
まえまえから気にはなっていたのだが、ガントにもなかったし、なんともなくウェッブでポチっとする気にもならなかったので買わずに捨て置いたモデルだった。
ハドソンがあんなことにならなければ、いつか買おう、と思いながら結局買わないモデルだったことだろう。
刻印は「1996810」発売年月日だ。

1996年から販売。
Gun誌1996年10月号に「NEW!!世界最小のレボルバー(ママ)近日発売!」と実銃の写真を添えて広告をうち、同11月号では写真が試作品に差し替えられている。「金属製モデルガン」「まったくの新規モデルです。ご期待ください。」と記述がある。
1996年の設計ならモデルガン業界においては新しい銃ではないか?
1983年から販売しているABSモデルガンをフルモデルチェンジさせて、同社製14年式の愛称が"N○"なのでコレは"MD2"とか銘打ってシリーズ化するつもりだったのかもしれない?と夢想してみる。

パッケージもモデルガンらしからぬ意匠。店頭でのディスプレーを意識しているのか?Gun専門店以外にも販路を求めていたのか?テーマパークとかのお土産屋に置くつもりだったのか?

ハドソンはなかなか戦略的にポジティブな企業だった。堂々と王道をゆき、クレバーにニッチを狙う。でも、潰れてしまった。
無情。

平面は良く仕上がっているが、曲面の下地の処理が中途半端な上からメッキをかけている。本業はメッキ屋だったようなので、もちっと綺麗に仕上げてもらいたかった。