NANAOのメヒコ生活記

この歳でメキシコに住むなんて一大イベントが私の人生に用意されていたなんて、人生何が起こるかまだまだ分からん・・・

大人気のミイラ博物館~グアナファト~

2007-02-20 13:04:17 | メキシコ生活記

中心部から歩いて20分程(行きはひたすら上り坂なのでもうちょっとかかるかも)のところにある『ミイラ博物館』。ミイラはスペイン語で“Momias(モミアス)”と言います。とにかく物凄い数のミイラが展示されていてびっくり。何体なのか正確には分らないけれど、ガイドブックには“100体以上”と書かれている位だから結構すごい。でももっと凄いのは、エジプトのミイラのように“ミイラになるべくしてなった”訳では無い事。どういう事かと言うと、死後特別の処理をした訳ではなくてただ埋葬しただけ。それがグアナファトの鉱物質の土壌+乾燥した気候で、ミイラになりたくなくてもなってしまった・・・と、こういう事。

洋服を着たミイラもいれば、赤ちゃんもいて・・・絵葉書やキーホルダーになっているのは(買う人いるのか)「世界で一番小さいミイラ」と書かれた赤ちゃんのもの。実際に見たけれど、本当に小さくて生後まもなく亡くなったか死産だったのか。座ったような格好で展示されていました。

興味深かったのは、「この当時の人たちはこういう服装をしていたんだ」とか「(靴下を履いているミイラさんもいるので)当時からこんな模様の靴下があったのね」と、デザインも含めて当時の服装が分る事。

       

これは以前、別の場所で売られていたのを撮影した「ミイラ飴」。グアナファトのお土産品になっています。大小さまざまあり。何でも商売にしちゃうんですね~

この博物館、凄い人気です。入場券を買ってから入るまでに結構待たされました。まるでディズニーランドのちょっとしたアトラクション並み。

見に行った私が言うのもなんですが、期せずしてミイラになり、死後何十年も経ってから人目にさらされている彼らの気持ちは・・・。私だったら嫌だな、と思うとちょっと複雑な気持ちになりました。館内は撮影禁止なのにみんなパシャパシャ撮ってるし、喋り声でザワザワしてるし、なかには子供をミイラの横に立たせて記念撮影しているお父さんも。エジプトだったかイギリスだったか忘れましたが、以前、旅行で博物館のミイラ室に入った事がありますが、そこでは「死者の眠りを妨げないように、私語は厳禁」という事で、ちょっとでも口を開くと係員に注意されました。ここの博物館はまるっきりそんなの無しでしたね。もし自分がミイラの立場だったら、「せめて静かに寝かせて欲しい!」とお願いするところです。

      
眠っている赤ん坊を撮影したみたいですが違います。その手前にいる「ミイラ飴売り」のおじさんを撮ったんです。撮っているところをちょっとでも見られると「買って、買って!」と近寄って来そうだったので慌ててパシャリ!「ミイラ飴売り」のおじさんは、博物館の入り口付近や駐車場出入り口にたくさんいます。道を挟んで博物館の向かいにはお土産物屋が並んでいるのですが、さっき書いたようにミイラのキーホルダーやポストカードが。

あのミイラ達が口をきけたら何というやら

せめて「私語厳禁」という規則を設けて、静かに眠らせてあげたいと思いました。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
HOLA (花さん)
2007-02-20 14:07:26
ミイラ博物館行きましたよ♪。乾燥した気候により火葬しなかった遺体が自然にミイラになったという話を聞きました。中には貧しくて葬儀ができなかった人もいると聞きます。
メキシコは死者に対する考え方が独特ですね。死者の日には骸骨が踊り歩いたりとひょうきんな死者が多いです。道端で売っているイエローペーパーでは、修正もなにもせずにそのまま殺人死体写真を載せていたのには驚きました。
生生しい話になってしまったのですが、グアナファトって綺麗なところですよね♪
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昔はパンテオンと言ってたよね (さくらんぼう)
2007-02-20 15:48:29
今は、ムセオになっちゃったのね。

メキシコの埋葬は、土葬の壁見たいなところに入れて、
3年ぐらいしたら骨を集めて、お墓に入れるようにしてるよね。

乾燥しているから、自然にミイラになったんだけど、たくさんのミイラを見たときは、びっくりしてしまいました。
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DFにもミイラ (alicia)
2007-02-21 11:35:22
私は朝早く行ったせいか、10人位の団体さん1組にしか会わなかったので淋しい感じの博物館と言う印象です。
彼らと一緒に見て回ったのですが、私だけ隣の「お化け屋敷」にも入ったら、もう誰もいなくなっちゃって。
お土産屋さんも未だ閉まっていたしタクシーもなくて、ゾーっとした気分のまま帰りました。

そうそうDFでもミイラが見られるのご存知?
確か、サン・アンヘルの博物館だったと思います。こちらもきれいな衣装を着ています。
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確かに (NANAO)
2007-02-21 14:42:14
花さん
確かに、メキシコ人の死者に対する考え方って一種独特ですよね。

キオスクで売っている新聞の一面に、被害者の写真がモロに載っていると、思わず顔をそむけたくなってしまいます。スピードの出しすぎで事故死した方の写真は、「自分はああならないように安全運転心がけよう」という気持ちにさせるのでしょうか?安全運転しない人は「自分は大丈夫」と過信してやはりそのままなのかな。。。
それにしても、日本ならまずありえないですよね。「人権侵害」として新聞社が訴えられちゃうと思います。
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パンテオンだったんですね (NANAO)
2007-02-21 14:43:22
さくらんぼうさん
以前はそう呼んでいたんですか、知りませんでした。
それにしても、物凄い数のミイラでビックリしますよね。
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DFでも!? (NANAO)
2007-02-21 14:45:34
aliciaさん
「お化け屋敷」みたいなMUSEO、私たちも入りました。おどろおどろしい音楽が流れていて(笑)子供には刺激が強いかも、って感じましたね。

サン・アンヘルの博物館でも見られるんですね。まだいった事がないので、機会を見つけて行ったみたいと思います。
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Unknown (LAビジネスウォッチャーズ)
2007-02-22 02:08:28
こんにちは、LAビジネスウォッチャーズのKOOです。

ミイラ博物館なんてあるんですね!初めて知りました。メキシコに行った際には立ち寄りたいです。ミイラをかたどった飴が売っているなんて驚きです。すっかりミイラもキャラクターにされてしまっているようですね!

応援クリックしていきますね。
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アメリカではありますか? (NANAO)
2007-02-22 03:12:13
LAビジネスウォッチャーズ
KOOさん

こんにちは。「博物館の一室にミイラ室がある」というパターンはよくありますが、ここはミイラ専門の(!?)博物館で、グアナファトに行った人は大抵区のではないかと思います。ミイラを商売にしてしまうメキシコ人魂、たくましい(?)です。

応援ありがとうございます!
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