kouzi_2007~

発火村塾 established 2007

小野田さんと、九九式を探したはなし。

2018-05-08 12:26:17 | トイガン
 1ヶ月前くらいになるが、NHKで『小野田さんと、雪男を探した男』というドキュメンタリードラマを見た。最後の日本兵、小野田元少尉と、元少尉を帰国させた立役者、冒険家の鈴木紀夫青年を主役にした再現ドラマであった。小野田を塚本晋也、鈴木を青木崇高が演じていた。
 俺は小野田少尉に関してほとんど知識が無く、戦争で心が壊れてしまった怖い人、というイメージで番組を見始めたのだが、塚本晋也のオノダは、一本筋の通った、顔は怖いが心は優しいオジサンで、とても好感がもてた。こういうオジサンになりたいものだ、と思い、オノダとお揃いの小銃が欲しくなった。
 今まで旧軍のナガモノなんかに興味は無かったのだが、最近興味の芽が出かけていたところもあり、購入を決意。ネットやら、古本で調べると小野田の銃は九九式小銃だと解った。戦後生まれの鈴木が、「その銃はサンパチ式ですか」と訊ねたら、「君は戦争を知らないのだなあ。これはキュウキュウ式だ。サンハチはもっと長いのだ。」と答えたというエピソードも当時の雑誌で発見した。なるほど九九式か。聞いたことは有る。タナカで出してたな多分。と思って検索したら、九九式は"長"と"短"が有るらしい。だが"長"は製造数がとても少なく、過去のGun誌においてタークも、見た記憶が無い。と書き、"短"をば"九九式小銃"と呼称していた。なので俺も小野田の銃は"短小銃"に違いないと決めてネットを探した。だが、どこもかしこもSOLD OUTで売ってなかった。
 だが遂に、難有り品だが其の分安い中古の九九式短小銃を手に入れることができたので、皆さんにシェアしたいと思う。


俺がGetしたのは中田商店の九九式だ。1983年のコンバットマガジンでケン野沢がレポートを書いている。Gun誌、モデルガンチャレンジャーのバックナンバーをほじくり返したが、他に記事は見つからなかった。


単脚が欠落し、照星座の保護が折れているのが難。ストックのヤレ具合に凄みを感じる。難アリだが、これはこれでアリかな。と思っている。


鈴木紀夫君が撮った小野田少尉が膝に銃を乗せている写真。遊底覆いは無い。薬室上のガス抜き穴は一個、照尺の様子がもっと鮮明に写ってくれていればと思うが、叶わぬ事。


モデルガンの被筒部のコバから油が染みている。前の持ち主はどんな使い方をしていたのだろうか?モデルガンなのに・・・


九九式を抱きながらもう一度ドラマを見たら、小道具で使われていた銃は九九式短小銃では無いようだ。俺のと違う。なんだこの銃?