春とはいえ街ゆく人々はまだ厚着だった。
中途半端な地方都市の駅前、サラリーマン風の男は白いマスクで顔を隠しながら歩き、理解できないファッションセンスの小僧は群れて横に並びながら歩き、ドラッグストアの前では若い母親がしゃがみこんで子供の鼻をかみ、セールの呼び子は半ばヤケクソ気味に叫び、ティシュ配りが通行人にまとわりつきながら、なんとかノルマをこなそうとしていた。
俺は安物のジャケットの前をきつく閉め、ささくれ立った心をやっとの思いで温めながら下を向て歩いていた。
ふと目を上げた瞬間、立ち番の警官と目があった。
奴は俺のつま先から頭の天辺までをすーっと観察してからもう一度俺の顔をみた。
奴が腰にぶら下げているのは３８口径の豆鉄砲だ。しかもたったの５連発。今時鳩だって驚きやしない。
俺は懐の中で銃を掴む。回転式短銃なのは奴と同じだが俺のは１２連発だ。倍以上だ。負ける気がしねえ。なあ、そうだろう？俺の相棒、コルトデティクティブ。
と、ブラックウィドー（たぶんキャロムのおっちゃん）風の文章を書いてみました。全部読んでくれた人、乙。
で、なんでデリンジャーかとゆうと、ささくれた心のままコミック専門店に入って吾妻ひでおの「チョコレート・デリンジャー」とゆう漫画を発見。帯には実写映画化の文字が！監督・杉作J太郎か。もう解った(-_-;)・・・・解らないのは帯を見る限りだと掟ポルシェよりロマン優光のほうが主演っぽいことだ。まあいいや、どうでも。
写真のデリンジャーは上側がマルシンの８ミリ、下側がCMC（２～３年前にジャンク品扱いで購入）です。写真に写っているホルスターに入れ携帯したままエッチなお店に入って日本語の上手なお姉さんがマジ引いてたので逆に俺もあせった思い出がある。自分、堅気っす(>_<)
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