Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

豪華ラーメンについて

2005-09-29 17:11:41 | 料理
ここ最近のラーメンブームで、日本のラーメンのレベルは急上昇しました。
化学調味料をたっぷり使って醤油味のスープを作っていた一昔前のラーメン
屋さんはすっかり姿を消し、いまやとんこつ醤油のスープがわが世を謳歌
していますね。それも、あっさり系のもあれば背脂ぎっとりのすごいのまで、
千差万別です。ただ、どれもおいしいことには違いありません。

しかしですな、自分でもパスタやらうどんやら作る私からすると、今のこの
超豪華ラーメンブームはやや「?」です。よくも悪くも、小麦粉料理という
ものはプリモ・ピアットであるはずです。たとえ、イタリア人がセコンド・
ピアットよりパスタに愛情をもっていようと、中国人が麺や餃子やワンタン
などに深い愛情をもっていようと、それは変わりません。

私は、まずいラーメンが好き、などと言うつもりは、毛頭ありません。ただ、
1杯1000円ちかくもするラーメンというのは、いくらおいしくても、
ちょっとやりすぎではないかと感じるのです。シュウマイだって、たとえば
黒豚の肉を使って最高級の小麦粉を使えば、とんでもなくおいしくなるの
かもしれませんが、しかしそれはシュウマイに求められる品質ではないの
ではないか、と。

やはりプリモピアットというものは、それほど高級な食材ではなくても、
新鮮な食材でさっと調理できて、財布にやさしく味わえてこそのものでは
ないかな、と思います。実際、お盆の時期に私の職場の食堂が休業して
いたので、近場にあるとんこつ醤油系ラーメン屋さんをあちこちまわって
食べてみたのですが、そのときにこの思いを強くしました。どこのも確かに
おいしいんですけど、立派すぎて「また食べたい」と思えないのです。

「あそこのラーメンまた食べたい」と思えるラーメンというのは、いい
意味で、どこか割り切っている、完璧すぎないラーメンのような気がします。
台湾で食べた、この写真の排骨麺などは、そのいい例です。特にすごい
スープでも麺でもなく、実際化学調味料も使っている印象がありますが、
でもぱぱっと作った雰囲気があって、勢いがあります。味もよかったです。