朝10時。トナカイの帽子をかぶって家をでた。二軒先のSさん家の娘(小学校低学年)が俺をガン見。あえてスルーする俺。あの娘がユーミンを聴く年頃になって、その時に俺を思い出してくれれば良い。
♪二軒先はトーナカーイ。短足なトーナカーイ♪プレゼントはくーれーなーい♪
トナカイなのでプレゼントは無理。
途中、コンビニに寄る。レジのオバチャンが「あっ!トナカイだ」と叫んだ。オバチャンはサンタの格好をさせられているのでテンションMAXなのだ。みっともない。迷惑このうえない。小学生の男子が「トナカイだ!トナカイだ!」とはやし立てたので無視して退散する。
会社についたら守衛が見て見ぬふりをした。
退社後、和民に一杯寄る。忘年会らしきグループ(大学生か?)がトナカイだトナカイだと言っているが無視。女の店員さんが「トナカイかわいいですね」と話しかけてきたがこれもスルーする。俺は静かに飲みたいのだ。
トイレに入り小便をしていると隣に人が立つ。無言。斬るか斬られるか、くらいの緊張感。楽しくなってきた。
小一時間くらい飲んでお会計する。レジ担当の店員さん(女)はにっこり笑ってスルーしてくれた。そうそう。そのくらいの距離感が好き。
コーラを飲みたくなったのでコンビニに寄る。若い人達がたむろっている。
女A「あっ!トナカイ!」
女B「き、キモっ!」
俺「キモいって言ったのは誰だー!!」
さささーと逃げる若い人達。
キモイ、って言われた。キモイ、って言われた。キモイ、って・・・