なんてことにはなるかもですね、うはははは!
ありゃひどいですよ。泥酔しました。
濁酒(どぶろく)にクソ甘いフルーツのシロップを入れて
飲みやすく(?)したもんです。恐ろしい。。。
ところでNANAOさん、
例のFiestaでぼくはNANAOさんのすぐ後ろにいたようです。
わが社の某奥さまから「あなたの前に並んでた人、あなたの近所に住んでるxxさんよ」と帰り際に教えてもらいました。
あーー!! ひょっとして小柄でxxx色のドレス着てた人か!!
(「xx」にて個人情報を保護しております)
というわけで一方的に顔見知りになりましたので
よろしくお願いします(笑)
次は声かけます。
次は亀さんにお会いしないと。
儀式だったんですか~。
そうですね、国立人類学博物館のそばでやっている事がありますよね。ちょっと時間がずれたら見られなかったかもしれないのでラッキーでした
黄金の牛ですが、一昨年の暮れだったか、昨年初頭だったか忘れましたが、レフォルマ大通り沿いやその近辺に雌牛(VACA)の人形に色や飾りをつけたものを展示し、人々の注目をあつめていたうちのひとつです。ソカロに行く途中に「独立記念塔」がありそれを模して作られたものです。「独立記念塔」は黄金のエンジェルがあの牛と同じ格好をしています。以前の記事に独立記念塔とあの牛を比べた写真を載せていますので、良かったら見てみてください。
http://blog.goo.ne.jp/aquakotarou/e/96445965fab41f553911abd59adcec4d
ポールの天辺に綱を巻きつけてあるんですね!どうなっているのか正直なところ不思議だったんです。これからは安心して見られます(笑)
チャプルテペック公園辺りでよくやっているので、用事があってあの辺りに行くと、(タイミングがあえば)やっているのを見られますね。テオティワカンで見たあと、シティーで2回ほどあの笛の音を聞きましたが、「まぁ、1回みたからいいか」と言う感じで見ませんでしたが
でも今回改めて記事を書いたら、またじっくり宗教儀式としてみてみたくなりました。
プルケはまだ飲んだ事がないですね。レストランで普通にオーダーすれば大抵どこでも置いてあるお酒なんでしょうか?1杯くらい試してみたいです。
で、私を見ましたか、とうとう(笑)確かに背は低いです。しかし当日私はジーンズにセーターというめちゃくちゃラフな格好で行ったので、ドレスは着ていませんでしたが・・・。髪の毛はウィッグをつけてUPにしていました。ユースケさんが見かけたのと同一人物でした?今度道で見かけたら、声をかけてください!
これ、見ていると、結構ゆっくりと降りてくるように思えるんですが、あれよあれよと言う間に地面についてしまうので、実際は結構なスピードで回転して降りて来ているのだと思われます。
これはさすがにやれと言われても躊躇します(笑)
有名な像のパロディだったとは~。
しかし、本家よりも牛さんの方が、躍動感あふれる中にもユーモアが強烈で、一目見ると忘れられないような気が・・・!(笑)
あまりに印象が強烈だったので、私も昨年ブログにアップしちゃってるのでした↓
http://blog.livedoor.jp/takurere1025/archives/50800245.html
教えていただいた記事、拝見しました。美術館の作品ひとつひとつに楽しいコメントがついていて、面白く読ませていただきました。
他にも色々な牛が展示されていたのですが、どれもユニークで興味深い物ばかりでしたよ。どのカテゴリーに分類したか今ちょっと思い出せないのですが、どこかのカテゴリーで何回かに分けてVACA特集をしているので時間のある時に見ていただければ幸いです!