kouzi_2007~

発火村塾 established 2007

カレーにソースをかける

2017-11-28 12:06:46 | ウェブログ
若い頃俺は、オジサンという人種にあこがれていた。クラリスがルパンをオジサマゆうて慕っているのを見て刷り込まれた。俺は30歳代に突入すると待ってましたとばかりに、一人称を「おじさん」に変えた。特に若い女性と話す機会があればしきりに「オジサンはネ、オジサンはネ」とオジサンアピールをしたモノだった。ある夜場末のカラオケスナックのカウンターで、「オジサンはねーオジサンはねー」と繰り返していたら知らないオッサンにうるさいと叱られた。俺は可愛かったし美少年っぽかったのでそんな俺が一人称がオジサンだったのでホンモノのオッサンにしてみれば苦々しく感じられたのだろう。俺はその時は反省した。
俺は雑誌などで「オジサン臭いと思うXX」などという記事があれば必ず読んだ。記事はたいていオジサン臭いことは悪いことだ、という視点で書かれていたが、オジサンになりたかった美少年は、それを参考にし、あえてオジサン臭く振舞おうとした。そのうちのオジサン臭いことの一つに、「カレーにソースをかけて食べる」というのがあった。俺は「あーソレ確かにオジサン臭いかも。」と気づき、外食でカレーを食べる時は必ずソースをかけるようにしたものだった。他人が若い女があの人オジサンっぽいわーと思ったかどうか知らない。でも俺は「見て見て!オジサン臭い俺を見てー」と心の中で叫んでいたのである。
その他、居酒屋でも生ビールではなく大瓶で飲む、とか、洟をかんだ紙はポッケにしまって何回も使う、など常々オジサン臭い仕草を意識して実行している。